
3月30日に告示された北秋田市長選挙には、新人の虻川敬(あぶかわ・たかし)氏(52)、公明党が支持する現職の津谷永光(つや・えいこう)氏(73)の無所属2名が立候補しました。投開票は4月6日に行われます。
12年ぶりの選挙戦となった今回は、津谷市政の是非、北秋田地域で唯一分べんができる医療機関の北秋田市民病院が4月から取り扱いを取りやめることを受け、出産・子育て支援策、医療体制の整備などが争点と考えられます。
虻川氏は北秋田市生まれ、秋田県立鷹巣高等学校卒業。ラーメン店開業、株式会社元氣屋設立を経て、2018年から北秋田市議会議員選挙で2期連続当選しました。
虻川氏は以下の政策を掲げました。
01 市民の健康を守る
・予防こそが健康への道しるべです。すべての市民が笑顔で元気に暮らせるよう、帯状疱疹などのワクチン接種を全額公費負担とします。
・また、健康増進のためにスポーツ施設を全面的にリニューアルし、天候に左右されない運動環境を整備します。02 子育て世代が安心できるまちへ
・子どもたちの未来を守るために、給食費の無償化を実現します。
・さらに、安心して出産・育児ができる環境を整え、すべての家庭が希望を持てるまちづくりを推進します。03 高齢者が安心して暮らせる社会の実現
・介護保険料の負担増を防ぐため、公費による補助を実施します。
・高齢者のインフルエンザワクチンなどの予防接種を全額補助します。
・高齢者が気軽に参加できる健康促進事業を積極的に推進します。
・敬老式をより魅力的で楽しいイベントへと刷新し、世代を超えた交流の場を創出します。04 物価高騰から暮らしを守る
・水道料金の値上げは避けられませんが、物価高の今こそ、料金を5年間据え置きます。
・灯油やガソリンなどの価格高騰には、地域商品券などを活用し、市民の負担を軽減します。
・プレミアム商品券事業を実施し、地域経済の活性化を図ります。05 防災・減災の強化
・緊急避難場所の総点検と拡充を進め、迅速な避難体制を確立します。
・避難所の暖房・冷房設備を拡充し、快適な避難環境を整備します。06 交通インフラの抜本改革
・免許返納後も不便なく移動できるよう、AIを活用したデマンド型交通を導入します。
・鉄道・バス・タクシー・ライドシェアを総合的に結びつけ、市民の移動ニーズに即した交通システムを確立します。07 観光の起爆剤となる大型宿泊施設の誘致
・観光拠点として、また地元経済を支えるため、北秋田市に大型宿泊施設をトップセールスで誘致し、3年以内の着工を目指します。08 働ける・稼げるまちづくり
・空港を活用した企業誘致を推進し、地元経済の活性化を図ります。
・若者が魅力を感じる企業の誘致を進め、市内で安定した雇用を創出します。
・収益性の高い農業モデルを確立し、農業が「稼げる産業」となるよう支援を強化します。
・地元産業や企業の成長を促進し、戦略的な事業展開への補助を充実させます。09 観光資源を活かし、地域経済を潤す
・森吉山の国立公園化を見据え、整備計画を早期に実施します。
・伊勢堂岱遺跡をより魅力ある観光資源として磨き上げます。
・体験型観光コンテンツを創出し、外貨を獲得します。
・北欧の杜公園とアウトドアを結びつけ、新たな観光プロモーションを展開します。
・世界一の綴子大太鼓や成田為三先生の功績を発信し、地域の文化価値を高めます。
・徹底したマーケティング戦略を導入し、観光客を地域に定着させ、観光産業の成長を加速します。10 政治に新しい風を
・長期政権は政策の硬直化を招く恐れがあります。私は、最長3期(12年)で結果を出し、必ず世代交代を実現します。
・政治には常に新陳代謝が必要です。新たなリーダーシップのもと、市民と共により良い未来を創ります。
津谷氏は北秋田市出身、慶應義塾大学経済学部卒業。1987年から秋田県議会議員選挙で6期連続当選しました。2009年の北秋田市長選挙で初当選、今回は5期連続当選を目指しての立候補となります。
津谷氏は以下の政策を掲げました。
◆お互いが尊重し支え合うまちづくり
・県との協調で学校給食費の全額助成の実施
・ヤングケアラーや子どもと親子の居場所づくりと子ども食堂への支援
・子ども家庭センターの設置で妊娠段階からのきめ細かい相談支援体制の強化
・出産まるっと応援事業の充実
・高齢者の在宅生活支援や社会参加と健康づくり、介護予防の積極的支援
・障がい児保育の充実とすべての子どもたちの健全育成、障がいのある方の社会参加を地域で支える取り組みの充実
・ふるさとへの愛と誇りを感じさせる学校づくりと教育の充実
・スマホで用事が足せる市役所DXの推進と市民への啓発活動スマホ活用教室◆基幹産業活性化
・持続経営できる農林業の構築
・人材不足対応、外国人労働者雇用の後押し
・脱炭素社会への再生エネルギー(水力・地熱・バイオマス等)を活用した企業誘致や地場産業の振興◆安全安心で暮らせるまちづくり
・災害関連死を防ぎ避難所環境改善のため「防災道の駅たかのす」に平時は地域イベントにも活用できる循環型シャワーやキッチン資材等避難者支援敷材収納庫の設置
・北秋田市民病院の機能維持と市内医療機関・二次医療圏との連携強化
・猟銃購入や電気柵導入費用助成など有害鳥獣対策の充実強化
・平時はスケボーパーク等アーバンスポーツ練習場に活用できる防災拠点施設の建設
・半額助成のプレミアム付応援チケットなどの物価高騰対策の実施
・小阿仁川築堤の推進と防災士の活用による自主防災組織強化◆観光のさらなる磨き上げ
・森吉山の国立・国定公園指定実現と北秋田市観光振興計画の策定
・マタギ文化や樹氷など北秋田市の魅力発信とインバウンド受け入れ体制づくり
・ビジネスもしくはリゾートホテルの誘致
・大館能代空港と森吉山・伊勢動態遺跡を繋ぐ観光ルートの確立
・市と民間のオール北秋田で観光地域づくり法人(DMO)を立ち上げ、観光による地域活性化を図る◆地域コミュニティの維持と強化
・地域循環バスやデマンドタクシーの利便性向上による外出支援
・地域の文化や芸能の継承
・ふるさと納税20億円を目標とした地場特産の掘り起こし
・森吉公民館の改築、自治会、町内会への支援
◆仕事も遊びも充実できるまちづくり
・企業チャレンジ支援の充実
・道の駅たかのすの整備とモンベル直営店のオープン
・秋田内陸線鷹巣駅前「Day(で)・愛・ひろば」を活用した賑わいの創出
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