2026/9/11
府中市議会議員(国民民主党所属)の ゆうきりょう です。
府中市議会の今年度第3回定例会が開会中ですが、来週の木曜日、17日から5日間、市議会の令和7年度の決算特別委員会が開会されます。昨年度の府中市の予算執行状況など、市の財政全般などについて質疑する委員会です。
★現状は全国屈指の財政力を誇る一方、大型公共施設の再整備費用、生産者人口が減ることで将来不安がないとは言えない
府中市の財政と基金(貯金)は、全国、多摩地域の中でもトップクラスの豊かさと健全性を誇っているのが大きな特徴です。かつてボートレース事業(平和島競艇)などの収益で潤った歴史(平成3年には、168億円の実収入、現在は約30億円弱)があり、現在も強固な自主財源を背景に、極めて安定した行財政運営を行っています。
1,財政の特徴・・全国屈指の「自立した財政力」
府中市の財政は、国からの補助(普通交付税)に頼る必要のない「不交付団体」であり、自治体の「稼ぐ力」が非常に強いです。
(1)トップクラスの財政力指数
自治体の財政力の強さを示す「財政力指数(1.0を超えれば優秀)」は、令和6年度決算で1.26を記録。これは全国36の類似団体(人口や産業構造が似ている自治体)の中で3位、東京都内の市町村でも武蔵野市に次ぐトップクラスの水準です。
(2)弾力性のある財政構造
財政の柔軟性を示す「経常収支比率(低いほど臨機応変にお金を使える)」は81.1%(類似団体中3位)と非常に優秀です。全国平均や多くの自治体が90%を超えて財政の硬直化に苦しむ中、府中市は独自の行政施策に回せる予算の余裕(弾力性)を持っています。
(2)効率的な人件費と民間活用
特徴的な点として、総歳出に占める人件費の比率が類似団体のなかで35位(最下位クラス)と非常に低いことが挙げられます。早い段階から組織の見直しや業務の民間委託(アウトソーシング)を進めてきた成果である反面、委託料などが含まれる「物件費」の割合は高くなっています。
(3)基金(貯金)の特徴:多摩地域2位の圧倒的な備え
基金とは、自治体における「貯金」のことです。府中市は、将来の投資やリスクに備えた潤沢な積立金を持っています。
①総額約740億円におよぶ豊富な貯蓄
府中市の基金総額は多摩地域26市の中で第2位(1位は武蔵野市)であり、約739億円(令和4年度予算見込み時点)もの巨額の貯金を保有しています。
②目的別の「特定目的基金」が主軸
府中市の基金は、用途が自由な「財政調整基金」だけでなく、将来のインフラ投資に向けた「特定目的基金」が多くを占めるのが特徴です。
・公共施設整備基金(約211億円):市内の公共施設の改修・建て替えに備える最大の基金。
・学校施設改築基金(約119億円):小中学校の老朽化や建て替えに特化した基金。
・財政調整基金(約80億円):災害や急激な景気悪化(税収減)に備えるための安全弁。
・剰余金は「公共施設」の未来へ投資
毎年の決算で使い残した剰余金が出た場合、その多くを「公共施設整備基金」へと積み立てる仕組みをとっています。
(4)今後の課題:老朽化対策と市民還元のバランス
財政が極めて健全である一方、以下のような課題、議論があります。
①公共施設の更新ラッシュ:昭和40〜50年代に多く建てられた公共施設や学校が一斉に更新期を迎えるため、潤沢な基金も今後計画的に取り崩していく必要があります。
②「貯め込みすぎ」への批判と市民還元:これほど多くの基金を積み上げていることに対し、議会や市民からは「インフラ整備だけでなく、物価高騰対策や子育て支援、福祉の拡充にもっと基金を回すべきだ」という行政サービス拡充への要望が常に要望されています。
★名目賃金のアップ、物価高騰をうけての上振れ税収(予想を上回る税収)について、基金に貯めることだけを優先せず、翌年度予算に回す用途も検討を(結城亮主張)
以前、府中市議会予算特別委員会において、市の予算編成のあり方について質疑を行い、主な論点として、上振れ税収(予想を上回る税収入)があった場合、市は基金(貯金)にためるだけではなく、翌年度予算の財源に回すことも可能ではないかと求めて質疑をしたことがあります。
◎ゆうきりょう質問⇒ 2月議会の一般質問で、杉村議員(自由クラブ)による予算編成方針に関わる質疑のなかで、「税収の増加分を翌年度予算の財源にまわす方法」についてのやり取りがあり、そのなかで市の答弁は「繰越金として翌年度にまわすことは可能」と答弁されています。
またこのことについて市は「実収入が予算を上回っている場合、実質収支比率が過大になることは望ましくない」とも答弁したが、望ましくないのはなぜか。あわせて市民サービス向け施策にとってどういう問題が生じるのか伺います。また上振れ税収分が発生した際、その一定の%という基準を設定し、その額を新年度予算への繰越金としても活用することを提案、要望したいが、市の考えを伺いたい。
★「増収が見込まれる歳入を把握しながら、補正しないということも予算編成上、望ましいものではない」(市の答弁)
◎府中市の答弁⇒実質収支比率については、自治体の財政規模に対する収支の割合を示し、一般的に3~5%が適正な範囲とされている。予算編成では歳入と歳出が均衡するように編成し、歳入が予算額を上回れば余剰金となり、歳出との差額分の不用額とともに繰越金となるが、実質収支比率が5%を超えるような状況は、歳入が予算額より相当上回ったか、または歳出の不用額が多額に生じ、剰余金が多額に発生したことを表している。
◎府中市の答弁⇒ 年度途中でこうした実態を把握していれば、補正予算を編成してその財源を活用できたにも拘わらず、その対応が十分ではなかった、つまり、適切な財政運営ではなかったということになるものと認識している。一般質問の際に「増収が見込まれる歳入を補正しなければ、繰越金として翌年度にまわすことは可能」という答弁をしたが、増収が見込まれる歳入を把握しながら、補正しないということも予算編成上、望ましいものではないと考えております。
★上振れ税収分のうち、一定の%を当初予算の繰越金として活用することを提案
◎ゆうきりょう主張⇒ 答弁をうかがって、決算において実質収支比率が過剰となっても、市民サービス施策への影響はないと理解した。質疑で主張しましたが、上振れ税収分、それが特定法人などからの想定外の税収、競走事業からの実収入について、基金に積むだけでなく、その一定の%という基準を設定して当初予算に繰越金として活用することを提案したい。2回目の答弁にもあったが「当初予算への活用という視点では、特定法人からの法人税割を当初予算に計上する手法について」と言及があり、検討をしてほしい。インフレ物価高騰で市民の生活が疲弊するなか、市民を激励するための、市独自の施策実施のために、当初予算で計上し、活用することを期待したい。(ゆうきりょう)
※府中市議会議員 ゆうきりょう の朝の駅頭市政報告は、原則、毎朝下記の予定で行っています。駅頭では「市政通信」を配布しています。お気軽にお声をおかけください。ただ雨天時や、自身の都合により中止の場合もあります。
月曜日・・西武線多磨駅東口
火曜日・・京王線多磨霊園駅南口
水曜日・・京王線東府中駅北口
木曜日・・西武線多磨駅西口
金曜日・・京王線多磨霊園駅北口、※原則、朝5時~8時まで
投稿 (東京 府中市)府中市財政の特徴 現状は全国屈指の財政力を誇る・・上振れ税収を当初予算の繰越金に活用を(府中市議会議員 ゆうきりょう) は 国民民主党 府中市議会議員 ゆうきりょう に最初に表示されました。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>ゆうき りょう (ユウキ リョウ)>(東京 府中市)府中市財政の特徴 現状は全国屈指の財政力を誇る・・上振れ税収を当初予算の繰越金...