2026/7/24
【行政視察報告書】
品川区議会「区民と議会の交流会」視察報告
1. 視察の目的
住民意見交換会の「参加者の減少・固定化」は多くの自治体の課題です。品川区議会では一方向の「報告会」から、双方向対話を重視する「区民と議会の交流会」へ刷新し、多様な会場選定やワークショップを導入されています。本視察ではその運営手法と現場の課題を調査し、大分市議会での住民対話施策に活かすことを目的といたしました。
2. 品川区議会「交流会」の変遷と主な工夫
【変遷】
・初期(H28〜H30):全体報告会+全体グループワーク
⇒ 報告が長く参加者が減少(50代以上が8割)。
・中期(R2〜R4):常任委員会ごとの開催(オンライン併用)
⇒ 若層が一部増加も、対面の熱量不足が課題に。
・現在(R5〜R6):「対面交流会」へ一新(テーマ別)
⇒ 私服参加・ワークショップ中心で満足度86%。
【主な工夫】
・関心を引きつけるテーマと会場選定:「認知症対策」「水族館リニューアル」等、委員会の調査テーマを前面に出し、屋形船や商業施設、防災館などで開催されています。議員のスーツ着用を止め、親しみやすさを演出されています。
・「対話」への高い満足度:
アンケートでは説明(満足度71%)より「グループでの意見交換(満足度86%)」が高評価で、市民同士・議員と語り合う場のニーズが確認されています。
・広報の工夫:全戸配布の「区議会だより」裏面全体での告知に加え、議員個人のSNS・ポスティング等を組み合わせて集客を図っていらっしゃいます。
【現場で生じるリアルな課題と対策】
・イベント誤認:テーマに惹かれた参加者が「講演会」等と誤解して来場する例があり、事前告知での趣旨徹底が必要です。
・当日キャンセル(約2割):定員制の場合に空席ができるジレンマがあります。
・撮影・SNS対策:議員の発言時間のみ撮影可とし、一般参加者のプライバシーや意見交換時の撮影はNGとするガイドラインを整備されています。
3. 大分市議会への示唆
1. 「説明の場」から「語り合える場」へのシフト: 「議員と話そう」など親しみやすい企画で、双方向のワークショップを中心とすることが満足度向上につながる可能性があります。
2. 身近なテーマの絞り込みと事前周知:委員会を中心に、市民に関心の高いテーマ(防災・子育て等)に限定して開催することの可能性を探ります。
現在の大分市議会のやり方だと、限界がきているので、新しいことを試みる必要があります。
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