岡本 のぶじ ブログ
兵庫・猪名川町【いながわ木喰学 第34回 /いながわ元気】
2026/8/24
8/24 木喰のように自らの姿を刻む自刻像は、当時としてはきわめて珍しい取り組みでした。では、なぜ木喰は自刻像を彫ったのでしょうか。九十歳を迎えた木喰は人生の夕暮れを深く意識し、「自分は何のために生まれてきたのか」という問いに向き合います。この世に生きた証を残したいという願いが強まり、自刻像制作へとつながっていきました。

その思いは晩年に突然芽生えたものではありません。85歳のとき、故郷・丸畑に四国堂を建立した際、木喰は自らの歩みを記した『四国堂心眼鏡』を書き残しています。これは長い旅と修行の人生を振り返り、己の存在を確かめようとする自叙伝的記録であり、「自分は何者か」という内面的な問いの深さを示すものです。木喰は旅先でも出会った土地や人々への感謝を込めて仏像を彫り、時に自刻像を残しました。旅を重ねるほどに「ここに生きた痕跡を残したい」という思いは強まっていったのでしょう。
仏像を刻むことで木喰は「ここに自分がいる」と実感できました。晩年に多く残した自刻像は、彼にとって命の印であり、長い人生そのものを刻み込んだかけがえのない作品でした。自刻像はこの世に生きた証であり魂の記録でもあります。人生の終わりを意識した木喰が最後にたどり着いた「自己を刻む」という行為は、『四国堂心眼鏡』の思索と深くつながり、「自分は確かにここに生きた」という静かな確信を形にしたものだったのです。
著者
| 選挙 |
猪名川町長選挙 (2025/07/20) [当選] 5,079 票
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| 選挙区 |
猪名川町
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| 肩書 |
猪名川町 町長 |
| 党派・会派 |
無所属
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| その他 |
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