2026/6/25
市会議員として活動していると、寄せられる相談のうち、市政に直接かかわるものは、感覚的には三分の二ほどではないかと思います。もちろん、きちんとデータを取ったわけではありません。残りは、生活上の困りごとや悩み相談、ときには、同じお話を何度も繰り返し聞かせてくださる方もおられますが、私は基本的に時間の許す限り、まずは拒まず耳を傾けるようにしています。そこから学ばされることも多いからです。
借家の退去要請への不安、子育てや教育、親子関係の悩み、介護疲れ、職場での問題、経営環境の悪化・融資、健康保険についての意見、友人や近隣とのトラブルなど、市政との関わりの有無は別として、相談内容も実にさまざまです。私にできることには限りがありますが、じっくり伺い、話し終えられたあと、やや表情が穏やかになられることもあり、それだけで、ほんの束の間、満たされた気持ちになります。
思い返せば、子どものころ、同じく市議を務めていた父のもとには、今以上にこうした相談が持ち込まれていたように思います。親の留守中に電話に出た私に、子どもと気づかず相談をまくしたてる方もいましたし、引きちぎられた電話の受話器を持って来宅された方に遭遇したこともありました。それがどんな経緯だったのか、今となっては知る由もありません。ただ、父が夜遅くまで相談者と向き合っていた姿だけは、よく覚えています。
地域のお世話係――あえて書けば、父は自分のことを「街の小遣いさん」と表現していました。今では誤解を招きかねない言い回しかもしれませんが、当時の父は、それをどこか誇らしげに語っていました。そこには、頼まれれば拒まず、まずは取り組んでみる、という父なりの矜持があったのだと思います。時代の変化とともに、そうした役回りは、市議という仕事から少しずつ薄れてきたのかもしれません。それでも私にとっては、大切な学びの場であり続けています。
もちろん、すぐにブログに書けないことも少なくありません。内容によっては、個人が特定されるおそれもあるからです。4月以降も、本当にいろいろなことがありました。深刻なものもあれば、思わず微笑んでしまうような話もありました。
若いころは、私自身が受け止めきれず悩むこともありました。しかし今では、その一つひとつが、自分の財産になっているように感じています。市政に直接結びつかない相談であっても、そこには地域で暮らす人々の現実があります。そうした声に触れることは、議員としての視野を広げ、市政を考えるうえでの大切な糧になっています。これからも、できる限り地域の皆さんの声に耳を傾けながら歩んでいきたいと思います。
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ハットリ マサヤ/57歳/男
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