2024/11/4
金井たかしの「江戸川区情報(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る) 江戸川区議会議員・弁護士・武蔵野大学法学研究所客員研究員
先日、タクシーに乗った際に、お年寄りがタクシーを呼ぶことができない状況があることを知りました。
現在、スマートフォンでのタクシー配車アプリが普及して、流しのタクシーが減っていること、また、タクシー会社がコールセンターを縮小して電話での配車の受付を少なくしていることが理由のようです。
しかし、お年寄りが病院などへ行く際にタクシーを呼ぶことができない状況は大きな問題であると思います。
江戸川区において歩行が困難な在宅の障害者の方の外出を支援するため、福祉タクシー券の交付がなされていますが、一般のタクシーの利用が課題です。そこで、お年寄りがタクシーを呼ぶことができるようにするための方策を考えてみたいと思います。
タクシー配車アプリは、スマートフォンやタブレット端末から簡単にタクシーを呼ぶことができるサービスです。タクシー配車アプリの普及により、タクシー会社は、電話での配車よりもアプリでの配車を優先するようになっています。
そのため、お年寄りなど、スマートフォンやタブレットでのタクシー配車アプリの操作に慣れていない人にとっては、タクシーを呼ぶことが難しくなってきているのです。
そこで、まずは、タクシー配車アプリで高齢者用に使い易いもの、または既存のタクシー配車アプリ内で高齢者用の画面を作ることが考えられますが、これは配車アプリの運営企業によることを期待しなければいけないことで、また、高齢者がスマートフォンを利用することが前提となりますので、ハードルが高い解決方法であると思います。
江戸川区などの地方自治体で対応することができることを考えてみると、いくつかの対策がありえるかと思います。
1 高齢者向けのスマートフォンの講習会において、タクシー配車アプリのインストールと使用方法を講習内容に入れて、高齢者がタクシー配車アプリを利用することができるようにする。
2 高齢者のためにタクシーを呼ぶ代行をする仕組みを作る。すなわち、高齢者が区役所の担当部署に電話をして、その担当部署がタクシー配車アプリによりタクシーを呼ぶ仕組みを構築する。
3 高齢者がタクシーを利用することができるように、江戸川区内のあるにタクシー営業所や個人タクシーと協定を結び、タクシー配車のための一般のコールセンターの電話番号とは別に高齢者用の特別の電話番号を設ける。高齢者が病院に行く場合に、予約時間が決まっていることが多いと思われ、そのような場合のためのタクシーの予約のための特別の電話番号の設定も考えられるかもしれません。
以上のように、高齢者の方々がタクシーを呼ぶことができるような仕組みを作ることができるよう、できるだけ様々な可能性のある対策を考えていきたいと思います。江戸川区民の皆様からの意見・要望などを聞かせてもらえると幸いです。(筆者金井たかし(高志)のプロフィールを見る)
金井たかし(高志) 江戸川区議会議員・弁護士(元 武蔵野大学法学部・大学院教授 元LINE(株)監査役)
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