木村 あきら ブログ

移住の終わり。移住定住を考える③

2025/4/19

だいぶ期間が空いてしまいました。本シリーズは最終章としたいと思います。
力入れるのはUターンでしょ!移住政策を考える② の続きです。
最後は「移住の終わり」についてです。

「100人移住者いたら10年後住んでいるのは1〜2割じゃないかな」

これは、移住施策に従事している方から聞いた話です。、他の方に聞くと「え、2割もいる?」という反応も返ってきます。1割ぐらいでしょうか。

人は出ていく。

陸前高田に限って言えば、震災後の数年間で、20〜30代の移住者(I,Uターン)がどっと入りました。震災後に移住した20〜30代は、当然、30代〜40代になりました。そしてそれぞれに、さまざまなライフイベントがありました。そして、さまざまな事情で転出する人(=陸前高田を卒業する人)も出てきました。
 

陸前高田は特殊な街で、ほぼ同じ時期に、ほぼ同じ年代の方々が転入したので、ぼくとしては最近気づきました。「そうか。人は出ていくのか」。当たり前のことではあるのですが。

知ってもらって、移住して、定住する。を直線的に考えていたところがあったと思います。議会でも議論されるのはもっぱら移住(しかもIターンの転入)のみです。

直線的な考え。定住した人も出ていくことをあまり意識していない。

しかし、人は出ていく。出た人もまた入ってくる。知人には、2回Uターンした方もいます(出て、戻って、出て、戻って。今は地域でご活躍されています)直線的ではなく、サイクルで考えるべきなのではないでしょうか。

※このサイクルは、同一人物が転出入を繰り返すという意味ではありません。「私、陸前高田に5年住んだことあるけど本当にいい街だったよ」という評判をつくりだすことが重要だと思っています。
※また、Uターン、Iターンの場合はサイクルのスタート地点が違いますが、転出時のコミュニケーションの重要性は同じだと思います。


◆つながり続ける工夫

先日、仲間が陸前高田を卒業していきました。これまでありがとう。今後も応援してるよ!!

そして転出のマネジメントをしている自治体は今の所知りませんが、転出する時、どんなコミュニケーションをとっているのか。とるべきなのか。

「ずっと陸前高田で頑張ってきたが、事情で引っ越すことになった。転出手続きはとてもあっさりしたものだった。わかってはいるんだけど・・・」
という声がありました。
例えば「勝手に陸前高田応援大使」という名刺の受注書を渡してはどうでしょう。興味ある人がいればフォーマットにそって発注していただき市外でお配りいただく。

こんなの100枚ぐらい渡してもいいじゃない。
※僕は今も住んでいます。

例えば、陸前高田転出者(もちろん出身者も含みます)の方を月に1回、講演でお呼びする。その方にとっては「凱旋」でしょうし、地域側にとっては「久しぶりだね」「がんばっているんだね」という機会になる。交通費ぐらい市が負担してあげましょうよ。社会教育費から出しましょ。

◆政策のヒントがそこにある。
事実として地域内の医療ケア児の人数は減っています。この背景には地域では住めないということで転出してしまっているのが原因ではないかという話も。

転出というある意味最大の意思表示に対して、そこには、つながり続けたいという人情的な意味と、転出の理由はなんなのか。関係人口になっていただく、ふるさと納税の寄付者になっていただくという戦略的なヒントはないのか。

転出する時の調査。青梅市はやっている。すごい。

考えていくべきだと思います。

◆だって別れ方って大事じゃないですか。

報道によれば陸前高田市は、年間300人の移住者(IUターン)数を目指すそうです。
そして、10年後からは、毎年300人転入し、毎年270人転出する街になるでしょう。

人口30人しか増えなかったわー。なのか。

それぞれが過ごしてくれた時間は当人にとっても、地域にとってもプレシャス!そしてつながりつづけようよ。と、関係人口になっていくのか。

どちらがいいのかは明白ですよね。

だって別れ方って大事じゃないですか。


これからも移住定住・関係人口の議論を深めていきたいと思います。
シリーズ③までお付き合いいただきありがとうございました。
 

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著者

木村 あきら

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肩書 陸前高田市議会議員
党派・会派 無所属

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