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2023年8月10日に公開された動画ではゲストに自由民主党衆院議員の鈴木隼人氏をお招きし、先日成立した認知症基本法と小池都知事の東京10区での影響力について語っていただきました。
鈴木氏肝いりの認知症基本法成立!そのコンセプトとは?
【このトピックのポイント】
・認知症基本法は認知症の人が自分らしく希望を持って暮らせる社会の実現を目指す
・東京10区では今も小池都知事の影響力あり。本人が行事に参加することも
・区割り変更は信頼関係を築いてきた有権者との別れが寂しい
鈴木氏のプロフィールは以下の通りです。
大学院生の時に渡辺喜美氏の長男の家庭教師をしていた縁で、渡辺氏のカバン持ちをしていた鈴木氏。その時に党内の部会で毅然と発言する渡辺氏の姿に憧れたのが政治家を目指すきっかけだったそうです。
渡辺氏について「あの人の近くにいたことが自分の今の人生を形作ったし、人生を変えてくれた人」とコメントしました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして鈴木氏に回答していただきました。
認知症予防の会代表を務め、認知症基本法の成立に実務的にも関わってきた鈴木氏に成立の裏側について伺いました。
認知症基本法は2019年にも法案が提出されましたが、その時は成立しませんでした。鈴木氏によると特定の政党だけで作成した法案の場合、その他の政党の賛成を得られず審議入りもできないケースが多いとのこと。
2019年に提出した法案も自民と公明が作成したものであったため、野党に審議してもらえませんでした。
今回成立に至った認知症基本法について、鈴木氏は認知症の当事者の意見をなるべく盛り込むようにしたとのこと。あらゆる条文が認知症の本人や家族の暮らしに言及しており「普通の法律とは書きぶりが違う」とコメントしました。
鈴木氏「認知症になっても自分らしく希望をもって暮らし続けることができる、そういう社会を実現しましょうというのが法律全体のコンセプトなんです」
認知症基本法が成立したことで、今後はまず政府が基本計画を立て、その後は都道府県、市町村などで計画が立てられ具体的な認知症支援の政策が実施されていくことになります。
鈴木氏は町田市の社会参加型デイサービスの取り組みを例に挙げ、自治体によってデイサービスでできることに差がある現状に言及。
認知症基本法の成立とその後の基本計画によってそれが可視化するとともに、自治体ごとの差を減らし「認知症の人がどこにいても充実した暮らしを送れるようになってくる」とコメントしました。
その実現のために重要なのはやはり自治体の基本計画です。今回の基本法成立はその第一歩と言えるのではないでしょうか。
これまで区割り変更による地域の入れ替わりはあったものの、鈴木氏の地元である東京10区は小池都知事が長きにわたって基盤にしてきたエリアです。
MC鈴木邦和「地元で活動していて小池さんの影響を感じたりするんですか?」
鈴木氏「ええ、色濃く……やっぱり……」
鈴木氏によると、都知事となった現在も小池氏自身が東京10区の行事に参加することがよくあるそうです。加えて、有権者から小池氏の昔話を聞くことも多く「やはり皆さんの記憶の中に残り続けているんだなというか」と語りました。
最後に区割り変更についても伺いました。
これまで東京10区は新宿区の一部、中野区の一部、豊島区の一部、練馬区の一部でしたが、区割り変更によって豊島区と文京区になり、多くの地域が入れ替わることになります。
MC鈴木「やっぱりかなりしんどいですよね?」
鈴木氏「寂しいですよね」
これまで信頼関係を築き上げてきた有権者との別れは寂しさが先行すると鈴木氏。有権者からも「ようやく人となりが分かってきたのに」と惜しむ声を聞くことがあるそうです。
鈴木氏が初めての選挙から訴え続けた認知症対策が一歩前進!その概要とは?
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