2026/5/27
5月24日(日)午後、#第11期保坂展人政治スクール 第3回3️⃣ #保坂展人 ・世田谷区長のもとで今期も学んできましたが、最終回の今回は、国内や海外の政治に何が起きているかという、大きめのテーマでした。
「ニューヨーク新市長・マムダニ現象を読み解く」は、『#社会主義都市ニューヨークの誕生』を課題図書として、著者の #矢作弘 さん(龍谷大学名誉教授、元日本経済新聞記者)が講師。大学時代に都市経済学や空間経済学を学んでいた私は、社会人になりたてくらいの30年ほど前に、『都市はよみがえるか 地域商業とまちづくり』など矢作さんの著作に親しんだものでした。
34歳、インド系ウガンダ生まれ、イスラム教徒、自称・民主社会主義者のゾーラン・マムダニ。ニューヨーク市長に就任したのは今年(2026年)の年初ですが、市長選の民主党予備選(2025年6月)で勝利した段階から、同書の執筆を始め、就任と同時の出版となったそうで、都市問題に鋭く切り込む矢作さんのスタイルは健在です。
再開発で従来の住民や店舗が追い出される #ジェントリフィケーション の中で、住まいや生活のコストの高さに不満を感じる層(特に若者)が、それなりの稼ぎでも暮らしていける #アフォーダブル なニューヨークを掲げるマムダニを市長に押し上げたのが「#マムダニ現象」。家賃凍結、公共住宅の供給、保育の無償化、無料バスの運行、市所有グローサリーストアの展開、最低賃金の引き上げなどの政策を、金持ち課税、大企業課税などの財源によって行う「マムダニノミクス」。
トランプ大統領を筆頭に「共産主義者」とのレッテル貼りがなされ、日本での報道にもその影響が見られましたが、実際には、ヨーロッパの社会民主主義程度で、アメリカでも実績のある政策であり、同様の政策に取り組む市長は、シアトルやボストンなどでも誕生しているとのことです。
同書では、マムダニの生い立ちについても詳述されていますが、母のミーラー・ナーイルは著名な映像ドキュメンタリー作家で、実は、私が高校時代に観て影響を受けた、ストリートチルドレンの世界を描いた映画『サラーム・ボンベイ』の監督だったというのも、奇遇でした。
ニューヨーク在住のジャーナリスト・ #津山恵子 さんに、保坂区長がインタビューした録画も上映されました。
かたやトランプが大統領となり、かたやマイノリティのかたまりと言えるマムダニが最大都市の市長となったアメリカ。就任から100日が過ぎた現地の様子を伝えていただきました。
公共スーパーは1ヵ所がオープンしたそうです。アフォーダブル住宅である家賃安定化アパートの家賃凍結については、家賃ガイドライン委員会に決める権限があり、話し合いが行われているとのこと。フリーバスについては、州政府の管轄下にある交通公団MTAがバスと地下鉄を運営しているため、州の協力がカギとなるとのことでした。
また、就任式のエピソードが紹介されました。多くの市民に参加してもらおうと、市庁舎の屋外にもスクリーンが設置され放映されたそうです。もっとも、真冬のため屋外は寒さが厳しく、津山さんは近くのスポーツバーに入ったそう。ただ、そこでも、全スクリーンが就任式を放映していたとのことでした。
以上を踏まえて、「2026年の政治に何が起きているか」をテーマに、保坂区長、矢作さん、#中島岳志 さん(東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授)によるクロストーク。
トランプとマムダニが同時にいるアメリカと同様に、日本でも、総選挙で圧勝した高市旋風の一方で、地方の首長選挙では非与党系の候補者の当選が相次いでいる状況があります。国と地方で正反対の結果になっているわけですが、身近な地域の課題について、暮らしの観点から、有権者が判断しているとのことです。
このような地域から民主主義を実践していく動きを「#ミュニシパリズム」(#地域主権主義)と呼びます。選挙を通じて変えるということだけでなく、この日も、矢作さんがトクヴィル(1830年代の『アメリカのデモクラシー』を同時代のフランス人として著した)に言及したことで、「中間共同体」の話も出ましたが、身近な地域社会にコミットしていくことも含みます。
保坂区長の話のように、その対局にある「#おまかせ民主主義」が「ぶっこわす政治」を掲げることで、有権者の熱狂をあおってきたのとは異なり、自ら参加し、熟議によって決めていく、漸進的な改革になります。
中島さんの総括は、政治学者たちの分析では「#若者の高市人気は存在しない」というもの。今年2月の総選挙での比例の投票先としての自民は、岸田政権時代より下がっていた。むしろ、60代以上で上がっており、中道の動きが嫌われたと考えられる。3年前の2023年統一地方選挙では、それまで票にならないとされてきた環境、ジェンダーなどを掲げた候補者が無所属でも上位当選していたなど、データに基づく話には説得力がありました。
地域活動者、ファシリテーター、そして、いまは地方議員として、終始一貫、地方自治に携わってきた私。特に、対話と協働により一人ひとりが地域に関わることを応援してきた私としては、とても勇気の出るお話でした。私は、○○主義のような言葉は使いませんが、平易な表現で実践を続けたいと思います❗️
さて、今期の政治スクールも最終回ということで、前期に続き、幹事の一人として、打ち上げ懇親会を企画運営させていただきました。今期は、通常の5回分を3回にまとめて開催し、受講者同士が知り合う機会が限られていたため、より多くの方と知り合える場になったとしたら幸いです。
各地の地方議員や地域で活動する方々が受講されていますが、皆さんからは、このスクールが地域を超えた自分たちの居場所になっているとの声も聞かれました。私も、今期も皆さんとの交流を深める機会となりました。ありがとうございました😊
#保坂展人政治スクール
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