2025/3/19
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
急に寒くなったりして、気温変化がしんどいですね。
さて、私の3月定例会の一般質問のまとめました。クリティカルヒット!みたいなドラマ性はありませんが。
なお、こちらで映像がアップロードされています。興味のある方はぜひご覧ください。
(リンク:川西市議会中継)
市長の施政方針演説にて、「笑顔つづくミライへの処方箋」とありました。処方箋を受け取って調剤するのが私達、保険薬剤師の仕事の1つです。その際は内容を必ずチェックし、疑義があれば問い合わせをします。
つまり「しっかりチェックたのむよ!」という市長の気持ちを受け取りました!とお話ししました。
(1)本市下水道管の整備状況と損傷した場合のリスク管理について
本市の新下水道ビジョンでも管渠(きょ)の老朽化が進行しているとあります。現在なお、復旧の最中である埼玉県八潮市の陥没事故の報道は、市民を不安にさせたとともに、下水道という見えないインフラをあらためて考えるきっかけともなります。
そこで、本市における下水道管の破損に伴う大規模なトラブルが起こる可能性はどの程度あると考えられるか。また、本市下水道管の整備状況と損傷した場合のリスク管理をご教示ください。
回答)
回答としては、国の基準に則り実施。川西市では、八潮市のような5mクラスの下水道管はなく、最大でも2mで、そのほとんどが県の管理下にある。市が管理するのは、県の下水管に接続するものであり口径も小さい。最大では2mの管もあるが、道路下にはない。
再質問)
交通上の重要地点や通学路など、事故が起こった際のリスクが高い箇所をピックアップしているか?
回答)
していない。八潮市の事故を受けて基準が変わると思う。
意見)
陥没した場合にその影響が大きい箇所をピックアップしておいた方が良いのではないかと思う。せっかくなので水道局から出されている広報誌に、「川西市の下水道は大丈夫なのか!?」という、ちょっと目を引くタイトルをつけて説明してはどうか。市民の関心が高いうちに読んでもらい、目に見えないインフラの維持管理の大変さや状況を知ってもらうきっかけになると思う。
→今回の質問をきっかけにホームページに、整備状況などを追記したとのこと(リンク:3/7更新)
このように質問することで、あらためて部署にて考えていただけます。このようなアクションにつながることもあります。
(1)市民への周知と啓発について
本年度より帯状疱疹ワクチンが定期接種(B類)に追加されたが、市民に向けて病気のことを含めてどのように周知するのかご教示ください。
回答)
ホームページ・広報誌で周知。免疫低下による疾病であるとも記載している。
意見)
ブログで書いたような状況(子どものみずぼうそうが減ったら、大人の帯状疱疹が増える現象)を説明し、私の懸念を伝えたうえで、市民からすればワクチンという文字だけで、感染予防と考えてしまう。免疫を落とさないようにすれば発症せず、特効薬も存在することをしっかり伝えておくように。
→ワクチンの定期接種B類は、市の負担となる事業です。本当に必要なのかを今一度考える必要があります。
質問に入る前に、児童の健康状態、とくに神経発達障害が増加していることを資料をもって説明し、現状認識をそろえることから始めました。ブログにも書いていることですが、
・神経発達障害の報告数が約13倍に(文科省データ)
・認知されたことや、軽い症例が増えただけでは説明できない(アメリカの論文)
・小児ワクチンと神経発達障害の関連性(アメリカの論文)
・日本の実感調査でも急に増えている(こどものからだ調査)
これらのことを、データや論文をもって示したうえで質問しました。
(1) 学校給食の意義について
本市が考える学校給食の意義についてご教示ください。
回答)学校給食法にかかれているようなことを回答(リンク)
意図)大人の食事は生命維持のため、子供の食事は体を作るという違いがある。1.4倍大きくなる体をつくるのは、食であり、実にその⅓が給食であるということを説明(資料5-1)。
(2) 子どもの肥満度の推移について
平成18年の一般質問にて、同様のことを確認されていました。現在はどのように推移しているかをご教示ください。
回答)そこまで変わっていない
(3) 支援が必要な子どもの割合の推移について
先の情報共有でも増加が報告されています。本市における支援が必要な子どもの数、割合はどのように推移しているでしょうか。
回答)特別養護学校、通級による指導の児童が約2倍以上に増加している。
私、これはすごく問題だと思っています。対応するものを作るばかりで、”なぜ増えたか”を考えていないように思えて仕方がない。川西市でも、文科省の報告と相違ないことを確認した(資料3-1)
(4) 国産小麦および米粉を使用したパンの導入について
本市小学校給食で提供されているパンは、海外産小麦を使用しています。国産小麦や米粉のパンを導入することは検討できないか。
回答)国産小麦や米粉のパンを検討する。
”考えない”という回答を予測していたので、ちょっと拍子抜けしました。
再質問)資料6-3のように、給食にて国産小麦のパン採用が増えているのは何故だと思うか?
回答)地産地消の動きもあると思う。現在でも安全性は担保している。
その考えもあると思う。もちろん安全性が担保されているのは知っている。では、なぜわざわざ国産小麦のパンを使用する地域が存在するのか。それは下記資料のような情報も影響しているのではないかと説明しました。選べるのではれば、海外産小麦より国産小麦のパンを使う方がベターでしょということです。
また、地産地消の観点から、米粉パンも採用も増加しています。
一般質問では、こういったデータをどう感じるか?どう思うかを細かく聞いていきました。明確な回答はできるはずもありませんが、嫌でも資料に目を向けるための作業だと思ってください。
(5) 天然塩の導入について
本市給食で使用している塩は、NaClが99%以上の精製塩である。一方、天然塩はカリウム、マグネシウムなどのミネラルの配分が多く、天然塩を望む声も多い。導入を検討できないか。
回答)味や風味の違いなどはあるのは存じているが、コストととの相談になる。
確かにコストはかかるが、天然塩を採用している自治体もあり、無意味な減塩をするのではなく、ミネラルを含む塩をしっかりとる方が良い。資料9-1~3をもって天然塩について説明しました。明確な研究論文も少ないので、論理的に進めることは難しい内容でもありました。
(6) 有機農法による食材の導入について
国策でもオーガニック農業を推進しており、オーガニック給食を導入する自治体も増加している(資料5-2)。一気に置き換えるわけではなく、少しずつ取り入れていく自治体もあるが、本市でも有機農法による食材の導入について検討していくべきだと思うが、どう考えるか。
回答)コストと安定供給がネックである。
意見)コストの点はその通りだが、実際にオーガニック給食は広がり見せている。なぜなのかを考えるべきである。当初、安全とされていた有機リン系の農薬は、有機塩素系農薬にとって代わりました。しかし、実際に使用されると胎児の発達に影響することがわかり、EUでは2020年に、アメリカでは2021年に禁止となった(資料8-1)。しかし、日本は未だに使用できるのです。
国が対応しないから、市町が工夫して対応しているんじゃないか?結果としてオーガニック給食となっているとは考えられないのか?と問いました。どうしてもコストとの兼ね合いを理由としますが、このようなことを知っているか、知らないかで考えも変わると私は考えています。
「避けられるのであれば、避けましょう」 これが食に関する"予防原則"ではないでしょうか。
私はオーガニック給食にするべき理由を3つあげました。
・生物多様性の維持(資料8-2)
・化学肥料の輸入依存を下げるための食料安全保障(資料5-3)
・栄養価の違い(BLOF理論など)
100%オーガニックにしろなんて言いません。1食から、1品からでも良いから始めてみることを提案しています。それが有機農家の安定収益につながり、果ては日本での普及につながり、自然を守ることになると考えます。SDGs言うんやったらまずそこからじゃない?
最後、3分程度使って、食に関する提言をしました。
・アレルギーだからと過剰に回避すべきではない(資料9-4)
・合成着色料の発達への影響(資料10-1、-2)
特に合成着色料は、食育として取り入れるべきだと思います。
こんな感じで一般質問をしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日になりますように。ご意見・ご感想はこちらまで
takuya_nagata_1026@yahoo.co.jp
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