はっとり 将也 ブログ

人の思いに出会う場所

2026/8/4

 この夏も、盆踊りや夏祭りの会場を何か所か訪れ、多くの皆さんと交流する機会をいただいております。主催者をはじめ、関係者の皆様には、猛暑・酷暑の中、準備等運営へのご尽力に心より敬意を表します。

 さて、稀に「政治家は、なぜこうした行事に顔を出すのか」と尋ねられることがありますが、「決して自己PRではありません」とお答えするのは、少し正確ではないかもしれません。多くの皆さんに自分を知っていただき、顔と名前を覚えていただきたいとの思いは、政治に携わる者として自然な願いでもあります。

 しかし、それだけが目的ではありません。盆踊りや夏祭りの会場では、久しぶりにお会いした方から近況を伺うことがあります。また、初めてお会いする方と語り合う機会もあります。そうした一つ一つの出会いが政治活動に厚みを与えてくれるのです。自分の考えだけを頼りに政治と向き合うのではなく、大勢の皆さんの率直な声に耳を傾けること。たとえわずかな時間でも、それは政治に携わる者にとって大切な務めであると考えています。

 先日、ある会場で、旧知の方からこんなお話を伺いました。

 「今の日本は本当に大丈夫だろうか。勇ましいことばかりを語る政治家が増えてきたけれど、このままでは本当に戦争になってしまうのではないか。自分は戦後生まれだが、戦後の混乱の中で親から戦争の悲惨さを聞き育った。その経験を思うと心配で仕方がない。どうか平和のためにがんばってほしい。」

 その言葉を伺い、広島・長崎の原爆の日を前に、改めて身の引き締まる思いがいたしました。平和は、何ものにも代えがたい価値です。私は、平和こそ最高の福祉であり、あらゆる政策の前提となるものだと考えています。勇ましい言葉は、ときに人々の心を動かす力を持つかもしれません。しかし、政治に求められるのは、一時の喝采ではなく、未来への責任ある判断ではないでしょうか。政治とは人気を競うものではありません。国同士がチキンレースを繰り広げるような世界を望む人はいないはずです。日本は、対立や憎しみをあおる道ではなく、平和を守り対話を重ねる道を歩む国であってほしいと願っています。

 平和は、外交努力だけで守られるものではありません。国民一人ひとりが平和の尊さを忘れず、それを願う声を持ち続けることによっても守られるものです。私は、これからも地域に足を運び、さまざまな声に聴きながら、節度ある言葉で発信を続けてまいりたいと思います。

 政治家は、ともすれば自らの考えを語ることに力を注ぎがちです。しかし、本当に大切なのは、市民の皆さんの声に耳を傾け、その声によって自らの姿勢を問い直すことだと思います。民主主義とは、声の大きさを競うものではなく、互いの声に耳を澄ませる営みとも言えます。夏祭りや盆踊りの会場で交わした何気ない会話の中にも、政治の原点があります。

 あるべき政治、進むべき道を決めるのは、拍手の大きさではなく、冷静な判断と良識に裏打ちされた民意であるべきです。今回いただいた「平和のためにがんばってほしい」という言葉を胸に刻み、多くの声を大切にしながら、これからも一つ一つ、責任ある活動を積み重ねてまいります。

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著者

はっとり 将也

はっとり 将也

肩書 名古屋市会議員(北区)
党派・会派 立憲民主党

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