3月6日に公開された「選挙ドットコムちゃんねる」では、公明党で15年にわたり代表を務めた山口那津男元代表が、今夏の東京都議選や参院選の戦い方について語りました。
昨年の衆院選を振り返った山口氏。当時公明党代表だった石井啓一氏が落選し、他の小選挙区でも落選が相次いだ原因について、自民党が非公認とした候補者に公明党が推薦を出した点をあげます。
この件を通して、公明党の支持者や一般の有権者から「公明党のクリーンな政党としての一貫性がない」という印象をもたれました。
山口氏はTikTokで「同じ穴の貉(むじな)とは見られたくない」と自民党に苦言を呈した発言をしたことがあります。この発言の裏には、2009年衆院選の二の舞にはしたくなかったと語ります。麻生太郎政権が厳しい批判にあった2009年の衆院選では、公明党は一線を画して政策を実現しましたが、自民党との差別化ができず当時の太田昭宏代表や幹部が相次いで落選しました。
昨年も、自民党の政治とカネの問題に対し公明党は「しっかりケジメをつけ、透明化をはかる政治資金規正法の改正をやるべきだ」と訴え続け、法改正を実現しました。「その姿勢をずっと貫くべきだった」と山口氏。その後の自民党候補者への対応などで「一貫性に欠けたところが悔やまれる。自己反省すべき最大の点」と述べました。
今後の対応として、6月には東京都議会議員選挙を控え、公明党都本部は、いわゆる不記載があった自民党の候補者には推薦をださないという方針を決めました。
山口氏は昨年の衆院選を教訓とし「政治とお金に疑惑のある候補者は推薦を出さない」という基本姿勢で臨む方針になったからだと解説します。
一方、参議院選の対応は、都議選とは異なります。
自公の目標は、参議院で過半数を確保すること。仮に過半数を失うことがあれば、それは政権を失う事態に直結します。
山口氏は参院選は「お互いに選挙協力をし合う。原則として、自民党の候補者に推薦の依頼があれば、推薦をする」という方針を語りました。
しかし、党のイメージや政治姿勢を損なうような意思決定や推薦の出し方は避けるべきです。そのため、最終的には地元の事情を基本にし、党のマイナスにならないような総合的な配慮もしながら対応する必要があります。
山口氏は「例外も公明党から明確な条件を示し、条件に合わなければ推薦もしないこともありえる」という方針も明らかにしました。
「参議院選挙はいわば政権を選択するような選挙」だと山口氏。特に1人区や定数が奇数の選挙区は攻防の焦点になることが予想されます。勝ち抜けるよう、山口氏個人としても、選挙協力は惜しまないとの考えを述べました。
公明党は支持者の高齢化もあり、比例票が減少しています。
これからの公明党には何が必要なのでしょうか?
山口氏は、公明党の政策実現の実績が強みになると分析します。
「若い世代が政治を判断できるように、その判断力に訴えかけることが大事になる」との考えを示しました。
公明党が訴えてきた福祉や平和などの政策に加え、安心して子育てができる社会基盤や、高齢の方々が安心できる社会保障も重要です。
「このことは公明党は昔から言ってます。そして実現もしました」と実現した政策のアピールを具体的に行っていき、「このような政策を実現できる公明党なら、これからも実現してくれるだろう」と有権者の期待に繋がるような訴えが必要だと語りました。
SNSなど情報の伝え方にも工夫の余地があります。これからは、今まで政治と距離があったような若い人や女性に政治にもっと関心をもってもらえるよう、あの手この手を尽くすべきだと力を込めました。
この夏はなっちゃんコールが聞ける?動画では山口氏の進退についての考えも語っていただきました!
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