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2023年7月30日に公開された動画ではゲストに立憲民主党衆院議員の野田佳彦氏をお招きし、政権奪取の道筋と追悼演説の裏側について語っていただきました。
あの追悼演説で野田氏が伝えたかったこととは?
【このトピックのポイント】
・立憲が政権を取るには経済・外交・安全保障政策を前面に出すことが必要
・安倍元総理の追悼演説は修正の繰り返し「こんなに難しい演説はなかった」
・野田元総理再登板の可能性はきっぱりと否定
野田氏のプロフィールは以下の通りです。
松下政経塾に1期生として入塾した野田氏。政治部の記者としてペンで政治を変えたいという思いはあったものの、当時は政治家になるビジョンは全くなかったとのことです。
「松下政経塾がなければ政治家にはなっていなかった」と笑顔で語りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして野田氏に回答していただきました。
立憲民主党にいて、二大政党制を目指す野田氏。維新の台頭について「手ごわいライバルが出てきたと思う」「緊張感を持っていかないといけない」とコメントしました。
維新の政策については、身を切る改革や維新の新人が文通費の問題を指摘したことに触れ、「我々が忘れていたことをもう1回思い返していかなければいけない」「勉強させてもらうところがある」と評価しました。
一方で、「身を切る改革は覚悟を示すためのもの」とコメント。歳出改革だけで異次元の少子化対策や防衛費増額の財源を確保することは難しいと指摘しました。
野田氏「勢いだけで政策は進まない。ただ、気合は大事だと思うんで、そこを我々は忘れてはいけないことだと思いますね」
かつての民主党のように、有権者が維新に政権を託す可能性はあると野田氏。一方で維新の人材難にも言及します。
地方選挙で躍進している維新の議員の中には、元自民党や民主党がはじいた人材も見受けられ、野田氏は「当面は勢いがあるけど、中期的に見た場合にはどうなのか」と不安視する見方を示しました。
また、立憲民主党が政権を取るためのカギについて、野田氏は骨太の政策に言及。経済や外交、安全保障といった国の根幹をなす政策を有権者に提示することで、初めて政権のチャンスがめぐってくるとコメントしました。
立憲民主党の現状については、それ以外の政策が充実して目立っている分、骨太の政策が有権者に伝わってない点を指摘。「せっかく次の内閣を作ったので、その辺の発信をしてもらえるとありがたい」とコメントしました。
安倍元総理の襲撃事件から1年が経ちました。安倍氏に対する対抗心が政治活動のモチベーションの一部になっていた野田氏。事件の後は「虚無感がしばらく続きました」と語りました。
ここで話は追悼演説のことに移ります。野田氏は安倍氏と個人的なやり取りはほとんどなく、追悼演説を依頼されたときには困惑する気持ちもあったそうです。
ただ、野田氏はその前に国葬参列で批判を受けたこともあり、「追悼演説を通じてなぜ私が国葬に参加したのか伝わるようなストーリーを作ろうと思った」とオファーを受けた時の思いを振り返りました。
MC乙武「あれはスピーチライターなどの力を借りずご自身で?」
野田氏「ええ、電通の力は借りていないです」
限られたエピソードの中からストーリーを組み上げ、内容が固まってからは毎日修正を加えていったとのことです。
「勝ちっぱなしはないでしょう」という文言も、その修正によって生まれました。これまで国連演説や施政方針演説など、数多くの大きな演説を行ってきた野田氏ですが「こんなに難しい演説はなかった」とコメント。
そこまで言葉の1つ1つにこだわったからこそ、あの名演説が生まれたのかもしれません。
追悼演説に込めた思いについて、野田氏は「言葉の限りを尽くして一致点を見出すのが政治だと。(中略)そういうことを与野党の議員の皆さんに呼びかけたいというのは1つの柱だったんですね」ともコメントしました。
最後に、MC乙武が野田氏の再登板の可能性について問うと、野田氏はきっぱりと否定しました。
さらに「クーデターをやる政党は政権を取れない」とコメント。政権交代可能な状況を作ることが目標の野田氏にとって、再登板はむしろあってはならないことなのかもしれません。
泉代表と蓮舫氏の関係性に党の最高顧問が物申す!
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