2026/8/5
【速報 JUST IN 】食料品消費税減税 政府が基本方針決定 来年4月から2年間1%にhttps://t.co/kWohLvW4r5 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) August 5, 2026
昨日8月5日、政府は臨時閣議で、飲食料品の消費税率を2027年4月から2年間、現行の8%から1%に引き下げる方針を決定しました。
9月に税制改正大綱をまとめ、秋の臨時国会に関連法案を提出する見通しです。成立すれば、1989年の導入以来はじめての消費税減税となります。
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さて、冒頭の投稿で使った「社会実験」という表現に、少なからぬご批判をいただきました。
「国民の生活は実験ではない」「国民を実験台にするのか」
言葉の受け取り方として、あり得るご指摘だと思います。軽く聞こえたとすれば、私の表現が舌足らずでした。
その上で、なぜこの言葉を使ったのか書いておきます。
まずもって「社会実験」は、もともと行政の現場で普通に使われている用語です。
たとえば国土交通省は、道路空間の再配分やオープンカフェの設置などについて、区域と期間を限って実際にやってみて、効果を測ってから本格導入するかを判断する仕組みを「社会実験」と呼んでいます。
人を実験材料にするという意味では勿論ありません。期間を区切り、データを取り、続けるかどうかを決める。その手続きの呼び名です。
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では、今回は何を「実験」するのか。
日本には、消費税を上げたときのデータがあります。1997年、2014年、2019年。消費がどう落ち込み、どう戻ったのか、膨大な研究の蓄積があります。
一方で、下げたときのデータは一つもありません。導入以来、税率が下がったことが一度もないからです。
海外にはあります。ドイツは2020年に付加価値税を半年間引き下げていますし、イギリスも外食・宿泊分野で時限的に税率を下げました。
ただ、日本の消費税は、日本の商慣行と価格設定のなかで動きます。他国のデータがそのまま当てはまる保証はありません。
検証すべき論点は、具体的に山ほどあります。
7%分の引き下げは、本当に店頭価格に反映されるのか。原材料高のなかで、事業者の利益に吸収されて終わってしまわないか。
消費はどれだけ増えるのか。税収の減少は、財務省の試算どおり年2.3兆円程度で収まるのか。
1%・8%・10%という三つの税率が同時に走る現場の負担はどの程度か。食料品1%と外食10%の差が開くことで、外食産業に何が起きるのか。すでに業界からは、減収リスクへの強い懸念が示されています。
そして最大の論点。2029年4月に8%へ戻すとき、何が起きるのか。
これらは、やってみないと分かりません。そこで率直に「社会実験」と書きました。
国民を実験台にするという意味ではなく、「やりっぱなしにせず、必ず検証して次を決めるべきだ」という意味です。
むしろ心配なのは、この2年間を誰も検証しないまま、雰囲気だけで2029年に8%へ戻すことのほうです。
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その上で、私が本当に期待しているのは、投稿の後半に書いたほうです。
1%案でも、税収は年間およそ2.3兆円減ります。
超党派の社会保障国民会議の中間とりまとめでは、この財源を赤字国債に頼らず、税収増・歳出見直し・税外収入・租税特別措置の見直しなどで確保する方針が示されています。
つまり、減税を続けようとすれば歳出改革をやるしかない、という構造になっています。
これまでの日本は、順序が逆でした。歳出改革をやってから減税を、と言い続けて、結局どちらも進まなかった。
先に減税を入れてしまえば、歳出を見直さざるを得なくなる可能性が高い。「一穴」と書いたのは、そういう意味です。
そして2年間の時限措置の先には、給付付き税額控除という恒久制度の設計が控えています。時限の減税をただの「つなぎ」で終わらせず、恒久的な仕組みにつなげられるか。
ここが政策の勘どころです。
言葉の選び方は反省・改善しつつ、中身は変えません。2年間、しっかり数字と政治の流れを見ていきたいと存じます。
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