2026/8/21
は寄席~。

古典落語が江戸や明治の風情を楽しむものなら「創作落語(新作落語)」は現代のシチュエーションや独創的な世界観で今の私たちの日常を笑いに変えてくれるエンターテインメントです。今回は拙者の幾ばくかの個人的志向もあろうとは思いますが、創作落語のブームを牽引し今なお第一線で活躍し続ける上方・江戸のトップランナー6名を一挙にご紹介します。
六代 桂文枝
|上方創作落語のパイオニア
【芸風】軽妙な関西弁で描く夫婦やサラリーマンの日常
テレビタレントとしての全国的な知名度を持ちながら高座では一貫して創作落語の可能性を切り拓き続けてきた巨匠です。現代人のちょっとしたズレや悲哀をコミカルに描くのが得意。これまでに生み出した創作落語の数はなんと300本以上。「落語現在派」を掲げ、上方落語界全体の地位向上に大きく貢献しました。
来歴: 1966年に五代目桂文枝に入門(旧名・桂三枝)。テレビの司会等で大ブレイクする傍ら、創作落語の発表会を定期的に開催。2012年に「六代 桂文枝」を大名跡として襲名しました。
柳家喬太郎
|爆笑から涙まで魅せる当代屈指の本格派
【芸風】圧倒的な演技力と緩急で引き込むドラマ性
「今、最もチケットが取れない」と称される人気者。ウルトラマンやコロッケといったポップな題材から人間の切ない情愛を描く叙情的な作品までその幅広さは随一です。奇抜な設定であっても圧倒的な演技力とリアルな人物描写で観客を一気に物語へ引き込む力を持っています。
来歴: 書店員を経て1989年に柳家さん喬に入門。真打昇進前後から数々の演芸賞を受賞し、2004年にはSWAに参加して新作ブームを加速させました。
春風亭昇太
|軽快なテンポと親しみやすさの国民的スター
【芸風】現代的な会話のテンポで魅せるドタバタコメディ
『笑点』の司会者としてもお馴染みですが高座では高い声と身振り手振りを交えた躍動感あふれる落語が特徴です。日常のシチュエーションをドタバタ劇に仕立て上げたり、古典落語をポップにアレンジしたり落語の敷居をグッと下げてくれる親しみやすさが魅力です。
来歴: 1982年に春風亭柳昇に入門し、1992年に先輩を多数追い抜く抜擢昇進で真打へ。SWAのメンバーとしても活躍し現在は落語芸術協会の会長として演芸界全体を牽引しています。
三遊亭白鳥
|常識を打ち破る新作落語界の暴走機関車
【芸風】奇想天外な世界観とストーリーテリング
既存の落語の枠組みを根底から覆す破天荒でハイテンションな作風が持ち味です。動物が主人公の任侠モノや童話を大胆にパロディ化した作品などその奇想天外なプロットは唯一無二。他の落語家が彼の作品(白鳥ネタ)をカバーして演じることも多く優れたストーリーメーカーとして異彩を放っています。
来歴: 日大芸術学部卒業後、新作落語の巨匠・三遊亭円丈に入門。2001年に真打昇進しSWAの結成メンバーとして新作落語のエンタメ性を大きく広げました。
林家彦いち
|熱血とバイタリティ!男の哀愁を行動で示す
【芸風】実体験ベースのリアルな臨場感とスケールの大きさ
男同士のくだらない意地や不器用な情熱を描き勢いと熱量で爆笑をさらう行動派です。極真空手の有段者であり世界中を旅するアウトドア派としての破天荒な実体験がそのまま落語のエッセンスになっているのが最大の特徴。
来歴: 鹿児島県出身。日大芸術学部在籍中に初代林家木久蔵(現・木久扇)に入門。2002年の真打昇進後、SWAのメンバーとして活躍。イベント企画や他業種コラボも積極的に手掛けています。
桂三若
|全国武者修行で培ったバイタリティと華ある芸
【芸風】六代文枝師匠譲りの現代的センスと行動力
NHK新人大賞の大賞やなにわ芸術祭新人賞を受賞した実力派。2007年にはバイクで日本一周し47都道府県で471回の落語会を開催。パワフルな語り口と豊かな表情、ダイナミックな身振り手振りで会場全体をパッと明るくする華があります。現代人の日常や喜怒哀楽をポップに切り取るセンスが抜群です。敷居の高さを感じさせないテンポの良い展開で落語初心者でも一瞬で引き込まれます。
来歴:兵庫県出身。六代桂文枝門下。神戸学院大落研OB。吉本興業の企画で「住みます芸人」として秋田を担当。現在は関西を中心に首都圏でも活躍。防犯落語でも好評。
創作落語を加速させた伝説のユニット「SWA」
今回ご紹介した江戸の4名(喬太郎、昇太、白鳥、彦いち)は、2004年に**「SWA(創作落語アソシエーション)」**というユニットを結成し、新作落語を一つの独立したエンターテインメントとして確立させました。
以上、6人それぞれの個性の織り成す現代の笑いをぜひ寄席の高座でご体感ください。
#六代桂文枝 #柳家喬太郎 #春風亭昇太 #三遊亭白鳥 #林家彦いち #桂三若
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>坂本 雅彦 (サカモト マサヒコ)>【特集】現代の笑いを創り出す!新作・創作落語を牽引する6人のトップランナー