
4月23日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、同日に衆議院を通過した「国家情報会議設置法案」をピックアップ!内閣情報調査室(内調)が「国家情報局」へと格上げされ、「国家情報会議」が設置される背景や、既存組織との役割の違いについて、MCの政治ジャーナリスト・今野忍記者と毎日新聞・田中裕之記者が現場取材に基づいて徹底解説します。
田中記者:今日のテーマは国家情報会議設置法案です。今日(2026年4月23日)衆議院本会議で法案が可決し、衆議院を通過しました。今野さんはテレビ番組でもちょっとコメントされたりしてましたが、(この話題は)10秒ほどの説明には向いてないんですよね。
MC今野記者: やっぱテレビだと時間短いから説明しきれない難しさがあるよね。

その時説明したのは、一つは国家情報会議と国家情報局とは何ですか。今は内閣官房に内閣情報調査室、いわゆる「内調」が情報の収集と集約をしている、内閣総理大臣直轄の機関だよね。ここに200人ちょいの人員がいるんですよね。これ以外に情報機関と言われるものが、日本の場合は各省庁にまたがる。まずは警察庁にある公安。これはもう有名ですね。外務省に在外公館とか対外情報を収集する、あともう一つが防衛省に情報本部があります。(中略)そういう各省庁にまたがってるものがあって、だから横断的に束ねたいということで「国家情報局」を作ります。これは内閣情報調査室の「室」を「局」にするわけですよ。そうすると、内調の職員にこの前実際会って聞いたんですよ。「何が変わるんですか?」と。結論から言うと変わらない。給料も変わらないと。ただ、内閣情報調査室の名刺は国家情報局に変わるわけです。
そうすると、今までは横だったから、外務省の在外公館を束ねてるところとか、警察の公安とか、防衛省の情報本部に「こういう情報欲しいんだけど」っていうのはあくまで横の繋がりでお願いをしていました。断られることもなくはないけど、対等なわけです。それが内閣情報調査室が国家情報局になって、その下に防衛と外務と警察の公安が来るから、そうすると「総合調整権」と言って、今までは「ください」だったのが「情報をよこせ」に変えられる。上下関係ができるから。司令塔として散らばってる情報機関の統合役が国家情報局で、その国家情報局が補佐する形で政治の方で決めるのは「国家情報会議」。総理直属で、NSCみたいな感じで情報の会議をします。その事務局として国家情報局があります。内閣情報調査室が1個格上げされて、その下に日本の防衛・外務・警察にある情報組織が束ねられる、そういう組織構造ですよね。
先日テレビに出た時に、カズレーザーさんからかな、「NSC(国家安全保障会議)ってあるじゃないですか。似たようなものをもう1個作るんですか?」みたいな質問があって。これは基本同格になります。高市政権で作る国家情報会議と、安倍政権でつくられたNSCは同格になります。

NSSは外務省、防衛省、警察からの出向者が集まって、総理官邸直属の外交・防衛の司令塔になります。要は、外務省や防衛省がバラバラに外国と交渉されるよりもここで集約してやる。だから、ここには制服の人、つまり自衛官も入っています。情報収集の専門が国家情報会議で、国家安全保障局はその情報をもらうことで、安全保障・外交の政策を司令塔として決定していく。そういう繋がりですよね。
田中記者: そうですね。だからよく政策部門がNSC・NSS(国家安全保障局)で、情報部門が国家情報会議・国家情報局と言われますね。今野さん言ったように、政府内の情報の縦割りを排して国家情報会議で情報を集約・分析する。それを元に安全保障政策を決めるのが国家安全保障会議と国家安全保障局。そういう棲み分けになります。

MC今野記者: これぐらい喋るとすげえ説明できた気がする。
田中記者: これはねテレビ向きじゃないんだよね(笑)今回色々取材してきたんですけど、この法案が衆議院を通過して、もう成立の公算が立ってきました。さっきの補足説明をすると、「内調(内閣情報調査室)」とは何か。官邸直属の情報機関であって、そのトップが内閣情報官。これね、ドラマの『相棒』に警察官僚の仲間由紀恵さんが内閣情報官役で出てきた。(中略)だから(ドラマ「相棒」で例えると)仲間由紀恵さんが内閣情報官だったのが、格上げされて「国家情報局長」になるんですよね。
MC今野記者:内閣情報官は基本的には警察出身者がなっている。北村滋さんもそうだよね。
田中記者:初代が安倍政権で長く官房副長官を務めた杉田和博さんで、その後もみんな警察官僚でした。この内閣情報官っていうのは今も官邸で、総理と官房長官にその分析レポートを週2回レクをするんですよ。
MC今野記者: 今は原(和也)さんだよね。
田中記者: 今も原さんで、この人も警察官僚ですけど。内調自体がどんなことをやってる組織かって言うと、これ面白いことに内調が「採用パンフレット」みたいなのを出してるんです。
MC今野記者: そんなオープンなとこでしたっけ?

田中記者: そう、採用案内みたいなのを出してて。それに掲載されている「若手職員の1日」を見ると大体イメージがつくんですよ。国際部門、国内部門、経済部門と総務部門などに分かれているんですが、国際部門の人は例えばある日、国内で大使館関係者と会って情報収集してたり、総務部門の人は有識者の分析、この分野にすごい発信力がある第一人者の学者が今どんな分析をしてるか情報を集めて、時には接触したりして集めていく。
あと経済・国内部門の人はそこの事例には書いてなかったけど、国内部門の人には私も会ったことあるんですよ。例えば、どんな職員さんだったかっていうと選挙担当。国内の選挙の、地域に分けて選挙情報とかを今どうなってるっていうのを情報収集してる。我々メディアの記事も含めて、どの新聞がどういう記事を書いてるとかをまとめてレポートを作って、内閣情報官がそれを毎回、総理と官房長官にあげてる。
MC今野記者:だから僕らが会ってる内調の人って大体国内担当だよね。今回野党が、「選挙の情勢とか政権与党に有利になるような情報の使い方をするんじゃないか」って言って、木原官房長官がそんなことはしませんと応じて、なんであんなやり取り生まれるかっつったらここだよね。選挙を分析する情報機関の一端を持っているわけだから。政権与党は、使いようによっては「自分たちの情勢ちょっとここの議員の選挙どう?」とか使えちゃうってことだよね。
田中記者: 自民党のために政府機関の内調を使うんじゃないかって野党が懸念する意図はそういうところです。色んな情報を集めている部門です。
この詳細は、ぜひ動画本編でご確認ください!
選挙ドットコムちゃんねる、ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!
【有権者の心に響く第一印象を。選挙ドットコムで、あなたの情報を掲載しませんか?】
選挙ドットコムの政治家情報ページには、顔写真やSNSアカウントへのリンクなどを完全無料で掲載いただけます。
有権者の皆さまにとって、こうした情報は候補者一人ひとりを知るための大切な第一歩になります。
ぜひ、あなたのページを充実させて、有権者の皆さまとの距離をぐっと縮めてみませんか?
情報掲載をご希望の際は、こちらのフォームよりお送りください。皆さまからの情報をお待ちしております!
※申請は「政治家・候補者本人」または「政治家・候補者本人から承諾を得ている方」に限ります。承諾がない場合は掲載できませんこと、予めご了承ください。
【政治家・関係者向け】「選挙で絶対やるべき10のこと」ネット選挙フェーズ2・SNS対策勉強会を2026年4月~5月に全国で開催!

この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします