2026/5/26
こんにちは、亀山市議会議員の草川たくやです。
AIインタビューに、亀山市在住で小学生にスポーツを教えている指導者の方から、こんな声が届きました。
「保護者から『中学生も指導してほしい』と要望をいただくが、地域移行の全貌がわからず動けない。昨年末に市教育委員会へ問い合わせても『四日市のように具体的な内容は決まっていない』という回答だった」
「指導者として関わる意志はある。ただ、場所も時間も費用も制度も方向性も決まっていない中ではスケジュールが組めない。せめて練習スケジュールが示されれば、自分の生活と照らして何ができるか判断できる」
情報不足、という同様の意見は、保護者の皆様からも多く頂いています。
地域でスポーツ指導に関わる方、保護者、そして何より中学生本人——みんなが、設計図の不在で動けずにいます。
スポーツ庁・文化庁は令和4年12月に「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定し、さらに令和7年12月、改革実行期間入りを見据えて新たな「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」を策定しました。年表はこうです。
今は、その改革実行期間の初年度にあたります。「いつかやる話」ではなく、もう走り出している話です。新ガイドラインでは「地域移行」という呼び方も「地域展開」へと改められました。学校だけが担うのではなく、地域全体で子どもたちのスポーツ・文化活動を支える体制を組むという発想の転換が込められています。
亀山市は令和7年12月議会で、「令和9年度、中学3年生の最後の大会やコンクール等が終了する夏以降は、原則として部活動の休日における活動を行わない」と明言しました。
つまり、残された準備期間はおよそ1年強。にもかかわらず、現場の指導者は「場所も時間も費用も決まっていない」と言うのです。
同じ三重県内の四日市市はどうか。
四日市市教育委員会は令和7年10月、「四日市市地域クラブ活動ガイドライン」を策定しました。市内の中学校休日部活動を令和8年12月までに「地域クラブ活動」へ完全移行する目途まで、すでに公表されています(四日市市教育委員会公式サイト「みんなのブカツ推進室」)。
一方、亀山市はどうか。令和7年11月〜令和8年1月にかけて、軟式野球・剣道・ハンドボール・陸上の4種目で月1回×計3回のモデル事業が動いた段階です。運営団体は現職の中学校教員中心、指導者報酬や用具費等は「受益者負担を基本」とする整理で、市の財政支援は現時点で組み込まれていません。
市は「国の政策判断の責務において、しっかり手当てすべき政策領域」という認識を示しているものの、市としての具体的なスキームは「国・県の動向を注視」という段階にとどまっています。
ガイドライン策定と完全移行スケジュール公表に至っている四日市と、モデル事業3回分にとどまる亀山。今は国の動向を見極めることも大切ですが、この差を、ここから1年で埋め切る必要があります。制度設計を慎重に進めることには賛同できますが、市民への情報提供の機会が少なすぎるのが問題です。
そしてこの空白の中で、私立進学や市外クラブチームを検討する家庭が出始めています。送迎や月謝を負担できる家庭と、そうでない家庭。スポーツや文化活動の選択肢に経済格差由来の差が、もう生まれつつあります。
私が亀山市に求めたいのは、令和8年度中に「部活地域展開設計図」を公表することです。
① 場所:練習会場をどう確保するか。学校体育施設、市の体育館、地域グラウンド——施設利用調整の透明化と、新規団体の参入機会の確保。長年の利用慣例で固まった現状を、地域クラブ展開に合わせて開き直す必要があります。
② 時間:休日のいつ・週何回・年何回動くのか。指導者も保護者も生活設計ができる年間カレンダーが要ります。
③ 費用:受益者負担の上限はいくらか。低所得世帯への参加費補助・送迎支援は別枠で用意するか。経済格差が運動・文化活動の機会差に直結する事態になれば、座視できません。
④ 指導者選定:誰が指導できるのか。公募と認証の枠組みを提示し、現職教員以外の地域指導者にも明確なルートを開く。現場の小学生指導者から「関わりたいが入り口が見えない」という声が届いている以上、入り口を可視化するのは行政の仕事です。
⑤ 平日対応:休日活動が地域に移った後、平日の部活動はどうなるのか。先生方の長時間労働の構造的問題は、休日だけ切り出しても解決しません。平日の在り方とセットで設計図に含めるべきです。
そして、この5点を市が単独で密室で決めるのではなく、現場の指導者・保護者・スポーツ団体・文化団体・学校関係者と一緒に積み上げていくプロセスこそが、信頼できる設計図をつくります。
私はスポーツの現場に携わる立場としても、この部活地域展開を継続的にフォローしていきます。
6月議会では、改めてこの5点セット設計図のR8年度中公表を、執行部との対話を重ねながら求めていきます。
声を、チカラに。
中学生の保護者の方、現役の部活顧問の先生、地域でスポーツや文化を教えている方、卒業生の保護者の方——どの立場からの声も、議会の議論の土台になります。
スマートフォンで20〜30分、AIとの対話形式です。匿名で参加できます。皆さんの声を、議会のテーブルに載せます。
【参加URL】 https://depth-interview-kusagawa.vercel.app/
(安野貴博氏のdepth interview基盤/有賀啓介氏支援。お預かりした個人情報は適切に管理します)
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