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日本維新の会が新役員人事を発表!注目ポイントは?馳氏顧問就任の意図とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

2022/9/16

選挙ドットコム編集部

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本記事は9月16日配信の動画の内容を基に構成しています。

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2022年9月16日に公開された動画のテーマは……日本維新の会 新役員人事発表!

ゲストにサキシル編集長の新田哲史氏をお招きし、新役員人事の顔ぶれや馳知事が顧問就任した意図について語っていただきました。

【このトピックのポイント】
・日本維新の会が新役員人事を発表。音喜多氏が政調会長兼務で党の二重行政状態の解消は進むのか
・石川県の馳知事が維新の顧問に就任。新田氏は統一地方選挙での馳氏の動きに注目とのこと
・維新は次期衆院選で公明党との選挙協力解消を検討。来春の統一地方選挙への牽制か

「日本維新の会」新役員人事を発表

日本維新の会は馬場新代表のもと、新たな役員人事を発表しました。

新田氏が注目したのは国会議員団の政調会長。足立氏に代わって音喜多氏が起用されました。これで音喜多氏は党の政調会長と兼務することになります。

新田氏によると、これまで足立氏と音喜多氏の意向にズレが発生する傾向があったとのこと。今回の人事で音喜多氏が両方を兼ねることで「政策作りにおいて統一感をもって作りやすくなった」とコメントしました。

ここでMC鈴木は「維新は大阪で府と市の二重行政の解消を掲げているが、これは組織内での二重行政になっている。自己矛盾してないかと思う」と指摘。

それに対して新田氏は維新の歴史を踏まえた「苦心の末の構造」と解説します。

維新は橋下氏の時代に躍進し、全国展開すると同時に離合集散を繰り返してきた歴史があります。その中で永田町の有力議員と合流することもあるものの、根幹にあったのは大阪都構想の実現でした。

そのなかで、維新は党勢拡大を目指しつつも、そのことで大阪の影響力が殺がれることはないか、国会議員に党の権力が移ってしまわないか警戒していたのです。

党本部の下に国会議員団があるこの構造は、大阪が主導権を握り国会議員に党全体の差配を握らせないための二重構造だと新田氏は解説しました。

新田氏「党の成り立ちからすると歴史的な教訓を踏まえた苦心の末の構造」

石川県の馳浩知事「日本維新の会」顧問に就任

維新の人事でもう一つ注目を集めているのが石川県知事である馳氏の顧問就任です。

馳氏の顧問就任に新田氏は「前代未聞」「異例中の異例」と驚きを隠せません。

新田氏は驚きつつも、馳氏が顧問就任を受けた背景について保守分裂だった石川県知事選を振り返り「馳さんとしては森さんが後ろ盾とはいえ対立する人もいるのだろう」と推測。「維新は馳さんを推薦していたこともあり、近しい存在と言える。馳さんには維新の顧問に就くことで足元を固めたいという思惑があったのでは」と分析しました。

一方で維新としても来春の統一地方選に向けて地方議員を増やしたいという思惑があり、有力な知事を味方につけることで地方に足場を築く狙いがあったと考えられます。

MC鈴木は馳氏の思惑に対して「今後の議会運営を考えれば分裂した自民党を固めていかないといけない。維新に近づく不用意なことはしないと思う。」と納得していない様子。「統一地方選挙で維新候補に馳さんが応援に行くようなことがあれば、自民党との亀裂が広がることになるのでは?」と投げかけます。

新田氏も「統一地方選挙で知事が維新の応援に入って自民党候補に勝つようなことがあれば県連からは裏切りと言われる」とMC鈴木に同意。「どこまで馳さんが統一地方選挙にコミットするのか非常に注目」とコメントしました。

新田氏「絶妙なバランスで維新のブランドを借りて求心力を高めつつ選挙にはそこまでコミットしないという形になるのか」「馬場さんは馳さんを『したたかな政治家』と表現した。そのしたたかさを発揮するかどうか見もの」

日本維新の会 次期衆院選で公明党との選挙協力解消か

維新代表の馬場氏は、次の衆院選で公明党の現職がいる関西の選挙区に候補者の擁立を検討する考えを示しました。これまで大阪都構想実現の協力をあおぐために、維新は大阪・兵庫の6つの小選挙区で候補者を立ててこなかったという背景があります。

新田氏は「維新の支持者から6つの小選挙区で候補者を立てて欲しいという声があったのは事実らしい」としつつ「ここまで踏み込むかとびっくり」とコメントしました。

もし、維新の候補擁立によって公明党の現職が落選することになれば、公明党と維新の間に決定的な亀裂が入る可能性があります。

このことから、今回の維新の発表について新田氏は「マウンティングというか、公明党をビビらせて主導権を取りに行く意図なのでは?」と推測。「統一地方選挙を見越した公明党への牽制と党内への内部固めの意味があるのでは」と解説しました。

MC鈴木は「単独で過半数をとれない東京都議会でこのような強気の交渉をすると『予算を通さないぞ』という話になる」とコメント。府と市、いずれも維新が単独過半数を占める状況だからできる「大阪の議会構成ならではのチャレンジ」としめくくりました。

動画本編はこちら!

維新の二重構造はどうして生まれた?馳知事が顧問に就任した狙いとは?

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2023年に年間1億PVを突破した国内最大級の政治・選挙ポータルサイト「選挙ドットコム」を運営しています。元地方議員、元選挙プランナー、大手メディアのニュースサイト制作・編集、地方選挙に関する専門紙記者など様々な経験を持つ『選挙好き』な変わった人々が、『選挙をもっとオモシロク』を合言葉に、選挙や政治家に関連するニュース、コラム、インタビューなど、様々なコンテンツを発信していきます。

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