岡本 のぶじ ブログ
兵庫・猪名川町【いながわの木喰学 第6回/いながわ木喰】
2026/7/11
7/11 牧野正恭先生の木喰研究から、重要な成果をご紹介します。先生は、木喰仏の背銘を赤外線撮影で精密に読み解き、従来「アシヤナギ與清」とされてきた文字が「アヲヤナギ與清」であることを明らかにされました。「與清」という名が丹波・清源寺にも見られることから、背銘の人物は地域住民ではなく、木喰の旅に同行した人物である可能性を指摘。この発見は新潟県長岡市の青柳家への訪問につながり、家伝の納札原版木(写真は御札)の存在と合わせて、木喰の旅路と人間関係を示す貴重な手がかりとなりました。

阿古谷の像についても、背銘の梵字や名称の対応から、同地の仏像群が七仏薬師として刻まれた一群であることを先生は解明。梵字構成から欠けた像を推測し、古老への聞き取りで盗難による欠失が判明しました。私たちも後に、木喰独自の配置記号から薬師像の欠如を確認し、新たに四国八十八か所第十七番札所「井戸寺」の七仏薬師をモデルにした可能性も推測しました。
東光寺の焼亡仏「泉行塞大菩薩」については、長年「どんな仏なのか」が課題でしたが、牧野先生は十王尊との関連から3つの私見を提示。私たちは、それとは異なる意見で、新潟で拝見した行基仏の尊顔との類似や木喰の筆記の癖、東光寺の開基が行基である点から「(和)泉行基大菩薩」と推測しました。なお、後日、先生も考えを改めておられることが判明し、私たちの考えとの一致を確認しました。
このほか、昭和47年発見の木喰神像や松尾大権現の調査、日本二千躰発願の検証、和歌三神像の指摘など、牧野先生は木喰研究に大きな足跡を残されています。【つづく】
これからも 「いながわの木喰学」として、丁寧に少しずつお伝えしてまいります。
励みになりますので、ぜひ応援の「いいね」をお願いいたします。
著者
| 選挙 |
猪名川町長選挙 (2025/07/20) [当選] 5,079 票
|
| 選挙区 |
猪名川町
|
| 肩書 |
猪名川町 町長 |
| 党派・会派 |
無所属
|
| その他 |
|