2026/8/16

きょうはアメリカ上院の国土安全保障・政府活動委員会(HSGAC)で進められている新型コロナ関連の公聴会について取り上げます。
今回の公聴会には、元国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・S・ファウチ氏が召喚され、COVID 19政策やウイルス起源に関する質問に対し 100回以上黙秘権(Fifth Amendment)を行使した と報じられています。アメリカでは大きな話題になっていますが、日本ではほとんど報じられていません。
この公聴会をきっかけに、改めて ウイルス起源の議論、ワクチン開発の背景、そして政策判断の問題点 を整理したいと思います。
私はこれまで、ワクチン賛成/反対という単純な対立ではなく、「事実に基づく科学的検証」 を軸に発信してきました。しかし選挙期間中には、Xのアカウントが一部のアンチによって歪曲報告され一時停止されたり、私の発言を「反ワクチン」と解釈するブログやNoteが出てきたりと、正直驚く出来事もありました。
科学的に誤った主張をしているつもりはありません。むしろ、副反応データの解析や政策評価が進む中で、コロナワクチン政策が意図的にゆがめられた可能性を示唆する論点も浮上しています。今回は日本の政策には踏み込みませんが、ファウチ氏の役割、新型コロナ研究、そしてワクチン開発について、現時点で整理できる事実をまとめます。
私は2020年、日経バイオテクというオンラインジャーナルで記事を書く仕事もしていました。 その中で、武漢研究所で行われていた 機能獲得研究(Gain-of-Function) と、そこに米国NIHや国防総省の予算が使われていた事実について報じています。
武漢での研究は米議会で問題視され、2020年4月には国防総省が予算を停止しました。これは陰謀論ではなく、公知の情報です。
背景には、オバマ政権期に米国内で同種の研究に漏洩事故が起き、米政府が「危険性が高い」と判断して国内での機能獲得研究を原則禁止したことがあります。その結果、研究の企画・資金・技術は米国由来のまま、実験だけが国外に移された という構図が生まれました。
当時から武漢研究所からの漏洩説はありましたが、確証がなく、日経バイオテクとしても断定的には書けませんでした。ただし、研究資金の流れや国防総省の判断は事実として報じられていました。
複数の研究者が、武漢で扱われていたウイルスが人工的に改変された可能性を指摘しており、特許や論文にも痕跡が残っています。私は当時から、人工的に改変されたウイルスが研究所外に漏れたという見方が妥当 だと考えていました。
逆に自然発生したウイルスが、人工ウイルスを研究していた武漢にピンポイントで到達する確率は、宝くじに当たるようなものではないでしょうか。
機能獲得研究とは、ウイルスがどのように遺伝子を変化させ新しい性質を獲得するかを調べる研究です。国防総省の予算がついていたことを考えれば、生物兵器研究の一環と考えるのが自然でしょう。
人工ウイルスを扱うなら、同時にワクチン研究が進むのは常識です。もちろん自分たちが作ったウイルスに感染しないようにするためです。
COVID 19が世界に拡散した後、異例の速さでワクチンが登場した のは、ある程度ワクチン研究が進んでいたからだと考える方が自然だと私は思っています。
こうした事実関係を踏まえると、私は新型コロナウイルスは 意図的な流出ではなく、研究所からの漏洩事故 だったと考えています。だからこそ、研究途上だったワクチンを急いで世に出し、その効果を試さざるを得なかったのではないでしょうか。他にウイルスから身を守るための選択肢がない状況でウイルスが拡散してしまった・・・ということだと考えます。
コロナウイルスは一本鎖RNAウイルスで変異が早く、従来型ワクチンは難しいとされてきました。そこで登場したのがRNAワクチンです。
RNAワクチンは短期間で設計できる一方、製造の技術的ハードルは非常に高いものでした。
緊急承認とは、安全性評価を十分に終えずに承認されるということでもあります。初期ロットの純度の低さや異物混入が問題になったロットもありましたが、すべて回収されず使用が続けられました。
私は長年医薬品の研究開発・製造に携わり、核酸合成の専門家でもあります。どんなに優れた薬でも、製造品質が保たれていなければ効果は発揮できず、副反応も予測不能 になります。コロナワクチンは、通常の医薬品とは明らかに異なる扱いでした。
私は50代で2回接種しましたが、積極的に賛成したわけではありません。「残りの人生でワクチン接種することで少し社会貢献をしてもいいかもしれない」という消極的な判断でした。
しかし2回目の副反応は極めて強く、 40度超の高熱が2日以上続き、準備していた解熱剤は効かず、悪寒と関節痛で眠れず、翌朝目が覚めるか不安になるほどでした。回復後には聴力低下の後遺症も経験しました。
この体験から、妊婦への接種は常識的に考えてあり得ないと強く感じました。妊婦にはアルコールやたばこも非推奨なのに、これほど強い免疫反応を引き起こすワクチンを若い世代や妊婦に推奨するのはおかしいと感じていました。
周囲を見ても、若い世代ほど副反応が強く、70代以上ではほとんど見られない傾向が一致していました。つまり 若いほど免疫応答が強く、副反応も重くなりやすい のです。
一方、高齢者では副反応が少ない代わりに抗体が早く低下し、繰り返し接種が必要だと言われていました。技術的に見ても、コロナワクチンによる感染対策は難しかったのではないかと最近考えています。
最近の公聴会では、CDC長官エリカ・シュワルツ氏が「妊婦への推奨は誤りだった」と証言したと報じられています。これはコロナワクチンに限らず、安全性データが十分でない段階で妊婦に投与を推奨することは本来あり得ない という医薬品開発の基本原則を踏まえた指摘であると考えます。
新薬は本来、
というのが常識です。
しかし日本では「絶対安全」「反対する人はすべて反ワク」という同調圧力が強く、科学的議論が封じられました。私は薬品開発の現場を知る者として、若い人や妊婦は最後まで慎重に判断すべきだったと今でも考えています。
私の姪は当時看護大学の学生で、ワクチンなしでは実習に参加できず、接種のたびに体調不良で寝込んでいました。本当に胸が痛かったです。
ファウチ氏は黙秘を続けていますが、彼が秘密を暴露することは今後もないでしょう。共同研究の相手は中国の国立研究機関だった武漢研究所です。中国の国立研究機関は基本的に中国共産党の管理下にありますから、当然政治的背景もあるはずです。
国防総省が予算を出して人工ウイルス=生物兵器の研究をしていた以上、彼の背後にはもっと大きな意思決定者がいると考える方が自然です。85歳という年齢を考えても、このまま黙秘を続ける可能性が高いでしょう。
ファウチ氏は40年以上にわたり、エイズ、MARS、エボラなど主要感染症の最前線に立ち、7代の大統領に助言してきた人物です。2020年にはトランプ政権のタスクフォースの中心となり、2021年以降はバイデン政権でコロナ対策を統括しました。
今後も彼から新しい情報が出ることはないでしょう。しかし、各国で推進された極端なワクチン政策に関する訴訟は増えると考えられます。また、次の感染爆発に備え、今回の反省を踏まえた議論が必要です。
未だに惰性で続いている高齢者向けの定期接種は、科学的根拠を再検証したうえで見直すべきだと私は考えています。
私は、COVID 19の起源、ワクチン開発、政策判断のいずれも、 政治的対立ではなく、事実と科学に基づいて検証されるべき だと考えています。
今回の公聴会が示しているのは、パンデミック初期の意思決定の一部が、科学的合理性よりも政治的・組織的事情に左右されていた可能性です。
次の感染症危機に備えるためには、
が不可欠です。
機能獲得研究については、何らかの明確な制限を設けるべきだと考えています。日本でこうした研究を実施する案も出ていますが、米国での事例や、新型コロナウイルスが仮に武漢研究所から漏洩したとすれば、どれほど高度な設備や厳重な管理体制を整えていても、事故の可能性を完全にゼロにすることはできません。「絶対に安全」という状態は、生命科学の領域では原理的に存在しないのです。
今回、政治的背景もあってか、中国や米国に対して国際社会が賠償を求める事態には至っていません。しかし、もし同様の事故が日本で起きた場合、国際社会の反応はどうなるでしょうか。日本の国際的立場、外交的影響、経済的損失、そして国内の研究環境への長期的な打撃は計り知れません。
だからこそ、日本で機能獲得研究を進めるのであれば、単なる「安全対策の強化」ではなく、国際的な規範形成や透明性の確保を含む、より広い視野での制度設計が不可欠だと考えています。
私は今後も、賛成/反対という単純な構図ではなく、 「事実に基づく科学的検証」 という一貫したスタンスで議論を続けていきます。
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