YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。
2022年2月16日に公開された動画のテーマは……自民党と公明党の相互推薦に黄色信号?
ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、参院選に向けた自民党と公明党の協力体制について語っていただきました。
夏の参院選にむけた両党の動きとは?
連立政権を組む自民党と公明党の間で、夏の参院選の選挙区候補者をお互いに推薦する「相互推薦」の調整が難航しています。
改選数3以上の選挙区で自民が公明候補を推薦し、1人区などでは公明が自民候補を推薦することを「相互推薦」といいます。
相互推薦が難航している原因の一つが3人区の兵庫選挙区。
2019年の参院選に最下位で当選した自民党は、兵庫で相互推薦(公明党の候補を推薦)すれば、夏の参院選は落選の可能性もあるとして推薦決定を渋っています。
乙武氏は「相互推薦すれば自民党は兵庫を落とすかもしれないが、相互推薦なしでは他の1人区で多数落選してしまう可能性もあるのでは?」と自民党が相互推薦しなかった場合のデメリットについて言及します。
それに対して米重氏は「野党が路線対立している今の状況では、(相互推薦なしでも)選挙を戦えるのではないかと考えている可能性がある」と分析。
長崎や石川での地方選挙が保守分裂選挙になっているのも、その表れではないかと考察しました。
米重氏「内輪で喧嘩をする余裕があるんだと思いますね」
一方で、自民党が相互推薦を渋る背景には、ここ数年で勢力を拡大してきている日本維新の会の存在があるようです。
米重氏は「兵庫選挙区はその状況を象徴しているのではないか」と解説します。
2019年の参院選の兵庫選挙区では、維新・公明・自民が1議席ずつ獲得。
そのなかでも自民党は最下位で、次点の立憲候補との差はそれほど大きくありません。
維新が影響力を増す中で、もし維新が候補者を2人擁立ということになれば、自民党は議席の確保が難しくなってくることが予想されます。
そのなかで、「相互推薦するよりは、自民は自民の議席を固めるという戦い方をするという考え方が自民党の一部にあるのでは」と米重氏はコメント。
それが相互推薦の難航につながっているのではないか、と考察しました。
今回、自民党と公明党の選挙協力について有権者に調査を行ったところ、以下の結果となりました。
さらに、支持政党と自公協力体制についてのクロス集計も行っています。
米重氏が注目するのは、自民党の支持者と公明党の支持者がそれぞれ自公協力についてどう思っているかというポイント。
「選挙協力を行う必要はない」と考えている自民党支持者が28.1%にのぼるのに対して、公明党支持者が11.9%にとどまりました。
これに対して米重氏は「両党のなかでもすれ違いはあると感じる」とコメントしました。
選挙ドットコムちゃんねるは毎週火・水・木・金曜日の21時公開!
ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!
この記事をシェアする
選挙ドットコムの最新記事をお届けします
My選挙
あなたの選挙区はどこですか? 会員登録をしてもっと楽しく、便利に。
話題のキーワード