2026/5/28
〇毎日新聞が【スクープ】と言って出した、この記事にある副首都法案には違和感しかない。おそらく同趣旨の記事が、共同通信、読売新聞、日本経済新聞に掲載されていたから、「特ダネ」とか言って維新側から個別にリークされたものだろう。この点も、姑息な印象を受ける。
副首都と「大阪都」をちゃんぽんにしたこの法案は、まさに牽強付会、我田引水。そもそも、法律上首都などという規定はなく、その定義もなされていないから、法律上副首都というものが何なのか私にはさっぱりわからない。首都機能移転とか分散というのであればこれまで何度も議論されてきたものだが、それと何が違うのか。
【法案の付則に「大都市地域特別区設置法(大都市法)」の改正を盛り込み、副首都の指定と都への名称変更、特別区設置を一体的に行える選択肢を設けた。その場合は道府県全域で住民投票を実施する手続きを初めて明記した】
東京都が特別区が設置されているからといって、副首都も特別区を設置するという論理的な繋がりは、見出しがたい。もしその目的が府と市の二重行政の是正だというなら、副首都とは関係ない。国民民主党の提案する「特別市」の方が合理的ですっきりする。
副首都として「都」を名乗るのであれば、それは日本の国家全体に関することだから、それを大阪府の住民投票で決めるなどというのはおかしい。私は、「大阪都」にするのは反対だし、「府」を名乗るのも歴史的に見て京都府だけでいいと思っている。国家的事項を府民で決めようとしていること自体、副首都構想の論理矛盾ではないか。
結局のところ維新の狙いは、変なコンプレックスに基づいて、東京が「都」なのだから大阪も「都」を名乗りたいという、実ではなく名をとろうとしているようにしか思えない。だったら、そんな田舎者根性を出すのではなく、いっそ大阪の日本からの独立を目指したらどうか。それが実現したら、大阪は首都になれる。
国家の基軸に関わる法律は、全国の国民に受け入れられ得る常識的で合理的で論理的なものでなければならないのは当然である。まさか、このような法案が憲法の衆議院の優越の規定を使って強引に成立させることがないことを祈る。そうなれば副首都どころではない、国家の崩壊だろう。
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