
4月9日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」では、4月5日告示・4月12日投開票の練馬区長選を特集!選挙芸人・山本期日前氏とMCの選挙ドットコム編集部・山中貴士が、新人3氏の意外な背景や支持政党が割れる複雑な構図、「完全無所属」という言葉を巡る激しい攻防戦を、期日前氏が独自に取材した現場の様子を踏まえながら、徹底解説します。
MC山中:立候補されているお三方について見ていきましょう。届け出順に、吉田健一(よしだ・けんいち)さん(59)、尾島紘平(おじま・こうへい)さん(37)、三上恭平(みかみ・きょうへい)さん(43)の3人です。皆さん新人候補ということです。前もってお伝えしておくと、三上さんが独自の戦い方をされているということなんですね。

期日前氏:本当にいきなり出てきたというか。今、スライドに顔写真が入っていないのはご本人が登録されていないからということですね
MC山中:そういうことです。基本的にスライドの写真は「選挙ドットコム」に登録されているものをベースに使用しているのですが、三上さんは今回は掲載されていない形になっています。
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期日前氏:三上さんは2024年の衆院選で、埼玉1区から「みんなでつくる党」という政党の公認で立候補された経験もある方です。オムライス屋さんなどを運営していたりもしています。フリーランスライターの畠山理仁さんも練馬区長選を追っかけられていて、畠山さんが大泉学園駅にある三上さんのオムライス屋さんを教えてくれたので、僕もちょっと行ってきました。
MC山中:食べたんですか?
期日前氏:食べました。で、そこの従業員の方も前日に聞いたそうです。
MC山中:えっ!

期日前氏:前日まで従業員すらオーナーが立候補することを知らなかった、というくらい三上さんの情報がない中で、今戦われている状況です。
MC山中:「オムライス屋さん」という情報しかなかったんですね。
期日前氏:選挙公報などは書かれていますので、後ほど紹介できればと思います。
MC山中:今回は非常に構図が複雑だと思いました。このあたり、期日前さんから解説いただけますか?
期日前氏:まず吉田さんは、前回の練馬区長選挙で惜敗された方。尾島さんは都民ファーストの会所属の都議会議員で、もともと小池百合子都知事の側近というか、学生時代から小池知事の秘書として活動し、その後、練馬区議、都議と当選してきた方です。 今回の政党の推薦でいきますと、尾島さんには自由民主党、日本維新の会、国民民主党、都民ファーストの会からの推薦がついている形になります。選挙初日には片山さつき財務大臣が来られたり、小池都知事も来られています。あと、この収録後になりますが(国民民主党の)玉木雄一郎代表もすでにマイクを握る告知をされています。
吉田さんに関しては、「完全無所属・完全無党派」というところをかなりアピールされています。一方で「自主支援」という形で、日本共産党、社会民主党、新社会党、生活者ネットワークが応援されています。
これが非常に難しいポイントで、「完全無所属」の定義が陣営によって分かれるんです。吉田陣営としては「そもそも推薦依頼を出していないし、応援したいと言ってくれる人に関しては断らない」というスタンスです。どの党の人でも、応援してくれるなら受け入れるし、つまり特定の党派が多いからといって優先することはないと言われています。
一方で、他の首長選などで戦う「完全無所属」の候補者の中には自主支援も断っている候補がいるんですよ。最終的に自主投票になって応援してもらった人もいるんです。そういった、完全に自主支援も断って勝ってきた首長からすると「これは本当に完全無所属なのか?」と。

尾島さんを応援している方は「吉田さんのところには共産がついている」「赤旗で書かれている」といった主張がされています。逆に吉田陣営からすると、「完全無所属」と謳うことで、自民・維新・国民民主・都民ファが相乗りする形になっている尾島さんに対して「向こうは政党の支援を受けているが、私たちは政党ではなく一人ひとりから応援を受けている」とアピールしようとしています。「完全無所属」か否か、吉田陣営と尾島陣営がこのワードをめぐって戦っているという感じですね。だから、吉田さんは「完全無所属」のワードを使って尾島さんを批判しているようにも見えるし、尾島さんを応援している人たちは吉田陣営に共産などの自主支援があることを攻める、この攻防戦がまず一つのポイントです。
MC山中: いや、なんかすごい時代ですね。政党がのっているのがマイナスに働くようなことがある時代になったんですね。
期日前氏:そうっすね。今まで与野党相乗りは強かったんですけど、最近は結構負けてしまったりしています。無党派の票がとりづらくなっているというところがあるのかなと思います。
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