2025/12/13
“公務員の安定”を、対立ではなく「暮らしの安心」という視点で考える話です。
「公務員は安定していていいよね」
そんな言葉を、聞いたことがある方も多いと思います。
たしかに、公務員さんの収入は安定しています。
でもそれは、「たくさんもらえる」という意味ではありません。
公務員さんの収入は、
景気が良くても急に上がらず、
ボーナスで一気に増えることもなく、
あらかじめ低めに決められた、揺れにくい収入です。
つまり、
大きく増えない代わりに、
大きく下がらない。
そういう設計になっています。
昔の日本には、「三公社五現業」と呼ばれる仕組みがありました。
国鉄、電電公社、専売公社。
そして郵便、国有林、造幣、印刷、アルコール製造など。
少し昔の話ですが、思い出してみてください。
電話がつながりにくかった時代でも、
郵便は毎日きちんと届き、
電車は当たり前のように走っていました。
これらに共通していたのは、
儲かるかどうかではなく、止められない仕事だった
という点です。
台風の日でも、
水が出て、
救急車が来て、
役所が動く。
そんな「当たり前」を守る仕事です。
公務員さんの安心は、現場の落ち着きにつながり、
その結果、市民の安心につながっていました。
公共を大事にする社会とは、
特定の人を守る社会ではありません。
公共を支える人の足元が安定していて、
その結果、
私たち市民が安心して暮らせる社会です。
三公社五現業の時代には、
そんな感覚が、
ごく自然なものとしてありました。
今の時代に合わせて、
もう一度、その感覚を
ていねいに考え直してみたい。
公務員さんの安心は、
市民の安心でもあるのです。
※本記事は「公共の安心」をテーマにした概説です。
公共性の高い仕事の処遇課題については、別記事で掘り下げます。
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ホーム>政党・政治家>束村 はるき (ツカムラ ハルキ)>松山市の公務員さんの安心は、市民の安心 ── 三公社五現業の時代にあった「公共を大事にする社会」