岡本 のぶじ ブログ
兵庫・猪名川町【いながわの木喰学 第25回/いながわ木喰】
2026/7/31
7/31 天乳寺に残る木喰上人の最後の自身像。文化四年五月十八日、九十歳の木喰さんが自ら彫った、まさに最晩年の姿です。この像をよく見ていただくと、猪名川町内にある他の自身像には見られない、頭の左右に細い横線が刻まれています。これは髪の毛の筋を表したものと考えられ、当時の木喰さんが剃髪ではなく、実際に髪を保っていたことがうかがえます。

その髪の雰囲気は、いわば磯野浪平さんのように、頭頂部は薄く、左右に髪が残るスタイルだったのではないでしょうか。こうしたイメージを裏づける資料も残っています。文化二年、八十八歳の木喰さんが自ら刻んだ自画像には、頭頂部が薄く、左右にぼそぼそとした髪が描かれています。また、丹波・清源寺の「十六羅漢由来記」には、八十九歳の木喰さんを見た寺僧が「髭髪雪ノ如ク白シ 乱毛蜷ノ如ク」と記しており、白い髪が巻貝のように渦を巻いて垂れていた様子が生き生きと伝わってきます。
これらの記録を合わせて考えると、木喰さんは晩年も髪を保ち、短く刈り込みながら、天然の強い縮毛が細かな渦をつくっていたと想像できます。そして天乳寺の自身像には、そのありのままの姿が刻み込まれているのです。木喰さんが自分の姿を飾らず彫り残した。その事実こそが、この像の魅力と歴史的価値をいっそう際立たせています。
猪名川町に残るこの自身像は、木喰さんの人柄や晩年の生活感まで伝えてくれる、まさに「生きた文化財」です。ぜひ天乳寺で、木喰さんのリアルな姿に触れていただきたいと思います。
著者
| 選挙 |
猪名川町長選挙 (2025/07/20) [当選] 5,079 票
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| 選挙区 |
猪名川町
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| 肩書 |
猪名川町 町長 |
| 党派・会派 |
無所属
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| その他 |
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