2026/6/8
こんにちは、練馬区議会議員高橋しんごです。
令和8年第二回練馬区議会定例会が開会し、吉田健一区長による就任後初の所信表明が行われました。
令和8年 第二回定例会 区長所信表明:練馬区公式ホームページ
当日の議場は傍聴席が満杯となり、さらに別会場も開けられるなど、通常の所信表明とは異なる異例の状況となりました。新区政に対する区民の関心の高さ、また期待と不安が入り混じる空気を、議場全体から感じました。
今回の所信表明では、「区民・区議会・職員の声を聴き、政策に反映する」という考え方が大きな柱として示されました。区民の声を聴く、現場の声を大切にするという姿勢そのものは、当然重要であり、評価すべき点だと思います。
一方で、所信表明はあくまで新区政の入口です。耳ざわりのよい言葉が並ぶだけでは、区民生活は変わりません。大切なのは、これから何を、どの順番で、どの財源を使い、どのように実行していくのかです。その具体性については、まだ見えていない部分が多いと感じました。
特に、美術館・貫井図書館の再整備を白紙に戻す方針や、稲荷山公園整備を一旦立ち止まって再検討する方針については、区政の大きな転換点となります。これまで積み上げてきた議論や関係者の思い、地域への説明、既に投入されてきた時間や費用をどう整理するのか。単に「見直す」「白紙に戻す」というだけでなく、その後の道筋を明確に示す責任があります。
また、「区民の声を聴く」という言葉についても、その仕組みが重要です。声の大きい人の意見だけが反映されるのではなく、子育て世代、高齢者、障害のある方、若者、事業者、地域活動を支える方々など、幅広い区民の声をどう公平に受け止めるのか。区長の姿勢だけでなく、制度としてどう担保していくのかが問われます。
就任後、庁舎や出先施設、清掃現場などを回り、現場の空気を感じたという点については、大切な姿勢だと思います。ただし、現場を見ることと、現場の課題を政策として解決することは別です。職員や委託事業者の声を聴いたのであれば、そこで見えた課題をどのように改善につなげるのか、今後の具体的な取組を確認していきたいと思います。
私自身、区議会議員として、必要な政策には協力しつつも、十分な説明がないもの、財源や効果が不明確なもの、区民生活への影響が大きいものについては、しっかりと確認し、必要な指摘を行ってまいります。
新区政をただ見守るだけではなく、区民の皆様の声を議会に届け、練馬区政が本当に区民のために進んでいるのかを、責任を持って見極めてまいります。

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