7月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
7月の調査では、岸田内閣の支持率はやや上昇する結果となりました。全体としては約20.8%から、約23.1%になっています。
個別の調査でも、その多くで内閣支持率は上昇を見せています。前回の調査からもっとも上昇したのは朝日新聞、毎日新聞・社会調査研究センター、NHKの3社の調査で、それぞれ前回から4.0ポイント上昇の26.0%、21.0%、25.0%になりました(朝日新聞の前回調査は6月15-16日、毎日新聞・社会調査研究センターは6月22-23日、NHKは6月7-9日)。それ以外の調査でもおおむね支持率は上昇しており、唯一前回の調査より低下した時事通信の調査では、6月7-10日の調査より0.9ポイント低下の15.5%になっています。
内閣不支持率は対照的に、前回よりも低下する結果となりました。全体としては約64.1%から、約62.2%になっています。
個別の調査では、前回よりもっとも不支持率が上昇したのは時事通信の調査で、前回より1.4ポイント上昇の58.4%になりました。それ以外の調査ではすべて支持率が低下しており、もっとも低下した毎日新聞・社会調査研究センターの調査では、前回より4.0ポイント低下の73.0%になっています。
政党支持率も見てみましょう。まず与党である自民党の支持率は、前回より上昇する結果となりました。全体としては約23.6%から、約26.1%になっています。
個別の調査においては、もっとも支持率が上昇したのは共同通信の調査で、6月22-23日の調査より6.6ポイント上昇の33.1%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは読売新聞・日本テレビの調査で、6月21-23日の調査より1.0ポイント低下の24.0%になりました。
野党第一党の立憲民主党は、前回より支持率が低下する結果となりました。全体としては約10.1%から、約8.3%となっています。
個別の調査では、前回よりもっとも支持率が上昇したのは時事通信の調査で、前回より1.9ポイント上昇の6.3%となりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはNHKの調査で、前回より4.3ポイント低下の5.2%となっています。
日本維新の会の支持率は、前回より支持率が微減する結果となりました。全体としては約5.6%から、約4.9%となっています。支持率の5%割れは2023年の3月以来で、党にとっては厳しい結果となりました。
個別の調査では、前回よりもっとも支持率が上昇したのは時事通信の調査で、前回より0.3ポイント上昇の2.7%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、6月28-30日の調査より3.0ポイント低下の6.0%となりました。
内閣支持率、自民党の支持率ともに前回の調査よりはやや回復を見せました。とはいえ、2023年の11月以来、ともに30%を切る状態が続き、安定とはほど遠い状態が続いています。来る9月の自民党総裁選を前に、何か大きな変化はあるでしょうか。
<参考>
NHK 世論調査(7月5~7日実施、回答数1211)
JNN(TBSテレビ) 世論調査(7月6~7日実施、回答数1021)
時事通信 世論調査(7月5~8日実施、回答数1168)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(7月13~14日実施、回答数1008)
選挙ドットコム 世論調査(7月13~14日実施、回答数987)
朝日新聞 世論調査(7月20~21日実施、回答数1035)
共同通信 世論調査(7月20~21日実施、回答数1035)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(7月19~21日実施、回答数1031)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(7月20~21日実施、回答数1020)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(7月26~28日実施、回答数838)
(データ分析・執筆:若林良)
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