8月25日に告示された五島市長選挙には、自民党と公明党が推薦する出口太(いでぐち・ふとし)氏(49)、立憲民主党が推薦する中西大輔(なかにし・だいすけ)氏(35)、荒尾正登(あらお・まさと)氏(62)の無所属新人3名が立候補しました。投開票は9月1日に行われます。
現職の野口市太郎氏が不出馬を表明し新人3名の争いとなった今回は、産業振興策、子育て支援策などが争点と考えられます。
出口氏は五島市生まれ、東京大学卒業。人事院職員、読売新聞の政治記者を経て、参議院議員・青山繁晴氏の政策担当秘書を務めました。
出口氏は以下の政策を掲げました。
・国や県との人脈を全て活用し、古里の声を県と国に届ける
・笑顔あふれるにぎやかな街にするため、市民の先頭に立って五島を守り抜く
・姉妹都市交流を進め観光業の発展に力を入れる
・農業、畜産業、水産業の振興
・子育て世代への支援
・有人国境離島法の適用期限の延長
中西氏は千葉県船橋市生まれ、立教大学現代心理学部卒業。野村総合研究所勤務を経て五島市に移住、2017年にマリンスポーツ事業で起業しました。2021年の五島市議会議員選挙で当選。五島市長選挙は2020年以来2度目の挑戦となります。
中西氏は以下の政策を掲げました。
公共交通と医療・福祉を隅々までつなぐ
・交通空白地に対する巡回バスを復活させる
・免許返納者への移動支援・買物支援の公的サービスを充実させる
・海上タクシーや緊急ヘリなど、二次離島の緊急搬送の体制づくりを強化する ほか子育て世帯の希望をつなぐ
・廃校や体育館・公民館を最大限に活用し、屋内で子どもが思う存分遊び回れる場所を整備する
・小中学生の給食費を無償化し、オーガニック給食を推進して地元食材の割合を増やす
・小規模校の良さは残しつつ、市内中学校の校則や規則は時代の変化に合わせて柔軟に見直す ほか人を呼んで島の暮らしをつなぐ
・資格を持ちながら就労していない介護師、看護師、保育師が復職しやすいような仕組みづくりを行い、就労機会を増やす
・一次産業や社会福祉など、島の特性を活かした教育機関(学部や学科)の誘致を進め、若者を呼び込む
・観光の受入れ体制を充実させる(案内ガイドの育成、老朽化したインフラや既存施設の管理、更新) ほか農・海・山の生業を次世代につなぐ
・自然環境と調和した農業の普及を目指し、生産者同士の勉強会、販売店と連携した販売促進を展開する
・使われなくなった農地や家屋を円滑に相続させるために、行政の支援を充実させる
・畜産業の飼料コスト低減に向け、地域内の資源を循環させ、島内での食料の自給率を高める ほかICTと英語で世界と五島をつなぐ
・ICT技術を最大限に活用して行政事務の費用を最小化し、市民サービスに使う予算を拡充させる
・市民が仕事や趣味で使うパソコンやスマホを学べる機会を増やし、AI社会に適応できる力を高める
・ICTサービスの開発拠点を五島に誘致し、人材育成と産業の創出を図る ほかつなぐために汗をかく
・自ら職場や自治会、子育て世帯の声を小まめに聴く場を設け、政策づくりに活かす
・倒壊の危険性がある空き家・廃屋の解体に対する公的支援・サポートを導入する
・どの地域でも多い「ねこの苦情」解決に向け、地域で活動する個人や団体の横のつながりを作る ほか
荒尾氏は五島市出身、日本大学法学部政治経済科卒業。1990年の旧 福江市(現 五島市)議会議員選挙で初当選、以降2004年の五島市発足後を含め34年間市議会議員を務めました。
荒尾氏は以下の政策を掲げました。
・市民の声を聞きながら活気あふれる新しい五島市を目指したい
・基本は現市政を引き継ぎ、新たな政策を盛り込む
・特に子育て支援に力を入れる
・農林水産業の振興
・小中学生の給食費の無償化
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