2026/5/25
【葛飾区】“星を見る”が子どもを変える《かつしか天文クラブ講演会レポート》
5/24かつしか天文クラブ開催の講演会に参加し、映画『この夏の星を見る』の天文監修を務めた岡村典夫先生のお話を伺い、天文教育に人生をかける人たちの情熱に触れました
岡村先生は、長年にわたり高校で理科教育と天文活動に携わり、独自の望遠鏡製作や観望会、スターキャッチコンテストなどを通じて、子どもたちに「本物の星空体験」を届け続けてきた先生です。
映画『この夏の星を見る』では、星空や望遠鏡操作などのリアルな描写を支える重要な役割を担われました。
残念ながら映画はすでに劇場公開が終了しており、今は観ることができません。さっそくネットで原作の本を購入しました。
しかし今回の講演で強く感じたのは、映画そのもの以上に、
この作品に関わった人たちの情熱と、「本物を体験させたい」という教育への思いの強さ
でした。
🔷「答えを覚えるだけ」の教育への危機感
岡村先生が繰り返し語っていたのは、
「子どもたちが考えなくなっている」
という危機感でした。
最近は、
「早く答えを教えてください」
「覚えればいいんですよね」
という学び方が増えている。
しかし本来、理科や天文学の面白さは、
* 自分で観察する
* 考える
* 失敗する
* 発見する
ことにあります。
だからこそ先生は、長年にわたり“本物の星を見る体験”を大切にしてきました。
年間2000人近くに星を見せ続ける活動を続けている背景には、
「感動体験が、子どもの人生を変えるかもしれない」
という強い思いがあります。
🔷車椅子の生徒のために、望遠鏡を作る
特に印象的だったのが、車椅子の生徒のための望遠鏡製作です。
電動車椅子の生徒が天文部に入った時、
「この子でも見られる望遠鏡を作れないか」
と考え、生徒たちと半年以上かけて特別な望遠鏡を製作。
完成した望遠鏡で満月を見た時、生徒が涙を流して喜んだという話は、とても心に残りました。
さらに、その経験は特別支援学校での観望会にもつながっていきます。
「見たい」という気持ちは、誰にでもある。
その思いに本気で向き合う姿勢に、教育の原点を感じました。
🔷「見せる」から「自分で見つける」へ
映画にも登場する「スターキャッチコンテスト」は、望遠鏡を自分で操作して星を探し当てる競技です。
岡村先生は以前、高性能な望遠鏡で生徒に星を“見せて”いました。
しかし、ある高校で生徒たちが夢中になったのは、
「自分で望遠鏡を動かすこと」
だったそうです。
そこで先生は、
「綺麗な星を見るだけでは足りない」
「自分で探し、自分で見つける体験が大切なんだ」
と気づいたそうです。
これは単なる競技ではなく、
* 自分で考える力
* 集中力
* 工夫する力
を育てる学びでもあります。
実際、群馬県では高校生たちが自主的に大会を開催するまでになっているそうです。
🔷映画を支えた「本気の大人たち」
映画化にあたり、岡村先生は天文監修として徹底的にリアルさにこだわったそうです。
望遠鏡の向きや星空の位置、俳優への望遠鏡指導まで細かく確認。
「天文ファンが見ても違和感のない作品にしたい」
という思いがあったそうです。
また、真夏や深夜の過酷な撮影でも妥協せず作品を作るスタッフや俳優陣について、
「プロは本当にすごい」
と何度も語っていたのが印象的でした。
🔷かつしか天文クラブの活動にも敬意
今回の講演会を開催したかつしか天文クラブの皆さんも、地域で地道に活動を続けておられます。
私も理科大前の公園で行われた観望会に参加させていただき、天体観測の楽しさを感じることができたのはしっかりと覚えています。
都会では、気軽に星を見る機会は決して多くありません。
だからこそ、
* 観望会
* 学習会
* 子ども向け活動
を続けてくださっていることには、大きな価値があると感じます。
私も、こうした地域の学びや体験活動を応援していきたいと思います。
🔷星を見ることは、人を育てること
今回の講演を通じて感じたのは、
天文学は、単なる理科教育ではない
ということでした。
そこには、
* 好奇心
* 発見
* 挑戦
* 感動
があります。
そして何より、
「自分で見つけた」
という体験は、一生残ります。
スマホで何でも答えが出る時代だからこそ、
夜空を見上げる時間の価値は、ますます大切になっていると感じました。
#葛飾区 #この夏の星を見る #岡村典夫 #かつしか天文クラブ







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