
4月11日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、政治ジャーナリスト・今野忍氏とMCの選挙芸人・山本期日前氏が、緊迫するイスラエルのレバノン攻撃を地理から徹底解説。歴史的背景から、武装組織ヒズボラが「国家の中の国家」と称される理由まで、今野記者が分かりやすく説明します。

今野記者:レバノンってどこにありますかという話なんですけど、イスラエルのすぐ上。イランはこの地図のずっと東側ですね。サウジアラビアがあって、ペルシャ湾があって、ホルムズ海峡がある。その飛んだところにイランがあって、その横がイラクです。そして、このイスラエルのすぐ上にあるのがレバノンという国なんです。
MC期日前氏:隣国だからこそ、よりイスラエルは脅威に感じているというというか。
今野記者:そうですね。レバノンという国はイスラエルのすぐ上にあるので、ある意味イラン以上の脅威なんですよね、ここが敵だというのは、イスラエルにとってみれば、何軒か隣にものすごく敵対している怖い人たちの事務所があったとして、その「分店」みたいなものがすぐ隣にあるわけだから。とりあえず嫌じゃん。
MC期日前氏:そうですね。

今野記者:レバノンという国は、そもそもフランスに委任統治されていた。もともとこの一帯はオスマン帝国の一部だった。オスマン帝国が滅びたときに、線を引いて小さい国になって。サイクス・ピコ協定などでイギリスやフランスが境界線を引いたり色々あった中で、レバノンはフランスの委任統治をずっと受けていた。あの人が逃げたのもレバノンじゃなかったっけ?
MC期日前氏: あ、カルロス・ゴーン氏ですよね。僕もレバノンと言えばゴーン氏というイメージが。
今野記者:そうそう、ゴーン氏だよね。非常にフランスとのつながりが強いんですけど、ただちょっと厄介なのが、レバノンという国自体はキリスト教徒も多いんですよ。
MC期日前氏:あ、キリスト教の国…。
今野記者:うん、人口で言うと600万人ぐらいで、面積は岐阜県とか秋田県ぐらい。そういう意味では小さい国なんですけど、ここの「ヒズボラ」が何なのかという話になると思うんですが、
MC期日前氏:はい。
今野記者:今、停戦にヒズボラを含むか含まないかが非常に大事なのは、ヒズボラがレバノンの南部でずっと仕切ってイスラエルを攻撃するわけですね。そうするとイスラエルは、ここに「緩衝地帯」を作りたいわけです。すぐ隣に自分たちを攻撃してくる、嫌がらせをする家があるわけですよ。もっと言えば、ロケット弾やミサイルが飛んでくるわけだから。
あとで説明するんだけど、ヒズボラは国会の議席も持っていて、なんて言うんかな、ほぼ「国家の中の国家」みたいな。レバノンという国の中にもう1個国家が入れ子であるような武装集団で、ただのテロ組織ではありません。軍隊に近い組織で、イランの革命防衛隊が訓練もして、武器も供与しているから。

今野記者:そこからロケット弾をバンバン飛ばしてくるので、イスラエルはここに緩衝地帯を作りたい。そのために戦車や陸上部隊で乗り込んでいって、映像では直視できないほど悲惨な瓦礫の山にするわけです。今はその空爆をレバノンの首都ベイルートの方に向けても広範囲にやっていますが、とにかくここに緩衝地帯を作ろうというのが、今のイスラエルがやろうとしていることです。
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