9月7日告示・23日投票の立憲民主党代表選に、現代表の泉健太(いずみ・けんた)衆院議員が出馬を表明しました。このコラムでは、泉氏の経歴や政策を紹介します。

泉氏は1974年7月29日生まれ、北海道出身です。京都3区選出の衆院議員です。
立命館大学法学部卒業後、福山哲郎参議院議員の私設秘書などを経て、2000年衆院選京都3区に民主党から初めて立候補するも落選。次の2003年衆院選で初当選を果たし、以降7回連続で当選し、現在8期目です。
これまで、民主党青年局長、内閣府大臣政務官、民進党組織委員長、希望の党国対委員長、旧・国民民主党では政調会長や国対委員長などの要職を務めました。現在の立憲民主党が2020年9月に発足した際には党政調会長を務め、2021年11月の前回代表選で代表に初めて就任しました。
趣味は料理など。自身のSNSには最近、おにぎりや野菜を使った健康的な料理をよく載せています!

泉氏は公式サイトで、以下の政策を掲げています。
「普通の安心が得られる社会」を目指して
望まない非正規雇用が増えるなど所得格差が拡大。親の所得で子どもの将来が決まり、医療・介護・保育も十分受けられるか不安。中間層が貧困化し、個人消費が減り、先進国で唯一実質所得が下落し続けているのが現在の日本。我々は、「普通の安心が得られる社会」を実現することこそが、中間層拡大と将来不安解消を通じ、個人消費主導による「人にやさしい持続的な経済成長」につながることを、経済社会政策の基本とします。
【政策1:人にやさしい経済政策】
・環境、雇用、人権への配慮がコストではなく持続的利益につながる一方、ブラック企業が淘汰される、「人にやさしい持続可能な資本主義」の促進。
・グリーン、ライフ、ローカル、デジタルを中心に大胆な支援策で新たな市場と雇用を創出。
・科学技術予算の大幅増による基礎研究の重視と研究開発支援で、世界最高の科学技術立国を目指す。
・時限的な5%の消費税減税。一方、所得税の最高税率引上げ、将来の総合課税化を見据えた金融所得課税の強化、社会保険料の月額上限の見直し等による富裕層への応分の負担。
・省エネ、蓄電、再エネ技術の推進により原発・火力依存度を低減し、2050年のカーボンニュートラルを目指し、分散型エネルギー社会を推進。
・原子力エネルギーに依存しない社会の実現に向け、立地地域の雇用・経済対策、使用済核燃料の最終処分など国の責任の明確化、廃炉作業を担う人材の育成を推進。【政策2:雇用の安心】
・派遣法の見直し、正社員を増やした中小企業の社会保険料負担減免などにより、「希望すれば正規雇用で働ける社会」を目指す。
・「同一価値労働同一賃金」の法制化、ワークライフバランスの実現。
・最低賃金は、中小企業支援を前提に時給1500円を目指し段階的に引上げ。【政策3:子育て・若者・老後の安心】
・医療、介護、子育て、教育分野などベーシックサービスを拡充。
・少人数学級の推進。望めば学べる環境の構築。児童手当を高校卒業年次まで拡大、給付型奨学金の大幅拡充など「教育の実質無償化」。
・「暮らせる年金」を目指し、厚生年金の加入促進や最低保障年金などを検討。
・マイナンバー活用による所得に応じた滑らかな社会保障負担(デジタル社会保障)。【政策4:安心できる新型コロナ対策】
・国の責任で、宿泊療養も含めた医療体制を強化。
・いつでもどこでも誰でも安く検査を受けられる体制の確立を前提に、ワクチン接種済者・検査陰性者の行動の自由を拡大。
・3回目ワクチン接種の確実な実施、国産ワクチン・治療薬開発へ強力な支援。
・事業者支援と生活者支援を、幅広く公平で十分な形で、簡易な手続きで速やかに実施。【政策5:地方の安心】
・地方への権限・財源移譲と一括交付金制度の導入で、自立した地域社会を実現。
・地域公共交通への支援や自動車諸税の軽減などで、住民の移動手段を確保。
・インフラ老朽化、集落孤立化などに対し、「命のインフラ投資」で「普通の安心」を取り戻す。
・テレワークなど地方への大胆な雇用シフト支援と、エネルギーの地産地消を推進。
・東日本大震災など大規模災害からの被災者・被災地の復興を支援。
・新規就農者や後継者支援、農業者戸別所得補償制度の復活などにより、食料自給率の向上と農家の所得向上を目指す。木材の安定供給と国産材の利活用を促進。
・漁業収入安定対策の充実・強化、水産資源の維持管理を図る。【政策6:多様性を認め合う安心】
・選択的夫婦別姓の導入、配偶者控除の廃止などによる男女共同参画社会の実現。
・LGBT平等法の制定、同性婚を可能とする法制度の実現。
・障がい者やインターネット上の誹謗中傷など、あらゆる差別解消を目指す。
・孤独、孤立対策の徹底。ヤングケアラーの早期発見と支援。【政策7:安定的な外交・安全保障】
・健全な日米同盟を基軸に、現実的な外交・安全保障を推進。
・「近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に」の原則を維持。
・日米安全保障と日中経済関係の両面の国益を踏まえ、エネルギーや食料も含めた経済安全保障の強化を図る。日本版マグニツキー法制定など積極的な人権外交の推進。
・拉致問題、領土問題の解決に取り組むとともに、国民の命と主権を守る。【政策8:政治行政改革】
・憲法の基本的理念と立憲主義を維持しつつ、未来志向の憲法を静かな環境で議論。
・歳入庁創設による税と社会保障の公正な徴収。財政推計機関を国会に創設。
・公文書管理の抜本的見直し、情報公開の拡充等による行政監視機能の強化。
・補助金、特別会計、天下り、官製談合、随意契約などの改革で「信頼できる政府」を実現。

泉氏は9月6日の出馬会見で以下の通り語りました(一部抜粋)
・立憲民主党、いよいよこれから政権交代に向かって代表選を経て、総選挙に向かってまいります。気を引き締めて、そして国民に対して謙虚な気持ちを忘れず、また国民生活を第一に考えて代表選、そして総選挙に臨んでいきたい
・代表を3年間務めてきた。前回の総選挙の敗北からの、非常に厳しい環境からのスタートでした。その半年後の参院選でも議席が減る中での、党再生の取り組み、大変厳しいものでした。けれども、常に前を向いて、私は立憲民主党は潜在能力が高いと考えてきた。しかし、設計や構造が複雑で、党をまとめるのが難しいなかで、やはり党代表という立場で言えば、単に自分が前を向いて走っていけばいいというのでなく、みんなを一緒に最大限の力を発揮できるよう党をまとめて力をつけていくことに努力してきた。その結果、統一地方選挙では議席が増え、4月の補選では3選挙区で勝利することができました。
・今、裏金問題で国民が不満や怒りを感じている。その中で立憲民主党の役割はかなり大きい、立憲民主党こそ役割を果たさなくてはならない決意でいる
・自民党の裏金問題は明確な、大規模なルール違反。(中略)おかしなことをした時には一旦退場しなければならない、これが政治の世界に当たり前になったときに、もっと国民の側を向く、まっとうな、正義が通じるような国になっていくと思う。
・次の総選挙で我々は政権交代を目指します。そして私はその先頭に立ちます。国民とおかしな政治を一度退場させて立憲民主党が政権を担わせていただきたい。決意しています。
・党を3年間率いてきた立場として、次の総選挙がすぐにもあるということであれば、これまで全国各地にポスターを貼ってきた「人へ、未来へ、まっとうな政治へ」を基本のスローガンとして、「日本を伸ばす」、このことを全国の皆様に訴えていきたい
・人から始まる経済再生の中で、「日本を伸ばす」と銘打ち、三本柱として「人を伸ばす」「産業を伸ばす」「消費を伸ばす」を掲げました。ともすれば、立憲民主党と自民党はいつも、成長か分配か、二者択一のように思われてきた。しかし、そうではない。立憲民主党こそが産業政策と経済政策を訴え、日本を、産業を伸ばしていくからこそ、皆さんの懐が豊かになり、ゆとりができ、消費が伸びていく。消費からの経済再生のためには産業をしっかり伸ばすことが必要
・キーワードを6つ掲げる
・1つは「国産化」。エネルギー、いつまでも海外からの輸入、化石燃料に頼っていては我が国の国富が流出してしまう。再生可能エネルギーを中心としたエネルギーの自給率を高めていく。
・農業、食料の自給率。自民党政権ではこの20年間一切数値目標が達成されていない。
・そして「格差是正」。超富裕層が増えています。NISAへの課税強化ではなく、超富裕層に対しては課税をしっかりしていかなければならないと考えています
・「堅守防衛」。党として「専守防衛」ですが、安全保障環境が厳しい時代、国の防衛体制を整備し、むしろ効率化も図っていくことが重要だ。古い装備品から新しい装備品へ、現代の戦いにも対応できるよう国防を真剣に考える野党であってこそ政権を担わせていただける
・「教育無償化」。私は「ミッション型内閣」を提案していますが、可能であれば野党共通の政策としても掲げたい
・「生活向上」。賃上げをもっと進める。そして、介護や保育の処遇改善、非正規の正規化に取り組みます。
・「安心社会」。社会インフラ、防災対策、治安対策、しっかり守らなくてはいけないし、この安心社会の実現の行く末には多くの子どもたちが安全で幸せに生活できる世の中が実現できる
・1人のリーダー、経験や実績のみに頼るのでなく、これからの可能性に期待していただきたいし、これからの党はみんなで力をあわせて全国に訴える姿勢が何より大事だと考えている。
【有権者の心に響く第一印象を。選挙ドットコムで、あなたの情報を掲載しませんか?】
選挙ドットコムの政治家情報ページには、顔写真やSNSアカウントへのリンクなどを完全無料で掲載いただけます。
有権者の皆さまにとって、こうした情報は候補者一人ひとりを知るための大切な第一歩になります。
ぜひ、あなたのページを充実させて、有権者の皆さまとの距離をぐっと縮めてみませんか?
情報掲載をご希望の際は、こちらのフォームよりお送りください。皆さまからの情報をお待ちしております!
※申請は「政治家・候補者本人」または「政治家・候補者本人から承諾を得ている方」に限ります。承諾がない場合は掲載できませんこと、予めご了承ください。
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします