2025/12/19
令和7年第4回宗像市議会定例会の一般質問において、「ふれあいバスで使用されているEVモーターズ・ジャパンのEVバスについて」質問いたしました。
令和7年第4回定例会(12月)一般質問を行いました
https://go2senkyo.com/seijika/163698/posts/1463737
質問のきっかけ
宗像市は、ゼロカーボンシティ宣言の取組の一環として、令和6年3月にふれあいバス第1系統(赤間西方面)にEVバスを導入しました。導入時は環境に優しい先進的な取組として注目され、私自身も記念式典で試乗させていただきました。
しかし、令和7年9月、国土交通省がEVモーターズ・ジャパン社に対し、販売した全317台の点検を指示。その結果、約3割にあたる113台でブレーキホースの不具合が確認され、道路運送車両法に基づく立入検査が行われる事態となりました。市が購入した車両も安全確認のため運行を停止しており、市民生活への影響と情報公開のあり方について、議会で質問いたしました。
執行部の答弁の要点
導入目的
ゼロカーボンシティ宣言に基づく公用車電動化の一環。
選定経緯
当時EVバスを扱う事業者8社のうち、市が求める車両サイズ・航続距離を満たせたのはEVモーターズ・ジャパン1社のみで、随意契約となった。
現在の運行状況
9月10日に点検を実施したところ、他社で多発したブレーキホースの異常は本市車両には見られなかったが、国交省の総点検結果を注視しながら運行再開を検討中。
契約適合性
仕様書の基準は満たしており契約不適合には当たらないと判断しているが、民法上の契約不適合責任については専門家・顧問弁護士に相談しながら検討する。令和6年度は31日間、令和7年度は9月末時点で23日間、運行を停止していたことが資料要求への回答で判明しました。
議会でのやり取りから見えてきた課題
1. 情報公開の遅れ
9月9日に国交省の総点検指示がホームページに掲載されて以降、その後の経過については、市民にも議会(議会との連絡会議を3回実施)にも十分な報告がなされていませんでした。市民の足であるふれあいバスが、なぜ古い車両に戻ったのか、多くの市民の方が疑問に感じていたはずです。私は、結果が出るまで待つのは当然としても、「現在運行を停止している」という経過そのものは、その都度周知すべきだと指摘しました。
2. リコール届出への対応
質問を通告した後の11月28日、EVモーターズ・ジャパンから国交省へ正式なリコール届出がありました。市が保有する車両(F8シリーズ4ミニバス)も対象です。原因は前輪ブレーキホースの取り回し設計の不備で、最悪の場合ブレーキホースが損傷し制動力が低下するおそれがあるという、決して軽微とは言えない内容です。市の車両はリコール前にブレーキホース一式を交換済みで異常は確認されていませんが、この重要な情報についても、議会への速やかな報告はありませんでした。
3. 新規事業者を選定したリスク
当時、EVバスの全国的な導入実績は少なく、市は導入前に実車での運行テスト(夏場に冷房を最大使用した状態での2日間走行)を行った上で購入を決定していました。とはいえ、実績の少ない事業者を選定したことのリスクについては、結果として十分だったとは言えません。
このEVバスを購入する議案は、議会でも全会一致で承認しており、私たち議会にもこの決定に対する責任があります。環境性能やコスト面でのメリットは丁寧に説明を受けましたが、車両そのものの信頼性まで審議するのは通常難しく、これは行政・議会双方が今後の教訓とすべき点だと考えています。
一方で、公共交通は何よりも安全・安心な運行が最優先されるべきです。今回のリコールは軽微なものではなく、市民の命に関わる問題です。信頼を一度失った事業者の製品を、安全性が完全に確認されるまで再稼働させるべきではないと、私は考えています。
執行部には、国土交通省の総点検結果を待つだけでなく、専門家の意見も踏まえた慎重な判断と、経過の都度の情報公開、そして市民の皆さんや議会への丁寧な説明を強く求めました。
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