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2022年8月18日に公開された動画のテーマは……日本維新の会 結党以来初の代表選の見通しは?
ゲストにJX通信社の衛藤健氏をお招きし、8月27日に投開票を迎える日本維新の会の代表選について語っていただきました。
候補者の顔ぶれは?カギとなる票とは?
【このトピックのポイント】
・日本維新の会代表選が8月14日に告示された。足立康史氏・馬場伸幸氏・梅村みずほ氏の3名が立候補
・特別党員・一般党員どちらも1人1票を投じる方式を採用。足立氏・梅村氏は一般党員へのアクセスがなく選挙活動は難航か
・一般党員の約半数を抱える大阪府の票が代表選のカギを握ると予想される
日本維新の会の代表選が8月14日に告示されました。
立候補したのは以下の3名です。
・足立 康史氏(衆議院議員・推薦人39人)
・馬場 伸幸氏(共同代表・推薦人306人)
・梅村 みずほ氏(参議院議員・推薦人30人)
衛藤氏は3人の候補者の推薦人について「馬場さんは首長、国会議員、大阪府議、大阪市議」「足立さんは地盤である大阪9区の市議が推薦人になっている」「梅村さんは全国から梅村さんを支持したい人を集めている」と解説。「推薦人を見てもそれぞれ違いが出ている」とコメントしました。
それぞれの候補者のアピールポイントについてMC鈴木は「馬場さんは松井代表の路線を継承、発展させていこうとしている」とコメント。
梅村氏については「松井代表の路線プラス女性や若年層に広げていきたいのでは」としました。衛藤氏も「維新はマッチョなイメージがあるといわれている」「政権交代を目指すのであれば地方、女性など現在の支持層の外にアプローチしていく必要がある」とコメントしました。
足立氏について衛藤氏は本人の「国と地方が横並びの組織を作らなければならない」というコメントを「印象的」としつつ「大阪維新の会の下に日本維新の会があるという形に問題意識があるのでは」と分析しました。
日本維新の会の代表選では、議員や首長などの特別党員とそれ以外の一般党員が同じ1票を投じる方式を採用していることでも注目を集めています。
しかも、一般党員の名簿は特別党員の紹介がないと閲覧できないため、梅村氏や足立氏が名簿を入手することが難しく、衛藤氏は「選挙活動が非常に難しい選挙になる」と解説。
同じような代表選の方式を採用しているイギリスの保守党では、テレビ討論会を頻繁に実施することで一般党員に訴えかける仕組みになっています。しかし、維新の代表選は現時点でマスコミの取り上げ方がそれほど大きくありません。これについて衛藤氏は「一般党員がどう判断するかは見通せない」とコメントしました。
一方でMC鈴木は「年齢や性別など一般党員の構成が分からない現状ではメディアも議論しづらい」とし、「代表選に出る方は一般党員にアクセスできる状況にした方がいいのでは」と指摘しました。
MC鈴木「これでは特別党員を囲うことで一般党員を囲っていくという票固めができてしまう」「日本維新の会の代表選が目指すものとずれている気もする」
大阪府には約1万人の一般党員がいるため、この動きが代表選のカギを握ると言われています。
衛藤氏は「馬場さんが大阪府議、大阪市議の推薦を固めている以上他の候補が巻き返すためには戦略が必要」とコメント。また「一般党員を何万人と囲えば党の代表になるということが技術的にできてしまう」「1人1票にも一長一短がある」とまとめました。
日本維新の会代表選は馬場氏有利?選出方式の問題点とは?
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