2026/9/11
草加市議会議員の佐藤のりかずです。
令和7年度決算報告。今回は、市民の命と暮らしを支える命綱である「水道事業の決算」についてです。
まず、水道事業の厳しい収支状況です。
現在、草加市では水道水を1㎥つくるために160円58銭(給水原価)のコストをかけていますが、販売価格は146円98銭(供給単価)となっています。
つまり、水道水1㎥を売るごとに「13円60銭の赤字」が生じている状態です。
なぜこのような構造になっているのでしょうか?
水道事業は、「みんなが使えば使うほど利益が出る構造」になっています。しかし、節水家電の普及や単身世帯の増加(1世帯あたりの人数の減少)により、全体の水使用量が減り、売り上げが低下しています。
使う水の量が減っても、水道管や設備の維持管理費は変わりません。さらに近年の物価高騰、人件費の上昇、老朽化対策費が重くのしかかっています。
もうひとつ影響しているのが、水をつくってから家庭に届くまでの効率を示す「有収率」です。
令和7年度の有収率は94.0%(前年度比-1.2ポイント)でした。
これは「100㎥の水を送っても、どこかで漏水し、家庭に届くのは94㎥(6㎥は漏水)」というイメージです。
草加市の有収率は埼玉県内では高い水準を維持していますが、市は手をこまねいているわけではありません。
これまで「年間1エリア(4年で1周)」だった漏水調査を、令和7年度から「年間2エリア(2年で1周)」へと強化し、早期発見・早期修繕に乗り出しています。
さらに事態を深刻にしているのが、受水費(県水の購入代金)の値上げです。
草加市の水道水は、約85%を埼玉県から購入(県水)し、残り15%は地下水です。
しかし埼玉県は、令和8年4月からこの県水価格を約21%引き上げました。
85%を依存している草加市にとって、この値上げは事業経営に文字通り「直撃」しています。
きわめて厳しい局面を迎えています。
経営が厳しいなかでも、災害時に命を守るための投資は止めていません。
管路の耐震化率は前年度比+0.3ポイントの「42.9%」へと着実に前進しています。
水道事業を考えるうえで、私たちはこれら視点のバランスを取らなければなりません。
水道インフラを次世代へ確実につないでいくため、持続可能な水道事業経営のあり方を引き続き議論していきます。
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ホーム>政党・政治家>佐藤 のりかず (サトウ ノリカズ)>水道水1㎥ごとに「13.6円の赤字」-命の水と持続可能な水道事業に向けて【草加市水道】