2025/2/18
移住に税金使うのどうなん?移住政策を考える① の続きです。
◆では、岩手、陸前高田では何を考えるべきなのか
まず、課題設定として、
「どうすれば、陸前高田における持続可能な人口動態をデザインできるのか」という問いが良いと思っています。
持続可能とは極めて便利で曖昧な言葉です。ここでは担い手減(ぼくは人口減より、担い手減を課題設定とすべきと思っているので)のスピードを緩めるものぐらいの理解で良いと思います。
と、すると。移住者=ヨソモノとしなくてもよいことになります。
企業で例えるなら
採用いっぱいするけど、人がどんどん辞めていく会社って微妙ですよね。
大学が近くにない街なので、進学希望者は必ず街を出ることになる。陸前高田としては、街を離れた人たちが再び戻って来たくなる街、政策をつくるかがすごく重要だと思っています。
※
将人さんの書籍にもありましたが、実際地域内の人口割合ではUターン者はとても大きい。
よく考えたら、生まれてから一度も陸前高田を離れたことない人は極めて珍しいです。たぶん数%。みんな一度は外に行って戻ってきたUターンの方々か、ぼくのようなIターン者です。
◆今まではあまりUターンに力点がなかった。
実際、陸前高田ではUターンは移住政策としてはあまり力点がおかれていませんでした。
地元出身者の人が再び転入してくること。はあっても、移住政策の成果。ではなかったのです。
また、市の施策としても
・移住相談窓口の利用者はほぼIターン者(地元出身者は使うわけないだろという感覚)
・Iターン者が家を建てたら100万円、Uターンだと30万円という謎の差
→以前はIターン限定でしたが、おかしくないですか。と言ってたら拡充されました。
→Uターン者は実家があるから。という理由なのですが、Uターン者が新しく家を購入した際補助金活用してる例(ただし30万円・・・)もあります。
◆仕事がないから人が出ていくんでしょ?
確かに難しいのですが
「仕事がないから人が出ていく」という課題設定、問いの立て方が40年近く変わってない。(陸前高田市史を読んでいても同様の記述があり、人口減の危機意識が感じられます)
実際は人手不足です。求職数<求人数です。
仕事がないから人が出ていく。だと
企業誘致じゃー!となるのですが
問い「盛岡、東京、仙台から仕事をもらって、30代で戻って来てもらうためには」とすれば
・どのような教育を高校生までにするのか
・陸前高田を転出した後にどのようなコミュニケーションをとり続けるのか
・リモートで働きやすい環境を市としてはどのように整備するのか。
という思考をすることができます。
もちろん、どこに住むかは個人の自由です。
陸前高田で生まれ育った人が全国、世界で活躍するなんて素晴らしい!
どんな場所でも自分らしく自分の幸せを創れる人を街としては育てたい。
そして
そんな人たちに選ばれる街に、なりましょうよ。というそれだけの話です。
地元の子どもたち、若者たちが戻って来たくなる街は、きっとIターン者にとっても魅力的だと思います。
以前からUターンこそ市税を投じて頑張るべきでは!?と思い、提言し、青年会議所での活動をしてきた経緯があるのですが、将人さんの書籍で紹介してもらっています!
移住の終わり。移住定住を考える③ に続きます。
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