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「議員にとって、祭りには深遠な意味がある」年150回地元の祭りに通った豊田真由子・元衆院議員が激白!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

2024/8/19

選挙ドットコム編集部

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2024年8月4日に公開された動画のテーマは「ネット時代に政治家はまだ祭りと葬式に行くの?」

夏祭りの季節です。SNSなどで政治家が地域のお祭りに参加する姿がアップされますが、あれはウケ狙い?落下傘候補として年150回の夏祭りに通った元衆院議員の豊田真由子氏が、お祭りに行く議員の「奥深い」心理を解説します。

【このトピックのポイント】

  • 落下傘議員=いじめられる転校生?お祭りや葬式の意義とは
  • 豊田真由子流、祭りの過ごし方
  • アイドル超え?議員の人間関係の特殊性
  • 地域に受け入れられて初めて、声が聞けるはず

議員がお祭りや葬式に呼ばれるのは、転校生が受け入れられる過程と同じ?!

一時期、鋭い発言がメディアに取り上げられましたが、ご本人は至って「気にしぃ」な豊田さん。

2012年12月の衆院選で自民党の落下傘候補として、埼玉4区から立候補。民主党政権から自民党が政権を奪還した時でした。つまり、初めての選挙活動を野党候補として過ごした、数少ない自民党議員の一人です。

そんな豊田さんは、衆院議員時代は1日30件もの夏祭りに通ったといいます。その数、ひと夏でなんと150件。お葬式も、自身で参列しただけで年に100件以上にのぼったといいます。

豊田真由子氏「新盆には、自分で葬儀に行けた方と、プラス葬儀に行けなかった方を合わせて150件くらいに伺ってました。お盆の期間は3日くらいしかないから、もう必死で」

豊田氏は「もちろん自分が行った時しかお香典は出さないし、初盆まわりの時も一切お線香持っていかないし。おうちの火とお線香を借りて」と慌てて付け加えます。

※政治家が選挙区内の人にお香典やお線香を持っていくのは、公職選挙法で禁止されています。ただし、政治家本人が結婚披露宴や葬式などに自ら出席してその場で行う場合は、罰則が適用されない場合​​があります。

「嘘でしょ、そんなにお祭りないでしょ、って言われるけれど」と笑う豊田さん。町全体のものから商店街、子ども会主催のようなものまで含めると、実に多くのお祭りが開催されているのだそう。

最初は情報が全然入らなかった豊田さんのもとにも、議員活動を続けるうちに、徐々に情報が集まるようになってきます。このプロセスを、豊田さんは「転校生が少しずつみんなと喋れるようになって、遊びに行くのに混ぜてもらえるような感じ」とたとえます。

お葬式も同じです。

豊田氏「亡くなられたよというお葬式の情報が来るようになること自体が、政治家として認められる証左。地域によっては新聞に掲載されるだろう。うち(埼玉4区)にはそういうものがなかった」

ベテランの議員だと、葬祭場とあらかじめ連携して全ての葬祭情報をFAXで連携してもらうこともあるそうです。でも、「自分は落下傘で地域に知り合いがいない子どもだった」と振り返る豊田さんにとって、支援者の関係するお葬式の情報を地域の人々からもらえることは「自分が政治家として、支援者や地域とつながりができてきている」という意味につながります。

豊田氏「お葬式やお祭りの情報をもらえること自体が、えっらい進歩!」

全部の露店の商品を買い、すべての神輿を担ぐのが豊田流

お祭りやお葬式も、主なところだけ何件か議員本人が出席し、あとは秘書や事務所に対応を任せるという議員は少なくありません。

ですが、豊田さんは、参加できる範囲はすべて参加するよう心掛けてきたそうです。その結果どんなスケジュールになったかというと……

豊田氏「お祭りは始まる前から行かないと回り終わらない。8時くらいから浴衣を着て準備中のところに挨拶に回り、盆踊りをやっている時は一緒に踊りました。露店も地元の飲食店や町内会などが運営していることが多いので、全てのお店で買い物をして回りました」

MC伊藤由佳莉「全部のお店のものを買ったんですか?」

頷く豊田さんは、「到底食べきれる量ではありませんが、買ったものはすべて一口ずつは食べた」と語り、「議員を辞めてから、焼きそばとフランクフルトはトラウマになった」と苦笑します。

豊田氏「隣のお店のものを買って、自分の店のものを買ってくれないのは傷つくと思って。自分が票が欲しいとか嫌われたくない思いより、傷つけてはいけないというか、人が人に軽んじられると思うことの切なさを考えて、焼きそば買いまくってました」

お祭り会場を回る間にお通夜が入る時には、浴衣ではお通夜に行けませんので、着替えてお通夜に出席した後、もう一度美容院に行き、浴衣に着替えます。また御神輿を担ぐ時は地下足袋を履き、はんてんや法被を着ることも。「狂ったようにやってました」と振り返ります。

なぜそこまでするのでしょう。

豊田氏「御神輿は神事で、みんなで担いで神様をお戻しするもの。だからその地域の方にとっては神聖で、仲間内でしか触れられないもの」

それを議員に担がせてもらえるということは、自分がそこの仲間にいれてもらえた証なのだと豊田さんは語ります。

「落下傘候補だったので、最初は端っこの方に立ってた」と振り返る豊田さん。地域に入ったばかりのころは、何の地縁もないひとりの野党議員だった豊田さんは、与党の議員さんが神輿を担いでいるのを、炎天下のなか「いいなあって見ていた」のだそうです。

豊田氏「活動していく中で、だんだん認めてもらえるようになって、神輿に近づけるようになって。担ぐために、神輿ごとの法被を借りられるのが仲間として認められた証。涙が出るほど嬉しいわけ……だんだん(関係ができてくると)、お前来たか。花、担げよって言われて。本気で担いで、肩なんか痣だらけになって」

神輿がさしづめ男性コミュニティなら、盆踊りは女性コミュニティ。

豊田氏「盆踊りも地域ごとの独特な踊りがあって。練習の段階から日程を教えてもらって、踊れるようになるの」

踊りの輪に加われるようになる過程を「いじめられてた転校生が、認めていただいて踊らせていただける」と豊田さんは目を輝かせ、振り返ります。

「何万もの後援会員の、ひとりひとりを深く知るのが議員」裏目に出て身体を壊してしまう

豊田さんは当時を「祭りって、主催からしたら年に1回の晴れの日。この日のためにやってきた、誇らしい晴れの場。その誇りの場所には、全部行かなきゃって思っていた」と振り返ります。

豊田氏「それが何のためなのかっていわれると……国民の方から見るとパフォーマンスに見える気もわかるが、そんなに生やさしいものではない」

豊田さんは「お祭りはねえ、奥が深いんですよみなさん!議員にとってのお祭りって、深遠なる意味があって」と力を込めます。

いわゆる落下傘候補だった豊田さんはもちろん、議員にとって選挙区のすべてがホームであることはほとんどありません。また、「普通に生きていて、何万人もの後援会はない」というほど、議員になると付き合いの場が一気に広がります。

お祭りもお葬式も、議員にとっては「転校生が少しずつみんなと喋れるようになって、遊びに行くのに混ぜてもらえる苦難の歴史」だと豊田さんはたとえます。

それでも、ネット社会の今、祭りや葬式に行くのは票狙いだ、政策など考えていないのだろうという批判は後を絶ちませんが、「票が欲しいというより、お世話になった方の関係者を思うから」と反論します。

豊田氏「何万人もの後援会員の、ひとりひとりを深く知る。普通の世界とはレベル感が違うのが政治の特殊性」

「お世話になっている方のお葬式に行くのが基本。支援者や地元の方のご家族を悼む気持ちでお葬式に行く。本質的には支援者やお世話になった方に行ってるだけで、皆さんとやっていることは同じはず」と豊田さんは反論します。

ただ、それが行き過ぎて身体を壊してしまったとも反省します。

豊田氏「1日30件のお祭りの、大きいところ5件くらいを自分で回り、あとは事務所の人に任せるのは、当時は卑怯だと思った。でも、議員として残っている人はそれができる人でした」

豊田氏「(全部回るのは)心身が疲弊しておかしくなるんですよ。身体も壊すし心も壊す。おすすめしない」

「私は申し訳ないと思ったし、去年来たのに今年来ない、えらそうにって思われるのが怖かったし、何より、汗だくでお祭り頑張っている人に応えたかった」と当時を振り返りますが、議員を続けられなくなり「お役に立てなくなって申し訳ない」と小声でつぶやきました。

地域に受け入れられて初めて、声を聞かせてもらえる

「選挙で神輿を担ぐのが、パフォーマンスとかあざ笑うのはやめてください。奥深さを政治家の苦悩をお伝えせんがためにここにやってまいりました」と宣言する豊田さん。

MC伊藤「そこまでするのは、(地域の人々と)関係性があったほうがいいから?」

豊田さんは「お祭りや会合に出るのは、じっくり聞けないけれど、貴重なコミュニケーションの場ではあった」と振り返ります。

豊田さんは「地域の課題を膝詰めとまではいかないけれど、小学校のトイレが老朽化してとか、荒川の土手の草刈りが追いつかなくて治安が良くないみたいなお話を聞くと、その場でメモをして、あとで連絡をもらうようにしていました。ふだん、そういうお話を聞けるオープンスペースはないんですよ」と説明します。

豊田氏「面識がないと相談しようと思わないでしょ?まったくコンタクトポイントがないと、相談したくてもできないでしょ?議員事務所に電話を掛けてくる人はほとんどいないわけですよ。だから、そういう場所に声を拾いにいく」

大きくはありませんが、福祉センターでもお祭りをやります。そういうところに来られるかたの困りごとがとても多いので、そこをきっかけにして、施設や団体のところに顔を出してお話を聞くようにしてきたと振り返ります。

宴席でコンパニオンを呼ぶしきたりも、声を聞くきっかけにつなげたと豊田さんは語ります。

豊田氏「仲良くなったコンパニオンさんと並んで私も挨拶すると、場が和むんです。女性議員が来た時に、どうされたら心が楽かなと」

宴席で知り合ったコンパニオンの店に足を運び、彼女たちの困りごとを聞きに行ったところ、「議員が店に来て、話をすることはなかった」と感謝されたのだそう。「私がどん底の時も励ましてもらった」と懐かしそうに語ります。

豊田氏「議員は声を聞くって言うじゃないですか。でも車に乗って、マイクでわめいているだけじゃ声は聞けないんですよ絶対。あれこそパフォーマンス。実際会いに行って、一対一でお話を聞かないと、声なんて絶対聞けない。そのために地元に帰っている」

MC伊藤「ネット時代でもリアルに会うからつながる関係もあるんですね」

「SNSいいじゃないかっていうけれど、自分のSNSに来てくれる人なんて、自分にすごく関心があるか嫌いかのどっちか。祭りに出かけ、一般の人に自分からアプローチすることとはアプローチする目的が違う」と豊田さんは、リアルで会いに行くことの合理性を説明します。

「選挙ポスターの話には改善策があるし、不断の見直しが必要だけど、世の中でいうほど全部ネットにというのは簡単にはいかない……横並びでできればいいけれど、そうでなければサボっていると言われかねない」と豊田さん。

豊田氏「今は皆さまのお役に立てないけれど、国民の皆さまと政治のあまりにも大きな溝をちょっとでも埋めたいかなあと思ってやってます……」

公選法の改正にも注目したいところです。そして議員の皆さんの活動にも、温かくご注目ください!

動画本編はこちら!

「目的が違う」1日30か所の祭りを回った豊田真由子元衆院議員が解き明かします!

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