前区長の死去により4月23日に投開票が行われた豊島区長選挙では新人で元豊島区副区長の高際みゆき氏が初当選を果たしました。選挙ドットコムは東京新聞と共同で、自分の考えがどの候補者に近いかを調べられる「豊島区長選挙2023 投票マッチング」を4月17日にリリースし、これまで9000人を超える方にご利用いただきました。
今回、選挙ドットコムは4月24日時点での利用状況を集計し、投票マッチング利用者の年代別の割合や、利用者が重視していた政策などを取りまとめ、結果を分析しました。
総利用者数は4月24日までの約1週間で9873人でした。
まず利用者の性別を調べてみると、男性が46.2%、女性が44.8%でした。「その他」が0.7%、「回答しない」を選択した人は8.4%でした。
次に、利用者の年代を調べてみると、30代が31.3%、40代が25.7%、18~29歳が19.9%でした。30代以下の若い世代の利用が約半数となりました。
投票頻度については、「必ず投票に行っている」が81.0%と、いつも投票している層が多く利用しました。「たまに投票に行く」は16.2%、「投票に行っていない」は2.8%でした。
区内在住者かを調べてみると、豊島区内在住が9271人で93.9%を占めました。
また、普段支持している政党を聞く設問で最も多かった回答は「支持する政党はない」で74.8%で、全体の約3分の2にのぼりました。政党支持者の割合は、自由民主党8.1%、国民民主党4.1%、日本共産党3.1%、日本維新の会2.7%、立憲民主党2.6%と続きました。
今回の投票マッチングは、いつも投票に行っている若い世代の無党派層に多く利用されたといえます。
投票マッチングでは、20の設問のテーマから重視する項目を3つ選ぶ設問があります。豊島区内在住者が重視すると回答した項目のトップは「少子化」で41.2%でした。
2番目には「駅前開発」、3番目は「物価高騰対策」、4番目には「選択的夫婦別姓」が続きました。
利用者がマッチした候補者の割合は、3番目の得票数だった永野裕子氏が最多の47.5%でした。当選した高際みゆき氏は2番目の39.8%。神沢和敬氏は8.5%、鈴木和夫氏は4.2%でした。
最後にクロス集計の結果を紹介します。
区内在住の利用者が重視する項目に男女で違いがあるかを比較しました。上位の3項目は「少子化」「物価高騰対策」「駅前開発」で共通していました。
地域特有の問題となっている駅前開発に関する設問「池袋駅の西武百貨店の存続を強く求めるべきですか?」は男性で2位、女性で3位となっており、関心を集めています。
最も関心が高かった「少子化」に関する「子育て支援は他の政策よりも優先して充実するべきですか?」という設問に対しては、全体の約3分の2が賛意を示す結果となり、「賛成」が45.1%、「やや賛成」が29.1%でした。
もう一方の「反対」は4.7%、「やや反対」は5.8%で約1割でした。「中立」が15.3%でした。
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