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沖縄県知事選、古謝玄太さんが過去最多得票で当選。争点は「基地」から「経済」へ

2026/9/14

9月13日に投開票された沖縄県知事選挙で、日本維新の会も推薦した古謝玄太さんが当選されました。おめでとうございます。

古謝さんは1983年生まれ、私と同学年です。大学は違いましたが、総務官僚でいらしたころから時々勉強会などでご一緒させていただいた間柄でもあります。

玉城デニー知事をはじめ、他の候補者のみなさんもお疲れさまでした。

まず数字です。

古謝さんの得票は42万3124票。知事選史上最多で、玉城氏との差は14万7000票あまりでした。投票率は61.57%と、前回を3.65ポイント上回っています。

いわゆる保守系の候補が県政を担うのは12年ぶり。復帰後生まれの知事も、県政史上最年少の知事も、これが初めてです。

歴史の転換点と言っていい結果だと思います。

そしてより興味深いのは、出口調査の中身のほうです。

共同通信の出口調査によれば、投票先を選ぶときに最も重視したものは「経済の活性化」が49.5%で最多。「基地問題」は20.9%にとどまりました。

沖縄の選挙といえば基地問題が最大の争点、というのがこれまでの常識でした。その常識が数字で崩れたことになります。

しかも経済と答えた人の78.7%が古謝さんに投票しています。基地と答えた人の72.9%は玉城氏でした。

年代別の数字はもっとはっきりしています。

古謝さんは60代以下のすべての年代で玉城氏を上回り、10〜30代では70%以上を占めました。前回玉城氏に投票した人のうち、3割を取り込んでもいます。

リベラルと言われる勢力の支持層が高齢化しているという指摘は、以前からありました。沖縄も例外ではなかった、ということだと受け止めています。

運動の中身が若い世代に継承されてこなかった。ここは各党それぞれ、直視すべき課題だと思います。

辺野古移設についても、出口調査では「賛成」が50.2%、「反対」が43.8%でした。

もちろん基地問題が小さいテーマだということではありません。ただ、対立を前面に出して票を積み上げる構図は、少なくとも今回は機能しなかった。

目の前の賃上げ、物価高、沖縄経済をどう成長させるか。ここを正面から訴えた古謝さんに軍配が上がった、というのが私の見立てです。

新知事には大いに期待しています。

ひとつだけ個人的な希望を書いておくと、IRです。カジノを含む統合型リゾートは全国で3か所まで認められますが、現時点で決まっているのは大阪だけ。

IRはカジノだけの施設ではありません。国際的なリゾートであり、国際会議やコンベンションの拠点でもあります。

沖縄ほど向いている場所はないのではないか、と私は思っています。1期目からというのは現実的ではないでしょうが、将来的な選択肢としてぜひ。

さて、ここからが本題かもしれません。

玉城知事ご本人の敗戦の弁は、報じられている限りでは比較的潔いものでした。示された民意は民意として受け止めなければならない、という趣旨のことを述べておられます。

一方で、周辺から出てきたコメントのほうが物議を醸しています。

共産党の田村智子委員長は、玉城県政を倒すために官邸と自民党が選挙に介入したとして、

「高市早苗政権が異常な介入をした」

と批判されました。自民・維新・国民・公明・参政・保守の6党が古謝さんを支援した選挙戦を「異常」とも表現しています。

複数政党が相乗りで候補を推薦するのは、全国どこでも行われていることです。

そしてこれまでの沖縄県知事選では、その「相乗り」に対してオール沖縄が勝ち続けてきました。

勝っているときは正常で、負けたら異常。この線引きは、さすがに苦しいと思います。

より気になったのは、辺野古についての発言のほうです。

移設反対を掲げて敗れたことで民意が示されたのではないか、という問いに対し、田村委員長は「私はそうは受け止めていない」と語ったと報じられています。

では、何をもって民意とするのか。

県民が強権的な政治によって諦めさせられてきただけだ、という説明もされています。たしかに、そう感じている方は少なからずいらっしゃると思います。

ただ私も沖縄に何度も足を運び、地元の方のお話をうかがってきました。基地と共存していくことを自分自身の判断として選んだ、という方も確実にいらっしゃいます。

その方々に向かって、あなたは受け入れさせられているだけだ、と外から言うのは、かなりの失礼にあたるのではないでしょうか。

私は、日本の政治にリベラルや左派と言われる方々は必要だと思っています。

政策の世界に100点満点の正解はありません。いまは経済的自由を重視する立場のほうが正しいと考えていますが、そうでない局面が来る可能性は十分にあります。

だからこそ、論壇の一方の側にしっかり生き残って、健全な議論を戦わせていただきたい。

そのためには、負けを負けとして受け止めるところからだと思います。立て直しに期待しています。

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著者

おときた 駿

おときた 駿

選挙 第27回参議院議員選挙 2025年 (2025/07/20)
選挙区

東京選挙区 382,996 票

肩書 日本維新の会 参議院東京都選挙区 第1支部 支部長
党派・会派
その他

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