2026/6/10
「8がけ社会」とは、2040年頃に現役世代が2割減る社会のことです。
このほど発表された国勢調査結果を見ても、人口減少、少子高齢化による生産年齢人口減少は加速しています。
本書では、人手不足が深刻化している現場を朝日新聞の記者のみなさんが取材し、識者へのインタビューを交えて実態をリポートする内容です。ものづくり、サービス業、医療・介護、農林水産業、そして自治体も含め、あらゆる業種・職種で「人手不足」が常態化している現状がリアルに報告されます。
就職氷河期に社会に出た「ロストジェネレーション」が非正規雇用や低賃金に苦しめられ、結婚や子育てをする力を奪われた状況が明らかにされます。この時代に適切な政策発動がなされなかったことが、出生率の顕著な低下につながったとされます。
本書が指摘しているように、人手不足を前にして、企業は賃金や労働環境の改善を競うようになり、働き手は好みに合った仕事を選びやすくなっています。しかし働き手に不人気な仕事は、ますますそっぽを向かれるようになります。その代表格が生活維持に欠かせないサービス、セーフティネットにかかわる社会活動です。そうなると、生活を支えるインフラやサービスが機能しなくなり、社会そのものが立ち行かなくなる恐れもあります。
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