ひぐち ゆうだい ブログ

つくば市【日本の政治は、本当にそんなに悪いのでしょうか。

2026/8/11

つくば市【日本の政治は、本当にそんなに悪いのでしょうか。|構造から考える】8月11日(火)〜「誰が悪いか」ではなく、先人から受け継いだ日本をどう次の世代へつなぐのか〜

つくば市議会議員の ひぐち ゆうだいです。

先日、過去に選挙に出たことがある方の、政治に関する投稿を目にしました。
その内容を簡単にまとめると、
「政治が悪いと言うけれど、その政治家を選んだのは国民ではないか」

「政治家を批判するだけではなく、選挙に行く、候補者を応援する、政治活動をする、必要なら自分自身が立候補する。民主主義とは、自分たちの社会を自分たちで引き受けることではないか」というものでした。

私は、この考え方には共感する部分もあります。政治を政治家だけのものにせず、市民一人ひとりが関心を持ち、選挙を通じて意思を示す。
そして、必要であれば自分自身が政治に関わっていく。民主主義を維持するうえで、とても大切なことだと思います。

ただ、読んでいて一つ、引っかかったことがありました。

それは、「そもそも、日本の政治はそんなに悪いのだろうか?」ということです。
もちろん、日本に問題がないと言いたいわけではありません。

・少子化
・人口減少
・社会保障
・物価高
・地方の衰退
・インフラの老朽化
・教育や子育てをめぐる問題

つくば市だけを見ても、道路、学校、公共交通、防災、子育て、福祉など、改善しなければならないことはたくさんあります。

私自身、市議会議員として日々そうした課題を行政に指摘しています。

しかし、「課題があること」と、「政治が悪いこと」は、同じなのでしょうか。
私は、少し違うと思っています。

世界に目を向ければ、日本は決して完璧な国ではありません。それでも、選挙が行われ、言論の自由があり、行政サービスが全国で提供され、国民皆保険があり、教育を受けることができ、道路や上下水道などのインフラが整備され、比較的安全に生活することができます。

・夜に一人で歩ける。
・蛇口をひねれば水が出る。
・ごみを決められた日に出せば回収される。
・病気になれば医療を受けられる。
・火事になれば消防車が来る。
・救急車を呼ぶことができる。
・子どもたちは学校に通うことができる。
・災害が起きれば、行政や消防、警察、自衛隊をはじめ、多くの人たちが対応に動く。

私たちは普段、それを「当たり前」だと思って暮らしています。でも、世界を見渡せば、決してすべてが当たり前ではありません。

そして何より大切なのは、今の日本は、私たちの世代が一からつくった国ではないということです。
・道路をつくった人がいる。
・学校をつくった人がいる。
・上下水道を整備した人がいる。
・医療制度や社会保障制度をつくった人がいる。
・法律を整備した人がいる。
・地域を守ってきた人がいる。
・税金を負担し、社会を支えてきた人たちがいる。

政治家だけではありません。
行政職員、企業、地域の方々、そして名も残っていない多くの国民の積み重ねによって、今の日本があります。

そう考えると、「日本の政治はダメだ」「政治家は何もしていない」と一括りにしてしまうのは、私は少し違うように感じます。

今、私たちが当たり前のように享受している暮らしそのものが、先人たちの政治や行政、経済活動、地域活動の積み重ねだからです。

だからといって、「日本は素晴らしい国なのだから、何も変える必要はない」と言いたいわけでもありません。

むしろ逆です。
先人たちがつくってくれた社会を受け継いだ私たちには、次の世代に、より良い形で渡していく責任があります。

私は、それこそが政治の役割だと思っています。
例えば、50年前には合理的だった制度が、今の社会には合わなくなっているかもしれない。

人口が増えることを前提につくられた仕組みが、人口減少時代には維持できなくなるかもしれない。

昔は十分だった学校や道路が、人口が急増している地域では足りなくなるかもしれない。

逆に人口が減少している地域では、すべてを今までと同じ形で維持することが難しくなるかもしれない。

だから、変える。
でもそれは、「今までが全部間違っていたから壊す」ということではありません。

良いものは残す。
時代に合わなくなったものは変える。
足りないものはつくる。
必要性がなくなったものは見直す。

私は、政治とはその繰り返しなのだと思います。

言葉にするなら、
「否定と刷新」ではなく、「継承と改善」です。

そしてもう一つ。
「政治が悪いのは、その政治家を選んだ国民にも責任がある」という考え方についても、私は少し整理が必要だと思っています。

確かに、有権者には「選ぶ責任」があります。
選挙に行くこと。
候補者について調べること。
誰に政治を任せるのかを考えること。
選挙が終わった後も、その政治家が何をしているのかを見ること。

これは民主主義において、とても重要です。

ただし、「政治家を選んだのは国民なのだから、政治が悪いのは国民にも責任がある」だけで終わらせてはいけないと思います。

なぜなら、政治家は選挙で選ばれた瞬間から、権限を預かる側になるからです。
自分に投票してくれた人だけの代表ではありません。
自分に投票しなかった人も。
選挙に行かなかった人も。
まだ選挙権を持っていない子どもたちも含めて、地域全体、社会全体のために仕事をする責任があります。

有権者には「選ぶ責任」がある。
政治家には「預かった権限を適切に使う責任」がある。私は、この二つを混同してはいけないと思っています。

そしてこれは、選挙に出る側にも言えることだと思います。

選挙で結果が出なかったとき、
「有権者が政治に関心を持っていない」
「組織票があるから勝てない」
「選挙制度がおかしい」
「国民が政治を分かっていない」
そう考えたくなることもあるかもしれません。

もちろん、本当に制度上の問題がある場合もあります。しかし、そこで一度考えなければならないのは、「なぜ自分は選ばれなかったのか」ではないでしょうか。

・政策が伝わらなかったのか。
・政策そのものが支持されなかったのか。
・地域との接点が足りなかったのか。
・活動が見えていなかったのか。
・信頼して任せてもらえるだけのものを、自分が積み上げられていなかったのか。

選挙は厳しいものです。一生懸命やったから当選できるわけでもありません。
正しいことを言っていると自分が思っていても、有権者に選ばれるとは限りません。

だからこそ、負けた理由を社会や有権者だけに求めるのではなく、まず自分自身に改善できるところはなかったのか。
そう考えることも、政治を志す人間に必要な姿勢ではないかと思います。

そしてこれは、当選した側も同じです。
選挙で勝ったから、自分の考えがすべて正しいわけではありません。

当選したからこそ、
「なぜ自分は選ばれたのか」
「期待されたことに応えられているのか」
「選挙のときだけではなく、その後も市民の声を聞いているか」
を問い続けなければならないと思っています。

・政治家だけが悪い。
・国民だけが悪い。
・行政が悪い。
・制度が悪い。

私は、そうやって誰かに責任を押しつけても、社会はあまり良くならないと思っています。

・政治家には政治家の責任がある。
・行政には行政の責任がある。
・有権者には有権者としてできることがある。
・企業には企業の役割があり、地域には地域の力があります。

それぞれが自分の立場で、
「自分に何ができるのか」
を考えることが大切なのではないでしょうか。

私は、日本という国を悲観するところから政治を始める必要はないと思っています。

日本には課題があります。
私の住む、つくば市にも課題があります。

そして政治にも、当然、改善しなければならないところがあります。だから私は議員として指摘すべきことは指摘します。

・行政の判断がおかしいと思えば反対します。
・税金の使い方に疑問があれば問いただします。
・制度に問題があれば改善を求めます。
それが議会の大切な役割の一つだと思っているからです。

でも同時に、今あるものすべてを否定するところから始める必要もないと思っています。

私たちが暮らしている日本は、何世代にもわたる先人たちが、失敗もしながら、議論しながら、少しずつつくり上げてきた国です。

そのバトンを今の日本に生きる、私たちが受け取っています。

だから私たちがやるべきことは、過去を全部否定することでも、今の社会を無条件に肯定することでもありません。

・先人たちが築いてくれたものに敬意を持つ。
・良いものは守る。
・間違っているものは直す。
・時代に合わなくなったものは変える。
・そして、新しく必要になったものをつくる。
・それを次の世代に渡していく。

私は、それでいいのだと思っています。

政治とは、「誰が悪いのか」を探し続けることではなく、「では、これからどうするのか」を考えること。

日本はダメだと嘆くことでも、
日本は完璧だと目をつぶることでもない。
これまで積み重ねてきたものを受け継ぎながら、足りないところを一つずつ直していく。

私は、そんな政治をしていきたいと思っています。
先人から受け取った社会を、少しでも良くして次の世代へ渡す。
政治に携わる一人として、それが私たちの世代の責任なのではないかと考えています。

そして最後に、これは政治家としてだけではなく、一人の人間としての私の想いです。
ここまで色々と書いてきましたが、私自身、決して立派な人間でも、聖人君子でもありません。

これまでの人生を振り返れば、間違ったこともあります。「あのとき、もっと違う行動ができたのではないか」と振り返ることもあります。
今だって、知らないことも、至らないところもたくさんあります。

政治家になったからといって、過去まで立派な人間に変わるわけでもなければ、突然すべて正しい判断ができる人間になるわけでもありません。
ただ、だからこそ思うことがあります。

人間は、間違えることもある。
大切なのは、一度も間違えないことではなく、間違えたときにそれを認め、学び、少しでも良い方向へ自分を変えていくことではないでしょうか。
私は、自分自身もそうありたいと思っています。

そして、それは政治や社会も同じだと思うのです。
完璧な制度はありません。
完璧な政治もありません。
そして、完璧な政治家もいません。

だから、間違っていれば直せばいい。
時代に合わなくなれば変えればいい。
うまくいかなかったら、原因を考えて、もう一度やり直せばいい。

私は、この文章でずっと書いてきた「継承と改善」という考え方は、社会だけではなく、人間にも当てはまるのではないかと思っています。

そして何より、今の私は11歳の息子と0歳の娘を育てる、一人の親でもあります。
息子はこれから少しずつ大人へと近づいていきます。娘の人生は、まだ始まったばかりです。

この二人がこれから生きていく日本は、20年後、30年後、50年後、どんな国になっているのだろう。

政治について考えていても、最後にはそんなことを考えます。
私は、努力する人が報われる社会を残したい。
もちろん、「努力さえすれば必ず成功できる」などと言うつもりはありません。

生まれ育った環境も違います。
得意なことも違います。
人生には、自分自身の努力だけではどうにもならないこともあります。

それでも、努力することに意味がある社会であってほしい。一生懸命働くことが、生活の安心や将来への希望につながる社会であってほしい。

何かに挑戦した人が、たとえ一度失敗しても、それですべてが決まってしまうのではなく、もう一度立ち上がれる社会であってほしい。

これは、自分自身が間違いや失敗をしてきた人間だからこそ、余計にそう思うのかもしれません。

人間は、一度の失敗ですべてが決まるものではない。過去を消すことはできなくても、その後どう生きるかは自分で選ぶことができる。

だから私は、子どもたちにも、失敗を恐れて何もしない人間になってほしいとは思いません。

・挑戦してほしい。
・努力してほしい。
・失敗したら、そこから学んでほしい。
・そして、また立ち上がってほしい。

そんな生き方を支えられる社会であってほしいと思っています。

11歳の息子が社会に出ていく頃。
0歳の娘が大人になる頃。

私は二人に、
「日本の未来は暗いから覚悟しておけ」とは言いたくありません。
「この国にはまだまだ可能性がある。努力して、挑戦して、自分の人生を切り拓いていってほしい」そう言える日本を残したい。

そして、私たちもいつかは「先人」と呼ばれる側になります。
今の私たちが、先人たちのつくった道路を使い、学校で学び、医療を受け、さまざまな社会の仕組みに支えられて生きているように、今の子どもたち、そのまた子どもたちは、私たちの世代が残した社会の中で生きていきます。

そのとき、
「あの時代にも色々な問題はあった。完璧ではなかった。でも、あの時代の人たちなりに、次の世代のために少しずつ良くしようとしてくれた」
そう思ってもらえる社会を残したいです。

私自身も同じです。
立派な人間だったと思われなくてもいい。
間違いのない人生だったと思われなくてもいい。

ただ、「あの人なりに、より良くしようと最後まで努力していた」
そう思ってもらえる生き方をしたいと思っています。

私にできることは、決して大きなことばかりではありません。

道路一本でもいい。
学校一つでもいい。
制度一つでもいい。
目の前で困っている一人の声でもいい。

自分にできることを、一つずつ積み重ねていく。

昨日より今日。
今日より明日。

少しでも良くして、次へ渡していく。
先人たちが私たちにそうしてくれたように。
今度は、私たちの番です。

私もまだまだ至らない人間です。
これからも判断を間違えることがあると思います。
だからこそ、皆さんの声を聞き、自分自身も学び、間違っていれば認め、改めながら、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

努力する人が報われる社会を。
挑戦する人が、何度でも挑戦できる社会を。
そして、子どもたちが自分たちの未来に希望を持てる社会を。

完璧な社会をつくることはできなくても、今より少し良い社会を次の世代へ渡すことはできる。
私はそう思っています。

受け継ぐ。
改善する。
そして、次の世代へ。

11歳の息子と、0歳の娘を育てる一人の親として。そして、まだまだ未熟ながらも、政治に携わる一人として。

長々と書きましたが、これが今の私の率直な想いです。この想いを忘れず、これからも政治に向き合っていきます。

オレをこき使え‼️
つくば市議会議員 ひぐち ゆうだい

長々と書きましたが、これが今の私の率直な想い

つくば市議会議員 ひぐち ゆうだい

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著者

ひぐち ゆうだい

ひぐち ゆうだい

選挙 つくば市議会議員選挙 (2024/10/27) [当選] 2,434 票
肩書 つくば市議会議員      ファイナンシャルプランナー
党派・会派 無所属

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