島根県知事選挙に立候補 向瀬慎一(むこせ・しんいち)氏の経歴・政策まとめ
2023/04/02
7月18日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、日本維新の会共同代表の藤田文武衆院議員をゲストにお迎え!今国会での成立を見送り、臨時国会に審議を先送りされた衆議院の議員定数削減についての推進派と反対派との攻防、そして民意の受け取り方と選挙制度へのあり方に対する藤田共同代表の考えにMCの選挙ドットコム編集長・鈴木邦和が迫ります。
MC鈴木:今回、「議員定数削減法案」という非常に重要な法案が、結局通常国会では難しいということで先送りになりました。臨時国会で進みそうでしょうか。
藤田氏: これは進めないといけないですね。言ってみたら、やりたくない人たちは、時間切れを一生させる、または諦めさせるという戦略なわけです。前回の年末の臨時国会でもそうで、今回もそうでした。最後は皇室典範を人質に取るような形になりました。私としても非常に腹立たしかったですが、そこは一つ呑み込んで譲歩せざるを得ませんでした。
自民党の中にも本音は嫌だという人がたくさんいらっしゃいますが、官邸や高市(早苗)総理は今回もやる気でした。「次回はもうなし」という選択肢はないので、とにかくやるしかないですね。
MC鈴木: 維新としても、高市総理としても、これを下ろす気はないということですね。
藤田氏: 合理的な外部環境の変化などで政策を転換するのはあり得ます。ただ、昨年の10月に連立合意文書を日夜練りに練って、これをやれば日本の政治が大きく動くし、社会も良くなる、これまでの自公政権の歴史を乗り越えられるという思いで決めたものを、1年も経たないうちに安易に「なし」にしたり、丸めてよく分からない形に変えたりするのは、私はなしだと思います。
やっぱり本丸である議員定数の削減がなぜこれだけ難航するかというと、自分たちの当選確率が下がるから嫌だというのがみんなの声なわけです。
MC鈴木: 国民にもなんとなく透けて見えていますよね。
藤田氏: 結局、ジャーナリストやメディアは反対論をいろんな切り口で言うわけですが、世論調査をしたら一度も負けないわけです。多数の国民が「やった方がいい」と言っています。機会があれば反対派の人と討論してもいいくらいです。
「与党に有利だ」と言う人がいますが、今年の直近の選挙で言うと、議席の減少率は自民党が一番少なくて、うち(維新)があまりダメージを受けない形になっています。ただ、その前の自民党が非常に厳しかった選挙では、国民民主党が伸びましたよね。あのデータで行くと、国民民主党が一番ダメージを受けないんです。
MC鈴木: どこを切り取るかでだいぶ違うわけですね。
藤田氏: 2009年の民主党が勝った政権交代選挙で言えば、民主党が一番得をすることになります。要するに、民意をガッと受けた政党が有利になるシステムになっているわけです。
現行制度で減らし方と言えば、「比例を減らすか」「小選挙区を減らすか」「そのコラボにするか」の三つしかありません。ずっと野党が拒否するためにコラボというか、半々や3対2でやれと言ってきたわけです。斉藤(鉄夫)前公明党代表もブログやX(旧Twitter)に書いて熱弁しましたし、玉木(雄一郎・国民民主党代表)さんもそういうことをおっしゃられていました。去年法律を出していた野党側の方々も同じようなことを言っていたのに、(今回の議員定数削減法案に)同じテンションで反対し続けました。「あの話は何だったのか」という話です。もう内容の話ではなく、「減らす」という我々の政権の意思をそもそも諦めさせたいということなんですよね。でも、それはやめる合理的な理由になりません。とにかくやると決めたことをやるということだと思います。
MC鈴木: 私が選挙を見ている目線で言うと、衆議院と参議院の選出の仕方が近いのは少し気になります。例えば、衆議院は小選挙区に振り、参議院は中選挙区制や大選挙区制を中心にすると、民意の反映のされ方が違って議会構成が変わり、衆参の役割もより明確になると思うのですが。
藤田氏: さすが選挙ドットコムですね。まさに私もそれに賛同しています。私の中でも考えが微修正や整理をされてきたのですが、大きく言うと衆議院は民意の集約、つまり「決める院」として小選挙区機能を強化する方が良いのではないか。一方で参議院は民意の集約と反映で言えば、民意の反映を担当させるという住み分けを導入するのは合理的だと思います。
中選挙区制も無きにしも非ず思っています。というのも、私の問題意識として、中選挙区から小選挙区比例代表並立制になって、民意の集約と反映が中途半端になったと感じています。いわば「Aチーム」である自公政権は安定しましたが、二大政党制を目指そうとしたものの、「Bチーム」である野党がずっとバラバラで喧嘩し続けています。現行の選挙制度も乱立する制度です。簡単に言うと、通らなくても多く候補者を出せば比例票が増えて議席が増える仕組みなので、どの選挙区にも乱立してしまう。そうすると、野党が乱立して票が割れ、政権交代がほぼ起こりません。健全な野党が育たない構図です。制度上、小選挙区比例代表並立制は上手くワークしないことが証明されたと思います。なので、比例を減らして小選挙区を強化するか。小選挙区を比例の分増やすというやり方も一つあると考えています。もしくは2人区~3人区などの中選挙区(最近党内では2人区ベースが議論されています)にすると、二大大政党制に近づきます。
いずれにしても少数政党が乱立し続け、Aチーム対Bチームが対等に戦えない構図にならない今の制度が、持続可能で健全な政治サイクルに役立っているのかという疑問はずっと抱えています。
MC鈴木:今のお話で私が共感するところは、日本の政党支持率は自民党が30%前後で、他の野党が5%前後でずっと来ています。この構図が数十年続いている現実は踏まえなきゃいけないですね。
藤田氏: 本当にそうです。大阪で僕の先輩たちがやったことは奇跡的で、この十数年、ほとんどの期間において自民党より維新の方が支持率が高い(25~30%ほど)んです。自民党より強い状態を10年続けている地域は他にありません。逆に言うと、こういう政党が全国で育ったとしたら二大政党制というのはあるかもしれませんが、維新のやったことは橋下徹さんと松井一郎さんという天才政治家がすごいリスクテイクして成し遂げたことですから、全国的に国政政党としてやるのは現時点では難しい。だからこそ、制度の方からアプローチするべきだと考えます。
MC鈴木: 大きな流れの中でも今回の定数削減は位置づけられていて、国民の理解もある中で、国会議員の決断にかかっているということですね。
藤田氏: プロだからお分かりになると思うのですが、本当に削減が実現する直前まで来たら「こんなにみんな嫌がっていろんな手法で潰しにくるのか。へぇ~」と思いました。
MC鈴木: 藤田さんにとっても新しい発見でしたか。
藤田氏: 想像していたけど、そんなに?みたいな。私は色々な所で言ってきましたが、「みんな言ってたじゃん」と思いましたね(笑)。(中略)じゃあ、なんであの時あんなにイキって言っていたのかと思います。野田(佳彦)さんだって(民主党時代に)80削減の法案を出していました。玉木さんもそう言っていました。その頃から何が変わったのかと思うようになりました。
議員定数の削減は歴史上何回かされてきて、小沢(一郎)さんも50削減をやろうとして20しかできませんでした。削減する時に「選挙制度も含めて議論しろ」と言われますが、選挙制度の話は私たちとしてはウェルカムで、むしろ協議会があります。ただ、放っておくと一生議論をしています。なぜかというと、今の制度で勝っている人たちが議論すると、力学的には今の制度の方が良い。本当に政治の構造を考えて議論に参画している人は果たしてどれくらいいるのかという疑念を国民に持たれます。永遠に議論しています。だから我々の法案は「1年で選挙制度に答えを出せ。出なかったら現行制度で減らす」というインセンティブ型にしました。そうすれば1年、みんな一生懸命議論するでしょう、と。歴史上、定数削減が選挙制度と絡めて議論されて成立したことはほぼありません。だから、削減は先でも後でもやらないといけないんです。これは究極の政治改革の一つです。なぜなら、当事者たちがすっごく嫌がってあたふたする姿を見たら、「これはもうやった方がいいよね」となりますよね。
MC鈴木: 有権者調査を取ると7割ぐらいが賛成しています。政治不信への裏返しということもあると思いますが、大阪府議会や市会で定数削減をやって、実際のところ弊害などは出ていますか?
藤田氏: よく言われるのは、議員の人数が減ると民意や街の声を受け取る人が減って民意が反映されにくくなるということです。鈴木さんも選挙をやっていたから分かると思いますが、選挙区の人から直接お願いされると言っても、何万人・何十万人もいますか?
MC鈴木:それほどいないですし、物理的に受けられないですね。
藤田氏:例えば1割削減して議員が100人から90人に減ったとして、民意を直接的に受け取り議会に反映させる能力が著しく減るかというと、減らないと思います。現に大阪では、議員定数が削減されても住民サービスが低下したという相関関係はないと言い切れると思います。その論点で言えば特に問題はないと考えています。
MC鈴木: 秋の臨時国会でも再び出されるわけですが、いつか野党も理由がなくなってくるのでしょうか?今後の展開はどう見ていますか?
藤田氏: 我慢比べなのかもしれません。今回の国会も安全保障や防衛装備品の5類型撤廃、国家情報局の設置、副首都や皇室典範など案件がてんこ盛りでしたが、実は次回もそうです。短い臨時国会ですが、定数削減だけでなく、消費税についてこの夏の議論を踏まえて法案をしっかり仕上げることもあります。あと、今国会で先送りになった旧姓使用法制化なども大玉です。一つひとつ潰していこうとする勢力はいますから、戦いですね。
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