岡本 のぶじ ブログ
兵庫・猪名川町【いながわの木喰学 第29回/いながわ木喰】
2026/8/4
8/4 木喰仏の素材については、案内の際によくご質問をいただきます。一般的に仏像彫刻では、彫りやすく、入手しやすく、長期保存に耐える木が選ばれてきました。代表的なものがヒノキやカヤ、トチノキ、カツラといった樹種です。

ヒノキは日本の仏像で最も多く使われる伝統材で、軽く割れにくく、防虫性にも優れています。木目が素直で扱いやすく、初心者からプロまで広く用いられます。カヤは最高級材で、油分が多く狂いが少ないため細密彫刻に最適です。碁盤にも使われるほど安定した材で、長期保存性にも優れています。トチノキは粘りがあり滑らかな彫り味で、表情の細かな表現に向きますが、乾燥が難しく割れやすい点には注意が必要です。カツラは柔らかく彫りやすく、木肌がきめ細かいため、面相や細部の表現に適しています。
しかし木喰は、こうした「選び抜かれた適材」とは異なる姿勢で仏像を彫りました。全国を行脚し、マツやスギなど、仏像材としては必ずしも適していなくとも、その土地で出会った木を、その土地の人のために仏へと彫り上げたのです。木喰仏の素材が地域ごとに異なるのはそのためで、ヒノキだけでなく、イチョウ、サクラ、クスノキなど、実に多様な木が使われています。
材質を調べる際には、木口面の年輪幅や道管の並び方、木目の流れを観察します。木片を薄くスライスし顕微鏡で見ると、道管の配置から環孔材か散孔材かがわかり、材質を科学的に確認できます。
選ばれた材ではなく、その土地の木が、その土地の人を守る仏になる。木喰仏の魅力は、素材の多様性にも深く宿しています。
著者
| 選挙 |
猪名川町長選挙 (2025/07/20) [当選] 5,079 票
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| 選挙区 |
猪名川町
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| 肩書 |
猪名川町 町長 |
| 党派・会派 |
無所属
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| その他 |
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