2024/6/15
【令和6年6月定例会一般質問】
6月定例会も佳境です。
先日の一般質問では、以下3項目について質問をしました。
1.保育所の延長保育の日額制導入について
2.PTAの手続きの適正化について
3.大阪関西万博に向けた県との連携について
まず、1つ目の保育所の延長保育の日額制導入について。
宝塚市では保育所の延長保育は月額料金設定しかありません。
延長保育の利用平均日数は月10日。
数日しか利用をしていなくても月額料金を支払う仕組みとなっています。
阪神間では、川西市、西宮市、尼崎市、三田市で延長保育の日額制が導入されています。
宝塚市でも日額制導入が実現すれば、それなりの利用が見込めると思われます。
その根拠が下のグラフです。
延長保育の日額制が導入されている近隣自治体で、保護者は月額制と日額制のどちらを選択しているのかを集計したグラフです。
保護者の就労形態が多様化していることもあってかデータ提供に同意をいただいたすべての自治体で日額制を選択している割合が多いと分かりました(導入自体はもっと多くの自治体であります)。
日額制を導入することで、保護者の費用負担を軽減できますが、課題もあります。
一般質問の答弁で市長は、日額制を導入した場合、今まで一律に月額の延長保育料金を支払っていた保護者の一部が利用実績に応じて延長保育料を支払うようになり、市が延長保育料として収納していた分、市の負担が増える、利用実績を毎月個人単位で集計して請求する事務の手間が発生することなどをデメリットとして挙げていました。
ただ、ここで考えたいのは保護者の目線に立ったときにどうかということです。
日額制を導入すれば、市が延長保育料として収納していた分、市の負担が増える。
なぜその補てんを月に数回しか利用していない保護者がするの?
利用実績を集計して請求する事務手間が増える。
宝塚市の公立幼稚園の預かり保育(保育所でいうところの延長保育のようなもの)は、日額制で利用実績に応じて料金を支払う仕組みで、幼稚園と保育所では利用している人数、規模感は違いますが、考え方や事務の応用ができるのでは?
リアルなところで言えば、保育所で延長保育の日額制を導入した場合は、システムの改修が必須です。
現在、デジタル庁などが主体となって、全国の自治体でバラバラだったシステムの規格を統一する「情報システム標準化」が進められており、各自治体は令和7年度末までに対象となる20業務のシステム改修を完了しなければなりません。
そのためシステムエンジニアが不足しており、すぐには追加のシステム改修が難しいという事情があります。
それでも、しかるべきタイミングでは、保護者の目線に立った保育所の延長保育の日額制を導入してほしいと今回一般質問で取り上げました。
(その2に続く……)
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