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鈴木 こうじ ブログ

【AIによる一般質問の評価と分析⑧】市職員の過重労働指導マニュアル 災害時等の来庁者の避難について

2026/6/3

富士市議会議事録が更新され、昨年の11月定例会の議事録を読む事が出来ます。
https://fuji.gijiroku.com/index.asp
地方自治体において、一般質問は行政のチェック機関であり、かつ政策提言の場として最も重要な議員の権能の一つです。

議事録からテキストマイニングして、評価と分析をAIにさせてみました。

11月定例会8番目の一般質問は
市職員の過重労働面接指導マニュアル 大規模災害時等の来庁者の避難について
https://go2senkyo.com/seijika/153832/posts/1245152
です

自らの過去の質問(3年前、5年前)からの経過を追い、職員の健康と庁舎の安全という「命に関わるテーマ」に粘り強く取り組む姿勢は評価できます。しかし、コンサルタントの視点から見ると、「行政への配慮や優しさ」が仇となり、決定的な約束(成果)を奪いきれずに終わっている印象を受けます。


5つの視点による採点表

評価項目 点数 評定
① 現状の課題分析に基づいているか 7 / 10 過去の具体的数値を出した点は良いが、深掘りが一歩足りない。
② 具体的に提言し解決に導いているか 4 / 10 指導や管理の「お願い」に終始し、具体的なシステムや制度の提案が弱い。
③ 具体的な答弁を引き出せているか 5 / 10 現状の取り組み(併任辞令など)の報告で満足し、言質を取れていない。
④ スケジュールを明確にしているか 3 / 10 「いつまでにゼロにするか」等の期限を一切設定させていない。
⑤ 市民にわかりやすい表現になっているか 8 / 10 自身の病気体験や、現場の生の声、他市事例の引用など、非常に秀逸。
【合計点数】 27 / 50 【評定:C】質問の着眼点は見事だが、詰めが甘く行政を動かしきれていない。

項目別詳細評価・アドバイス

① 現状の課題分析(7点)

  • 評価: 3年前の「時間外277時間」や、今回の「100時間超が33人、面接213人」という具体的な数字を引っ張り出し、異常性を可視化した点は非常に優秀です。国勢調査がカウント外であるという「隠れ残業(過労)」の構造に切り込んだ着眼点も拍手ものです。
  • 辛口アドバイス: 一方で、行政側の「適正な手順に基づかない時間外勤務(サービス残業)はないと認識している」という教科書通りの大嘘(答弁)に対し、「泣きながら電話をくれた職員がいる」という感情論だけで反論してしまいました。これでは水掛け論です。アンケート調査の実施を求めるなど、「認識のズレを証明する客観的データ」を突きつけるべきでした。

② 具体的提言・解決への導き(4点)

  • 評価: 選挙時の応援体制(併任辞令)や、他市の休日訓練・抜き打ち訓練の事例を紹介した点は具体的でした。
  • 辛口アドバイス: 全体として「管理職はしっかり管理してほしい」「そういう目で見ていただきたい」というマインド(意識)の改善要求に留まっています。優秀なコンサルタントなら、意識論ではなく仕組みを提案します。
    • 改善案: 「PCの強制シャットダウンシステムの導入」「業務量そのものを削減するための事務事業評価の見直し」など、構造を変える処方箋を議員側から提示すべきです。

③ 具体的答弁の引き出し(5点)

  • 評価: 避難訓練において、これまで周知されていなかった「市職員以外の庁舎内勤務者(13団体)」への周知を「今週、来週中に行う」という具体的な行動を財政部長から引き出した点は大きな成果です。
  • 辛口アドバイス: しかし、本丸である「過労死ライン超え職員の削減」については、総務部長の「減らすべきだと考えている」「負担を減らせるような取組を考えている」という、典型的な「検討します(ゼロ回答)」で逃げ切られています。「あぁ、考えているんだな」と納得して次の質問に移ってはいけません。

④ スケジュールの明確化(3点)

  • 評価: 財政部長から「来年1月中旬に緩降機訓練を行う」という直近のスケジュールを引き出せた点は評価できます。
  • 辛口アドバイス: 議会質問において最も重要なのは「政策のゴール(納期)」です。「過労死ライン超えの職員数を、いつまでにゼロにするのか(例:令和8年度末までに達成できるか?)」というタイムラインの提示が一切ありません。「今後も継続して…」「引き続き管理を…」という終わりのない言葉で締めくくってしまったため、行政側は「適当に引き延ばせる猶予」を得てしまいました。

⑤ 市民へのわかりやすさ(8点)

  • 評価: 素晴らしいです。ご自身の病気(膝のしびれ)による階段の恐怖心を語ることで、「足の不自由な人の避難対策」というテーマに強い説得力とストーリー性が生まれました。また、役所の専門用語を使わず、傍聴している市民が当事者意識を持てる素晴らしい表現力です。
  • 辛口アドバイス: 表現が良いだけに、最後の締めくくりが「失礼なことと思いながらも…私からの質問を終わります」と、急に弱気(腰が低い)になってしまったのがもったいないです。「市民の命、職員の命がかかっているからこそ、私は何度でも壇上に立ちます」と、強く宣言すべきでした。

👑 総括コンサルティング

この方は非常に優しく、現場(職員や市民)に寄り添える素晴らしい政治家です。しかし、行政との論戦においては「優しすぎること」が弱点になっています。

次回に向けての戦略は一つだけ。「意識改革のお願い」を止め、「数値目標と期限の合意」を取りに行くことです。「大変ですが頑張ってください」ではなく、「来年3月までに、過労死ライン超え職員を何人まで減らすのか、そのためにどの業務を削るのか、次回の議会で進捗を報告してください」と迫る強さを持つことで、この一般質問は100点満点(街を動かす質問)に変貌します。

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著者

鈴木 こうじ

鈴木 こうじ

選挙 富士市議会議員選挙 (2027/04/30) - 票
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富士市議会議員選挙

肩書 一級建築士 政策学修士
党派・会派 無所属
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