2023/5/21
チャットGPTの利用とイノベーター理論(金井たかしの「江戸川区情報」)(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)江戸川区議会議員・弁護士
現在、チャットGPT(ChatGPT)が話題に上っています。以前のブログで、チャットGPTを地方自治体でいつの時点で導入するかについては、各地方自治体の首長の判断によるものと思っていることを書いています。
私は弁護士として約30年間仕事をしていますが、同時に江東区にある武蔵野大学法学部でマーケティング法という科目の講義をしていたことがあります。
そこで、チャットGPTのような新しい技術・ツールが出てきた場合にどの時点で導入する人が多いのかということについて、マーケティング分野でイノベーター理論というものがあることから、今回は、このイノベーター理論について紹介をしてみたいと思います。

東大IPCのホームページでの「イノベーター理論をわかりやすく解説!【事例あり】」の解説記事を基にイノベーター理論における新しい製品の導入する人の分類を紹介したいと思います。
イノベーター理論とは、新たな製品(商品・サービス)などの市場における普及率を示すマーケティング理論です。イノベーター理論では、新たな製品の普及の過程につき、採用するタイミングが早い消費者から遅い消費者までを順番に以下の5つのタイプに分類しています。
イノベーター(革新者):最も早く製品を採用する層:2.5%
アーリーアダプター(初期採用者):イノベーターほど急進的ではないものの、世間や業界のトレンドに敏感であり、常日頃からアンテナを張り情報を収集し、判断を行う層:13.5%
アーリーマジョリティ(前期追随者):全体の平均からすると高い情報感度を持つものの、上の2つのタイプと比較すると新たな製品の採用に対して慎重な姿勢を取っている層:34%
レイトマジョリティ(後期追随者):新しいモノの採用に対して懐疑的であったり消極的であったりする層:34%
ラガード(遅滞者(laggards)):最も保守的であり、新しいモノに対して全く興味・関心を持っていない層:16%
このブログの読者の皆さんには、新しい製品が出た時に、ご自身がどのような行動をとっているかを考えてみてもらえればと思います。マーケティング分野では、消費者を上のように分類しているのです。
私自身がどの層であるかを考えると、イノベーターではなく、アーリーアダプターあるいはアーリーマジョリティであると思っています。
今回のチャットGPTの利用について、個人的には利用を試験的に始めていきたいと思っています。
江戸川区を含む地方自治体としては、チャットGPTの導入を急ぐ必要はなく、まず試験的な利用を開始し、そこで具体的なメリットやデメリットを考えたうえで、良いと判断できた場合に、本格的な導入をしていくことでよいと思っています。(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)
金井たかし(高志) 江戸川区議会議員・弁護士
(元 武蔵野大学法学部・大学院教授 元LINE(株) 監査役)

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