山本 ひろこ ブログ

学校トイレ、部活動の外部委託、避難所体験。3つの提案に共通すること

2026/8/9

学校のトイレ、部活動、防災。3つの提案に共通すること

8月号の区政レポートのタイトルは、

「今あるものを生かし、できることから早く。」

今回の議会質問でも、まさにこの考え方で3つの提案をしました。

何か課題があると、新しい施設をつくる、新しい事業を始める、予算を増やす、という話になりがちです。

もちろん、それが必要な場合もあります。

でもその前に、

「すでにあるものを、もっと上手に使えないか」

という視点も大切だと思っています。

今回取り上げたのは、学校の女子トイレ、部活動、そして地域防災です。

女子トイレの混雑。まずは「使われていない便器」を使えるように

区内のある中学校では、1年生のフロアには、女子約100人に対して洋式便器が7つあります。

一方、2・3年生の共同フロアでは、女子約150人に対して洋式便器は4つ。

給食前後などにはかなり混雑し、どうしてもトイレに行きたい場合には、先生に申し出て別のフロアや多目的トイレを使うこともあるそうです。

一方で、女子トイレの中には和式便器が残っています。

混雑しているのに、その和式便器はほとんど使われていません。

だったら、まずそこを洋式に変えればいい。

毎日使われる中学校の女子トイレ。
こうして多くの利用者が困っているところからピンポイントで改善する。

私はそのような対応を提案しました。

区からも、トイレの利用実態を踏まえながら対策を検討していくとの答弁がありました。

「洋式化率が何%か」ではなく、実際にどれだけの人数の利用者が困っているかどうか。

数字だけではなく、利用実態を見ることが重要です。

部活動6つで約2,500万円の外部委託費用、高すぎません?

次に取り上げたのが、部活動の地域展開です。

現在、東山中学校ではモデル事業として、6つの運動部を外部事業者に委託しています。

その費用は、年間約2,486万円。

指導者だけでなく、契約調整を行う担当者や現場を管理するマネージャーなどの費用も含まれています。

外部委託そのものを否定するわけではありません。

先生だけに部活動を任せ続けることにも限界があります。

ただ、この方式をそのまま全校に広げれば、当然かなりの費用が必要になります。

そこで私が提案したのが、地域のスポーツ団体とのマッチングです。

目黒区には、さまざまなスポーツ団体があります。

指導できる人はいる。

でも、活動するグラウンドや体育館がなかなか確保できない。

一方で学校には、グラウンドや体育館があります。

しかし、部活動を支える指導者が足りない。

だったら、

学校の「場所」と、地域の「指導力」をつなげればいい。

子どもたちにとっても、卒業後に地域でスポーツを続けるきっかけになります。

地域団体にとっても、競技人口や将来の担い手を増やすことにつながります。

いきなり全校で制度化する必要はありません。

まずは一つの競技、一つの学校からでも、モデル事業として試してみる。

そのくらいのスピード感が必要だと思っています。

防災訓練に人が来ないなら、「参加したくなる訓練」に

3つ目は、地域防災です。

避難所運営訓練は各地域で行われていますが、参加する人が固定化しているという課題があります。

防災に関心が高い人だけが毎回参加する。

これでは、実際に災害が起きたときに十分とは言えません。

そこで提案したのが、「食」と避難所体験を組み合わせた防災訓練です。

例えば、地域避難所となる学校で炊き出しを行う。

体育館でみんなで食事をする。

段ボールベッドを組み立てて、実際に寝てみる。

先日の防災フェスタでも、自衛隊カレーは大人気でした。

「防災訓練だから参加してください」では来ない人でも、

「ちょっと食べに行ってみよう」

なら足を運んでくれるかもしれません。

そして、一度でも避難所を見ておけば、

「体育館はこんな感じなんだ」

「ここで一晩過ごすなら何を持って行こう」

と、具体的に考えるきっかけになります。

また、区内ですでに行われている良い訓練については、どこで、いつ、どんなことを行ったのか記録し、他の地域でも参考にできるようにすべきだと提案しました。

避難所ごとの受入れ規模や備蓄、設備などについても、もっと分かりやすく見える化していく必要があります。

大きな制度変更を待たず、まず動かす

今回取り上げた3つのテーマは、一見すると全く違う話です。

でも共通しているのは、

新しいものを一からつくる前に、今あるものをもっと生かせないか。

という考え方です。

使われていない和式便器。

地域にいるスポーツ指導者。

学校のグラウンドや体育館。

すでに行われている地域の防災活動。

目黒区には、まだまだ使い切れていない資源があります。

全部の制度が整うまで待つのではなく、

必要な場所から変える。
まず一か所で試す。
うまくいけば広げる。

そんな行政運営を、もっと増やしていきたいと思っています。

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著者

山本 ひろこ

山本 ひろこ

肩書 目黒区議会議員、元ITエンジニア、腎移植ドナー
党派・会派 無所属

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