2026/7/23
こんにちは、練馬区議会議員高橋しんごです。
令和8年6月19日、北区立滝野川第三小学校の4階、音楽準備室付近から火災が発生し、音楽室など約200平方メートルが焼損しました。児童8名を含む11名が負傷し、児童や教員が骨折するなどの重傷を負ったとされています。
火災の際には、煙や防火シャッターの閉鎖などにより通常の避難経路が使用できず、児童が窓から校舎外側のひさしへ避難する事態となりました。また、教員が音楽室に設置されていた救助袋の使用を試みたものの、使用が困難であると判断したことも公表されています。
今回の火災は、防火設備や避難器具は、単に設置されているだけではなく、実際の火災時に確実に使用できるよう、日頃から実践的な訓練を行うことが重要であると示した事案です。
今回3点を提言したいと思います。
区教育委員会は、今回の火災を練馬区立学校の防火・避難体制を検証するうえで、どのような課題を示した事案であると認識しているのか、また、区立小・中学校に設置されている救助袋、防火扉、防火シャッター、火災報知設備、避難経路、電気器具や可燃物の管理状況について、今回の火災を受けた緊急点検を実施すべきと考えます。
通常の避難訓練では、救助袋を収納場所から取り出して実際に展張する訓練や、防火扉、防火シャッターを作動させた状態で避難する訓練までは、十分に行われていないのではないと考えます。
緊急時に初めて設備を操作することになれば、使用方法が分からない、設置場所に障害物がある、地上側で固定できない、防火シャッターの避難扉を児童が通過できないといった事態も想定されます。
消防署や専門事業者と連携し、救助袋が設置されている学校では、実際の設置・展張訓練を行うとともに、防火扉や防火シャッターが閉鎖された状態での避難訓練を、全区立学校で計画的に実施すべきと考えます。
実際の火災では、出火場所や煙の広がり方によって、普段使用している階段や廊下が使えなくなる可能性があります。
今後の避難訓練では、決められた経路を通って校庭へ避難するだけでなく、
「階段が煙で使用できない」
「防火扉の先には進めない」
「校内放送が使用できない」
「担任が不在である」
などの条件を設定し、教職員が代替経路や避難方法を判断するシナリオ型の訓練を導入すべきではないでしょうか。
また、低学年児童や障害のある児童など、避難に支援を必要とする児童への対応についても、担任以外の教職員を含めた複数の対応体制を確認する必要があります。
従来の避難訓練に加え、このような実践的な訓練を今年度中に実施すべきと考えます。
学校は、子どもたちにとって安心して学び、成長する場所でなければなりません。同時に、教員をはじめとする学校関係者が、自らの安全を確保しながら、落ち着いて子どもたちを守ることのできる環境を整えることも重要です。
設備を設置して終わりとするのではなく、実際に使える状態にしておくこと、そして、日頃から繰り返し訓練を行うことが、いざという時に子どもと教員の命を守ることにつながります。
今回の火災を決して他区だけの問題とせず、練馬区としても教訓を真摯に受け止め、学校現場の安全対策を一層強化することを強く求めます。

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