2026/9/9
富士市議会の会議録検索システムに「令和8年2月定例会」がアップされました。
https://fuji.gijiroku.com/voices/g07v_search.asp
2月定例会の一般質問を順次AIで評価分析します。
テーマは 市民通報システム「マイシティレポート」の利用状況について です。
(写真は当時の富士ニュースから)

全体として「仲良しクラブの褒め合い(学芸会)」に終始しており、議会が持つべき行政監視機能や政策提案の鋭さが欠如した「ぬるま湯質疑」と言わざるを得ません。
【議員への評価】 総合評価:D(議員としてのチェック・提案機能を果たしていない)
「褒めて終わり」の姿勢 冒頭から「敬意を表したい」「うれしく思う」「感謝申し上げます」を連発。議場は行政の労をねぎらう場所ではありません。現状の課題を突きつけ、どう改善させるかを迫るのが議員の仕事です。
データに食らいつく執拗さの欠如 登録者数の「年代別内訳」のデータ(60代・70代以上で約6割、20代以下はわずか3.5%)を引き出しながら、その原因(若者への広報不足やUIの問題)を追及せず、「40代以上が利用している、60代以上が三桁で広がっている」と謎のポジティブ解釈でスルーしています。
「質問」ではなく「個人的な思いつき・ポエム」 「中高生に登録させたらどうか」「三現主義がぴったり」「主権者教育になる」など、根拠や実現性の乏しい個人的なアイディアをダラダラと語るだけで、具体的な制度設計や予算・運用の課題に踏み込めていません。
質問準備・調査の甘さ 千葉市の事例を持ち出しつつも、「〜と伺っておりますがご存じですか」と聞き、室長に「存じ上げておりません」と言われてそこで議論が終了しています。先進事例を引くなら、「他市ではこうやって防災連携して成果を出しているが、富士市でも導入すべきでは?」と迫るべきです。
【行政・市側(市長、部長、室長)への評価】 総合評価:C-(事前の擦り合わせ通りに答えているだけの受動的答弁)
市長のパフォーマンス答弁 市長が「自分の家の近くの道路の穴で登録した(が送信はしなかった)」とエピソードを語っていますが、親しみやすさをアピールするパフォーマンスに過ぎません。施策の課題に対するトップとしてのビジョンが一切語られていません。
数値目標に対する意識の低さ デジタル推進室長が「登録者数の目標値は設定していない」とあっさり回答。5年も運用しているデジタルツールで登録者数のKPIを設定していないのは行政として怠慢であり、そこを追及されないことを見越したお役所答弁です。
逃げの定型句 独自分野の拡大については「コンソーシアム方式なので難しい」「事務局に要望している」で逃げ、中高生の活用や防災連携についても「現時点では〜となっていません」「調査研究する」といった、典型的な「かわし」の答弁に始終しています。
【総括と改善へのアドバイス】
今回の質疑は、「行政がやっている良い取り組みを、議員が質問の形を借りてPRしてあげる」という、地方議会でよく見られる不毛な一幕でした。市民の貴重な税金と議会時間を使っている自覚が薄いです。
もし本気でこの「マイシティレポート」の活用を推進・改善したいのであれば、以下の切り口で攻めるべきでした。
若年層の低利用率に対する具体的改善施策の追及
「20代以下が3.5%しかいない現状をどう認識しているか?広報費の投入先やSNS運用の見直しが必要ではないか?」
KPI(目標数値)の明確化
「登録者目標がないのは無計画。年間何人・何パーセントの市民登録を目指すのか数値目標を設定すべき」
コスト対効果(ROI)の検証
「コンソーシアムの会費や維持管理コストに対して、1件当たりの処理コストや職員の現場確認時間の削減効果はいくらと試算しているか?」
議会は行政を褒める場所ではなく、行政の不備を正し、市民益を最大化させるための議論の場であるべきです。
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