2025/8/16

2025年8月13日未明、声優・歌手として活躍した櫻井智さんが多臓器癌のため永眠された。享年53歳。16日に所属事務所フェザードより発表された訃報は、多くのファンと業界関係者に衝撃を与えた。
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櫻井さんは2023年8月に膵臓癌と診断され、余命1年との宣告を受けていた。抗がん剤治療や放射線治療を懸命に続けながらも、2025年8月4日に容態が悪化し緊急入院。同月10日には17日に予定されていたライブ「TOMO夏2025ライブ!」の中止を発表していた。

所属事務所は「櫻井智は病気からの完全なる復活を目指し、治療には常に私どもと一緒に前向きに懸命に取り組んでいました」と、最期まで諦めずに闘病に取り組んだ姿勢を明かした。
櫻井智さんの芸能人生は1987年、16歳の時にアイドルグループ「レモンエンジェル」のメンバーとしてスタートした。同グループは『くりいむレモン』から派生したアニメ『レモンエンジェル』とのメディアミックス企画から生まれ、櫻井さんは絵本美希、島えりかと共に活動。

グループ内でメインボーカルを務め、代表曲「第一級恋愛罪」や個人の代表曲「たそがれロンリー」で人気を博した。「アイドル冬の時代」と重なった時期でありながら、大胆な衣装と振り付けで多くのファンを魅了した。
1993年、『ドラゴンリーグ』で声優デビューを果たした櫻井さんは、翌1994年の『マクロス7』でミレーヌ・ジーナス役を演じて大ブレイクを果たす。
この役での成功により、前作『超時空要塞マクロス』のヒロイン・リン・ミンメイ役の飯島真理との親交が生まれ、楽曲カバーや楽曲提供を受けるなど、音楽活動も充実していた。
1995年、『怪盗セイント・テール』で羽丘芽美/怪盗セイント・テール役を演じ、TVアニメ初主演を果たした。同作は櫻井さん主演のミュージカルとして全国30か所で公演されるなど、多方面での活躍を見せた。
1996年から1998年にかけて放送された『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』では巻町操役を担当。元気で勝気な少女を見事に演じ分けた。
2007年から始まった『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』でシンオウ地方のチャンピオン・シロナ役を担当。2016年の引退後も、2019年の活動再開時には約9年ぶりの登場で大きな話題となった。

櫻井さん自身も「素直に嬉しくて『やったー!』と声をあげて喜んでしまいました!」とコメントしており、「世界一のガブリアス理解者」と自信を見せるほど役に愛着を持っていた。
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1999年6月、中学時代の同級生である一般会社員男性と結婚。2000年7月に娘を出産し、家庭を築いた。相手とは中学時代にグループ交際をしており、20歳の時に地元の夏祭りで再会し交際が再開されたという運命的な出会いだった。
2016年9月、「役者としての大事な声が、かなり出づらくなってきているのを実感しています」として声優業からの引退を発表。長年酷使してきた声帯の変化を理由に挙げていた。
2019年5月、TwitterとInstagramを開設して芸能活動への復帰を発表。2022年6月にはフェザードに所属し、再び精力的な活動を展開していた。
復帰後の代表的な出演作品には以下がある:
突然の訃報に、多くの声優仲間が追悼の言葉を寄せた。
千葉繁は「笑顔がすてきなまっすぐで華のある女優さんでした」、かないみかは「可愛くて頑張り屋さんだった智。また会える日まで」と思い出を振り返った。
緒方恵美は長文で「90年代に始まったブームの、彼女は、確実に起点の1人でした」「本物のプロの『アイドル声優』とは彼女のような人を指すのだと当時は思っていた」と、業界への貢献を称えた。
櫻井智さんは1990年代の「声優ブーム」の起点となった人物の一人として語り継がれている。アイドル出身でありながら、声優としての実力も兼ね備え、多くの後進に道を示した存在だった。

病気の宣告を受けてからも、ファンのことを想い続け、最後まで復活を目指していた姿勢は、まさに「本物のアイドル」そのものだった。
1971年9月10日に千葉県で生まれ、2025年8月13日に53年の生涯を閉じた櫻井智さん。アイドルとして、声優として、そして一人の女性として、常に前向きに歩み続けた人生だった。
彼女が演じたミレーヌ・ジーナス、怪盗セイント・テール、巻町操、シロナなどのキャラクターたちは、これからも多くのファンの心の中で生き続けるだろう。
櫻井智さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
葬儀は近親者のみで執り行われ、ファンとのお別れ会については後日検討されている。
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