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「安定」か「覇気」か――福島県知事選挙をめぐる県民の本音

2026/1/9

福島県知事選挙、内堀氏は4期目について明言せず 県政界は「立候補濃厚」との見方が大勢 <今年の選挙>

 

今回の記事に寄せられたコメントを読んで、強く感じたことがあります。
それは、福島県民の多くが現知事をめぐって、評価と諦念のあいだで揺れているという現実です。

■「非常時の知事」としての評価

まず、一定数の県民が共有しているのはこの認識だ。

東日本大震災後の非常事態において、県政を「安定して」担った

この評価は軽く扱うべきではないでしょう。
原発事故という国家的危機の直後、福島県知事に求められたのは、英雄的パフォーマンスではなく、国の制度を理解し、復興スキームを止めずに回す能力だった、という見方も理解できます。

「国に物申す知事」よりも
「国の方針を呑み込み、実務を前に進める知事」

その役割を、現知事は確かに果たしてきた――
そう考える県民がいることは、民意の一部として尊重されるべきでしょう。

■しかし同時に広がる「物足りなさ」

一方で、コメントの中でより多く、より強く表れているのは、次の感情です。

実績が見えない

国に対してはっきり物を言わない

無難にやり過ごしているだけではないか

対抗馬がいないから当選しているだけでは?

この「物足りなさ」は、単なる批判ではない。
「このままでいいのか」という県民の疲労感に近い。

佐藤栄佐久知事時代を知っている方々は、モノなりなさをかんじるものではないでしょうか。佐藤栄佐久元知事は国に物申すタイプでしたから。

特に印象的なのは、

毎回、碌な対立候補がいない
白票を入れるしかなかった

という声だ。
これは現職への支持というより、選択肢の欠如への失望です。

26年の福島県知事選、長谷沼邦彦氏が立候補表明:福島ニュース ...
ある意味評判の長谷沼氏

 

■消えなかった「佐藤栄佐久」という影

コメント群を通読して、避けて通れないのが、佐藤栄佐久・元知事の存在です。

国策に異を唱えた

原発に真正面から向き合った

そして「消された」のではないか、という記憶

佐藤栄佐久氏 死去 85歳 福島県知事や参議院議員を務める | NHKニュース
佐藤栄佐久 第13-17代福島県知事

これは陰謀論として片付けてよい話ではありません。
多くの県民にとって、

国策に逆らったら、どうなるのか

を身体的に刻み込んだ出来事だったからです。

「物言う知事」はなぜ抹殺されたのか(佐藤栄佐久前福島県知事)

ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」公式サイト

 

この記憶があるからこそ、

官僚出身で中央と波風を立てない現知事

「物申さない」姿勢

に、安心と同時に、諦めを見てしまう福島県民がたくさんいます。

■「新しい風」を求める声、その正体

「そろそろ知事を変えてほしい」
「新しい風を」

という声を多く聞きます。
だが同時に、候補者名が挙がるたびに、

再エネ推進で電気代が上がるのでは

立憲民主党では不安

本当に県民生活を見ているのか

結局、誰が知事になっても、県議会が裏で操っている奴がいるだろう!

といった不信も噴き出しています。

つまり福島県民は、

強い知事は欲しい
しかし、中央の代理人でも、イデオロギーの代弁者でも困る

という、極めて難しい地点に立っています。

■これは「知事個人」の問題ではない

今回のコメント群が示しているのは、
単なる「内堀知事是非論」ではない。

●国と県の力関係

●原発事故という未清算の過去

●選挙に競争が生まれない構造

●県民が政治に期待することを諦めてきた年月

そのすべてが、ここに凝縮されています。

「安定」を選び続けた結果、
「挑戦」を語る言葉が見えなくなったと言えましょう。

それが、今の福島県政をめぐる空気ではないでしょうか。

■問われているのは、次の一歩

現知事を評価する声も、批判する声も、
根底にあるのは同じ問いです。

福島県は、このままでいいのか。

国の顔色をうかがい続ける県政なのか。
それとも、対立ではなく自立を目指す県政なのか。

その選択肢を、県民が本気で選べる選挙が、
果たして次は用意されるのか。

今回のコメント欄は、
その「用意されていない現実」への、静かな怒りの集積だったように思いました。


あなたの1票が、弱者を守るか、権力を肥大させるか

見た目じゃなく、中身で選べ。

福島県の皆さん、一緒に声を上げませんか?

✍️ 大坂佳巨(おおさか よしきよ)                       
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現在、雇用でも自己責任でもない“中間的な支え方”について考えるため、   
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著者

おおさか 佳巨

おおさか 佳巨

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選挙区

郡山市

肩書 土木技術者・元国務大臣秘書
党派・会派 無所属
その他

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